昨日は夫の命日でした。S市の有名な歴史のある墓苑に眠っているが、コロナを言い訳にして会いに行きませんでした。好きだった薔薇を10輪余り買って部屋の彼の傍らへ供えました。逝って20年、すべて彼の掌の上で生きていた私、一人でよくここまで来られたと思う(二人の娘がいたからです)。夫は二階のフラワー・ボックスにはペチュニアを植えまめに手入れをして見事に咲かせていた。しかし私は土いじりが好きでなく、知らないうちにペチュニアは絶えてしまった。しかし、今年夏の終わりに突然エアコンの室外機の横から顔をだし、驚きと共に愛おしく愛おしくて落涙でした。二階のフラワー・ボックスから種が落ちた…と娘は現実に私を引き戻したが…。
もう何回も観た映画ですが、いつも何か考えさせられる。デンマークからコーヒー栽培に野心を燃やしケニヤにやって来た女性の話です。ロバート・レッドフォードの優しさに満ちた甘い顔にいつも”うっとり”し癒される。最後はマサイ族の土地はマサイのものとすべてを捨てて帰国する…と言う事になる。カレン(メリル・ストリープ)とデニス(ロバート・レッドフォード)が恋に落ちそうで、しかし成就しない。デニスは”何も縛られないで生きていきたい”と言う信念を持っている。原作はアイザック・ディネーセンの”Out of Africa”で、映画が初演された時日本語に訳された”アフリカの日々”を読んで感激したが”マサイの土地はマサイ族のもの”には当たり前のこと。今でもこうした事により戦争が起こり難民が増えるのですから。二人の恋が非常に冷静でデニスの飛行機事故で終わる…悲しくて、寂しくて虚しくて心は満たされないが…。