次女は外資系の会社に勤めています。企業の社会貢献は今や当たり前となっているが、彼女の会社は農業支援をしている。週に一度、農家から届いた新鮮な農産物が社員に提供されるそうです。先日山椒の実があったので買って湯がいて冷凍したものを持って来てくれた。大好きなちりめん山椒を減塩のちりめん干を買って、早速作ってみた。自分好みに少々薄味にして、山椒の香りの良いこと!そして口の中ではじけた実の麻痺加減のフレッシュさ、白いご飯で楽しんだ。農業は人間の生きるための基本ですから、素晴らしい社会貢献だと思う。 アフガニスタンで倒れた中村医師は医師に限界を感じ、現地の人々が生きるためにまず水と農業が必要と頑張りましたね。政府は先生を顕彰する事を決めた…せめてもの慰めです。
毎朝私はBS1のキャッチ”世界のトップ・ニュース”を見ています。海外旅行も儘ならない身体になって、やはり外国の情勢や景色はもっぱらテレビで満足を自分に強いているという訳。金曜日の”キャッチ世界のトップ・ニュース”には”@NYC”のコーナーにマイケル・マカティアと言うキャスターが出る。彼の”お・は・よ・う・ございます”のアクセントが面白くとても元気が出て好きです。毎回真似をして一人でワッハハと笑っている、クレージーなばあさん。只今、彼は私のアイドル!。旬の話題をニューヨークから拾って伝えてくれる。日本の今年の一字は”令”でした。ニューヨークでは”They"だと言う、性別の解る"She"や"He"は使わない…と言っていましたが?。小学校まで京都で育ち(日本語達者です)現在は映像プロデューサー、俳優、タレントなどをしているそうです。因みに夜10時同じBS1の”国際報道”も世界を見ることが出来、とても深くて勉強になる。悲しい遣り切れないニュースも多いけれど、何回に一度は行ったことのある風景が出てくるんですもの。
塩麴とバージン・オリーブオイルだけのドレッシングのトマト・サラダです。発酵食品は味噌にしても、納豆にしても身体に良いと言われています。先日のテレビ番組の受け売り。早速トマトで食べてみた。塩分を気にしたので、少し旨味に欠けてしまったがさっぱりとして、とても健康的。トマトの盛りの夏に食べたかったなあ。当分塩麴にはまるかも…。
中村医師が銃弾に倒れてから先生の意思は如何につながれていくのだろうか、と素人ながら心配している。先生は医療を越えて難民を救済するための潅がい設備の建設が一番と考え、”医師は井戸を掘る”。荒地を緑に、清潔な飲料水をと努力をしてきた。アフガニスタンと国際貢献、そして憲法九条について自衛隊の海外活動が徐々に拡大してきた中で、現地の現実と日本での平和の議論が大きくかけ離れていることを知って欲しいと言う。アフガニスタンは中央集権国家ではなく、部族、部族で方向性が決められ国家の威光が辺境まで行き渡る事はない、難しい国です。羽振りのいい日本にするために、米国と更に強力な同盟関係を結び、憲法九条を改正して武力行使の範囲を広げたいと安倍首相は考えているのですよ。中村医師の訃報を聞き、悲しくて、悔しくて心より追悼したいと、ノーベル平和賞を上げたかったと強く思う。政府は中村医師の業績を称え、顕彰して欲しい。税金で桜を観る会なんてやっている場合じゃないではないか?
ロアルト・ダールは夫の好きな作家で原書は子どもにも易しく読めるといってイギリスで”ペンギンブックス”を数冊買って来ました。図書館の児童コーナーでよく眼にしていた”チョコレート工場の秘密”(原書はチャーリーとチョコレート工場)がBSで放映された。奇妙なチョコレート工場だが最後は心暖かいストーリーで思わず見入った。有名なお話なのですね。ファンタジーは好きではないが、余りの奇妙さに乗ってしまった。我侭な子、お行儀の悪い子、節制が効かない子など反面教師の子どもたち。その中でチャーリーは貧しい家だが三世代が仲良く暮らしている。工場の奇妙な主も家族が一番大切であることをチャーリーから悟る。何故かディケンズの”クリスマス・キャロル”を思い出した。
日本でも恒例になったアドベント。シュトーレンを老舗のベーカリーで買って来ました。キリスト降臨まで待ち望んで、毎朝一切れずつ食べるんですね。ウィーンから二回ぐらい買って来た事があり、このシーズンになるとすっかり病み付きになってしまった。でも日本は高価ですよね。外国の倍はするから考えてしまう。食パンを買いに寄ったのですが一旦お店から出て車に手をかけて考え直してしまった。今は旅行の想い出にしか生きられないから”あなた買っていいのよ”…天の声が囁いています。
英国のロンドンの北にあるトリングの自然史博物館から、300羽もの貴重な美しい鳥の標本が若きアメリカのフルートを王立音楽院で学んでいる学生に盗まれた。2009年に起こった事件のノンフィクション。不思議な事に博物館は1ヶ月以上も盗難に気付かなかった。鳥の剥製(内臓を抜きとり皮に羽の付いた状態)だけでも700万羽以上もあり他の膨大なコレクションと共にキューレターが把握できる範囲ではなかったらしい。英国人はフライ・フィッシングは高級な趣味とされ綺麗な毛鉤作りから夢中になる。そうした人の間ではレアな美しい羽は高価に取引されていると言う。学生もその知識は持っていた。一年半も経ってから学生は捕まった。しかし驚いた事に裁判所は無罪を言い渡した。何故か?学生はアスペルガー症候群だったと言うのです。たった10年前にこんな奇妙な事件が起きていたとは…。トリングの博物館はかの有名なロスチャイルドがその財力で収集した鳥類のコレクションが寄贈されてスタートした。19世紀には婦人の帽子にレアな美しい鳥一羽を飾るファッションが流行し多くの貴重な鳥が公然と失われたそうです。 我が夫もフライ・フィッシングが好きで安い毛鉤を川の流れに任せて雰囲気を楽しんでいた姿が今となっては愛おしく眼に浮かぶ。
フランスの田舎で買ったサントン人形(マリアさまのお顔が漫画チックで嫌なのですが)これも受胎告知の場面です。半世紀前家族でサン・マルコ修道院を訪ねた時、僧房の壁面に描かれていたフラ・アンジェリコの受胎告知の澄み切った静謐な画面が,あまたある”受胎告知”の中で最も好きで忘れられない。天使ガブリエルは初期には男性として描かれその後女性として描かれている事が多いそうです。フラ・アンジェリコの画は心が洗われる。アフガニスタンの中村医師の悲報を聞いて、何故かフラ・アンジェリコの受胎告知を思い出した。平和でありたい…。
悲しくて、悲しくて、悲しくて、悲しくて、悲しくて…遣り切れない。「医師として救える命は少ない、清潔な水と食べ物さえあれば殆どの患者は死なずにすんだ」と20年以上もアフガニスタンで農業生産を豊かにするため農業用水路の建設など復興に自ら携わっていた。長い間私の大変気になっていた人です。ごく最近、弱者につけ込んで保険の効かない診療を言葉巧みに勧める医師に出会い不信感が募っていた矢先です。 先日、来日したフランシスコ教皇の”誠実に生きる”というお言葉が浮かぶ。孫娘が大学の難民を支援するボランティア・グループで活動しているが、誠実な事が得てして否定される事態も起こり得る…難しい社会です。彼女にはもっと、もっと色々学んで欲しい。 "God bless you"