お好み夜話-Ver2

マゴと日本酒の夜

20年記念サービス最終日、マゴが来てくれた😊

来年小学生になるお姉ちゃんの「ハクちゃん」と3歳の弟「イーくん」から、かあちゃんにはカーネーション、オヤジには赤いバラを手渡され、可愛い声で「おめでとう」なんて言われてもうウルウルだ。

「イーくん」は同じ歳の頃のお姉ちゃんと同じ喋り方で、「イウォーク族」みたいな早口で一生懸命話す。

声もお姉ちゃんとそっくりで、見ていないとどっちがしゃべっているのかわからないほど。

ママも電話の声だとどっちがしゃべっているか❓となるらしい。

なんでもお姉ちゃんの真似をして、なぜ❓なぜ❓と聞きたい年頃だから、かつて「ハクちゃん」に「パパ、もっと喋りなさい!! 」と言われてしまった無口なパパも、多少口数が多くなった。

そういやパパの「ナルトッチ」とママの「サヨちゃん」は、結婚前からもう10年選手でモグランポへ通ってくれているのだ。

マゴまで連れてきてくれて、モグジイジとモグバアバはもう無条件幸福です🙏


無邪気なマゴと戯れているところへ、お茶の稽古を終えた和服姿の「ユキノちゃん」がやって来た。

彼女も子供好きだからすぐにふたりと仲良しになって、マゴたちはマゴたちで普段見慣れない着物のお姉さんに興味津々。

「ユキノちゃん」は広島県人の生粋のカープ女子、日本酒以外のお酒は苦手という変わり種。

彼女が和服でカウンターでひとり日本酒を飲んでいる姿は男どもの興味の的だが、もっきりのグラスじゃなくて彼女専用の酒器で出すのがオヤジの下心だ。

ちょうどタイミングよく静岡の「シゲちゃん」からお祝いのお酒が届き冷やしてある。

まだ味わったことのない静岡産の「誉富士」を使った「富士錦」と「高砂」のそのものズバリ「誉富士」だ。

嬉しいじゃないですか「シゲちゃん」、さっそく和服美人の「ユキノちゃん」とちょいと一献、ありがとう🙇


マゴとムスメに和み癒され、最終日はこれで終わってもいいやと考えていたら、野郎どもが入ってきた。

作業着ですでに酔っ払い状態で声のでかい3人連れ、カウンターに座るなり巻き舌でがなりたて酒をくらい仕事の反省会。

しばらくは我慢したが、マゴの声もムスメの声もかき消されてしまうガラの悪い声音に堪忍袋の尾が切れた。

だが改装前のおデブの時と違い、馬鹿野郎、この野郎なんて怒鳴ったりしない。

「お話し中悪いけど、マゴの声が聞こえないのでもう少しボリューム下げてくれないかな。それと卑猥な話しはやめてね」

すると3人、ん❓となり、しばらくの間はおとなしい。

しかしそれもつかの間、だんだんボリュームは元どおり、ウルサイったらない。

やがてマゴが帰る時間になり、かあちゃんとお別れのギューッ。

オヤジともギューッしてくれるというので、こんどは強めに手を打って静かに‼️と声を上げると野郎どもはシーン。

「ハクちゃん」と「イーくん」とギューッしてお別れするあいだ、なすすべもなく野郎どもはおとなしく動きを止めていた。


それからしばらくして、2人組のお兄さんたちは「お孫さん可愛いですね。また来ます」と引き上げたが、カウンターの3人組はもっと飲むもっと食うとまたまたテンションが上がる。

こっちはマゴがいなくなった寂しさをムスメと日本酒で紛らわそうと思っていたのに、野郎どもはぜんぜんTPOを理解しない。

カウンターから乗り出して「おやっさん、ウメェ」「おやっさん、ウーロンハイ」を連発、馴れ馴れしいなコイツら。

すると兄貴分らしきひとりがこう言った。

「この間もおやっさんからウルセーと言われちゃったよ。ネットでも怒られたっていってるヤツがいるよ」

ん❓、そういやこの間もこの連中いたような気がするが、ウルセーなんて言った覚えはない。

「他のお客さんもいるからちょっとボリュームを下げて」って、柔らかくいったつもりだけど・・・。

そうか、ネットの匿名の卑怯者の書き込みなんてどうでもいいが、明らかに「お金はいらないから二度と来ないで」と言ったことは最近ある。

しかし笑顔で柔らかくだが・・・。

「おやっさんのそういうところが気に入ったんすよ」

と声のでかいお兄ちゃん。

う~ん、野郎に気に入られても気持ちが悪いだけだが・・・。

「あっ、おやっさん酒飲んでるんすか。やっぱりね」

ん❓、この失礼なオヤジが仕事中に酒飲んでいることもネットに書きこまれているんだそうな。

面倒くせぇ世の中だな、ま、このブログでも平気で書いていることだから全くの事実だが・・・。

一番声のでかいお兄ちゃんが話しの流れで、今や無くなった中学の遥か下の後輩だということがわかり、3度目の来店だということもわかった。

べろべろに酔っ払い、金がないから下ろしてきますと出ていき、戻ってきてまだ飲ませろというのでもう閉店だと告げると、エーッと拗ね、しかたねぇまた来ますと腰を上げた。

表で3人横並び、

「ごちそう様、また来ていいですか❓」

まあ、しょうがないか。

どういうわけだかこの連中に好かれてしまった。

なぜ声のでかい馬鹿野郎は10年おきぐらいに現れるのだろう。

「バーバーくん」しかり、「ハマちゃん」しかり。

しかも今回は二代目3バカトリオになりそうだ、うーん憂鬱。


ともあれ、20円サービス終了。

さらに番組は続きます。

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