当市のプライベイト美術館で毎年この時季におひなさま展があります。久し振りに見てきたが毎年殆ど変わらない。旧家の極小雛道具は当時の生活用品が全て整えられている。お化粧道具や手習い道具、衣に香を炊き込む道具まであり面白い。源氏物語には姫君が人形遊びをする場面などが出てきますがこれが”ひいな遊び”だそうです。また人形は人の難を代わりに背負うものとされ、その二つがルーツとなり幼女の健やかな成長を願っての行事となったと言われています。ですから高貴な姫君はお輿入りの道具の一つ(玩具ですね)であった。写真は江戸時代後期の享保雛と言われているものですが、面白い事に男雛の左右の足が足裏を合わせる形で見えます。お顔は気品があり美しい。
恵方巻きなんて商業ベースに乗せられるのはいやだ、いやだと常日頃思っていたが足腰の痛さに藁をも掴む思いで買ってしまった。ああ情けなや情けなや…ハーフなので簡単に持ってかぶりつけたが。鮪、サーモン、いか、海老、穴子、数の子、鱈子、玉子焼き、胡瓜、残念なのはイクラがとびっこ、蟹は蟹蒲…でした。名のあるお寿司屋さんのですから味は良かった。ポジティブな事は何でもしたい気分です。事前に家庭を持って以来続いている豆まきもしましたよ。
ま鰯がとても安かったのでつみれ汁を作った。少々小ぶりですが15匹ぐらいあって300円。お刺身でもOKと聞き、数匹を酢じめにして残りをつみれにしました。全部手の指で処理したが、新鮮だから後で石鹸で手を洗わなくても何も臭わない。つみれ汁なんて珍しくないが300円の鰯が嬉しくて書いてしまった。ふわふわのつみれが美味しかった、寒い時はいいですね。
安倍首相の掲げている女性登用で女性官僚も増えているそうです。村木厚子さんは2009年郵便不正事件に巻き込まれ、戦って無罪を勝ち取った。凡人が膨大な資料の細部まで調べて無罪を立証するまでのハウ・ツウや知識は持っていないと思う。確かに女性キャリア官僚は国の政策の片棒を担っているのだから、仕事は遣り甲斐があり子育てや家庭とのバランスを考えても邁進したい道だと思う。窮地に陥っても彼女たちのエネルギッシュなバイタリティーで両立して行く様には感心するが、官僚だから恵まれている点もたくさんある。妻が外国へ転勤になると、タイミングよく夫も一緒なんてね(パートナーをまず同僚から見つけなければ…)。しかしその背後では昔からの”おばあちゃんのお助け”が大きい事を書き添えなければならない。そのうち孫娘に読ませたい。