が群れて飛ぶ姿です。花の編でも書きましたが、山はすでに秋に向かって準備をしていました。このアキアカネも間もなく里
のほうに降りて行ってしまいます。後ろを振り返ると先ほどまで見えなかった富士山の頂が、雲の中から少しずつ姿を現し始
めました。「ラッキー!」 この分だと雲が取れるかもが大当たり雷岩の上ではすっきり聳え立つ富士を見ることが出来ました。
2000m峰へは大変そうに見えますが、景色や草花を見ているうちに登れてしまうので、さほど苦しいところではありません。
目を左の下に向けると、水を満々と湛えたダムが見えます。ところがこのダムの水は、今歩いている稜線の続き、小金沢連嶺
の反対側に造られた松姫ダムから揚水しものです。発電への流れは、大菩薩の稜線から流れる大沢の水を松姫ダムに貯め、
その水を夜間、葛野川揚水地下発電所の発電機をポンプにして 上日川ダム(1500m) に汲み上げます。その水を昼間
の需要期に、一気に松姫ダム(750m)へ落とし途中にある葛野川揚水地下発電所で発電しています。標高が高く、落差の
ある揚水発電所としては世界一のものだそうです。歩いている地下にこのような施設があるなんて誰も思わないと思います。
稜線写真の中に遠く見える山が小金沢山で、その頂上の地下を揚水トンネルが掘られれている訳です。-ちょっと脱線です。
そんな凄い仕事をしている稜線を登ってゆくと二千米、手に持っていたカメラの一脚が冷たく感じました。 やはり気温は低い。
神部岩(2000m)に着いて、振り返ると歩いてきた稜線のアップダウンが見られ、一寸したアルプス気分を味うことができます。
この頃になると稜線には人の気配がなくなり静かになります。南の空に台風7号の影響なのか、雲がびっしり出ていました。
16時雷岩に到着、ゆっくり静かな山頂でクッキー・ティーを味わいながら、すっかり雲の衣を脱いでくれた富士を堪能しました。
サンセットの紅富士の姿を見よう云ったが、自信がないのか暗くなった下り道は止めるということで心を残しながら下ってゆく。
福ちゃん荘には17時半着、親父に礼をして、夕暮れ近い山道を麓の「大菩薩の湯」に向け車を転がす。素晴らしい夕焼けが。
さすが山登りのベテランです。
雷岩の青い富士山、きれいですね。
その昔、河口湖畔から見た夜の富士山がこんな感じでした。青い富士、初めて見た富士山でした。
沸き立つ雲、まるでポパイみたい。
憩うのアキアカネ、ちょっとわかりにくいですが、点々とした汚れのような感じがそうなんでしょうか。シルエットの奥様のほうが目立ちます(笑)
大菩薩の湯で一泊されて変えられたのですか。
こんな条件は中々ないですから。
そんな富士山、けさの朝日新聞に真っ白に化粧した山頂の写真が載っていました。
山頂に雹が降ってそれが融けないで残ったものだとか、珍しいことと云うより何か気象環境が影響してるように感じます。
大菩薩の歩きで、体調の感じつかめたので夏休みが済んだ頃霧ヶ峰あたりに出掛けてみようかと思ってります。
あっ、この日は大菩薩の湯で身体をほぐし、談合坂で渋滞をやり過ごし家に帰りました。