イルカ喰いのネタで散々オヤジを悩ませた「バーバーくん」が、新たな悩みの種をもってきた。
「刺身の飾りに付いている黄色い花は、タンポポ」だ。
というのだ。
フン、ちょこざいな物知らずめ。
と軽くいなすことも出来たが、イルカの件で打ちのめされた後だし、一応話は聞いてみることにした。
仙台出身の「バーバーくん」は、実家や居酒屋などで食べたお刺身の飾りに、間違いなく「タンポポ」が付いていたと言い張るのだ。
どうしてもあの花は「タンポポ」だと信じて疑わないのだ。
地方によっては、ひょっとしてそんなことがあるのかも知れないと考えてもみたが、それでも、刺身に「タンポポ」はないだろう。
たまたまその場にいた(というか、毎度いるねぇ)「ヒトリモン」も、それは「小菊」だと諭す。(フン、最近はゆえあって、いない。当分いないだろう。ヒ、ヒ、ヒ・・・)
「ヒトリモン」は酔っぱらいである前に、ベテランの理科の教員で、東京農大出身だ。
しかもインドで修行した、筋金入りのベジタリアンである。(しかし、生半可である。これは自信を持って、現在のオヤジは言える)
頭まで泡盛漬けになっているとしても、その程度のことはわかっているだろう。
根っこは煎じて薬にしたり、代用珈琲にするという話は聞いたことがある。
でも、花は食うか?
食ったとしても、刺身の飾りにするか?
オヤジども二人の攻撃に、しだいに自信が揺らぎつつも、尚も自説を曲げない頑固な「バーバー」に、提案をした。
この後オヤジがあらゆる手を駆使して「刺身飾りタンポポ説」を検証するから、もし「バーバーくん」の説が正しかったら、なんでも好きな酒を奢る。
しかし間違っていたら、「バーバーくん」の可愛い彼女に、す~んごく深いスリットの入ったチャイナドレスを着てもらい、オヤジ二人にお酌をさせる。
そんな、彼女の気持ちを全く無視した無謀な賭けを「バーバー」くんは受けて立ってしまった。
すでにお酌は貰ったようなもんだと高をくくるオヤジ二人だが、しょせん酒飲み話の悲しいところは、賭けの具体的なことは一切決めていないことだ。
いったい誰がチャイナドレスを用意するのだ。
「バーバーくん」は、これから彼女をどうやって説得するのだ。
ギンギンに酔っぱらったオヤジに、金も貰わずに、すすんでお酌する娘などいるのだろうか ?
二人の愛がこのさい試されるのだ。
逆に「バーバーくん」の説が間違っていなくて、彼が50年ものの泡盛の古酒を飲みたいと言ったら、どこで調達するのだ。
大瓶から柄杓で汲んでくれとオーダーされたらどうする。
うーん、成り行きまかせである。
「タンポポ」だ。
調べなければ。
また眠れない夜がやってくるのだ。
こうして新たな戦いの火ぶたが切って落とされたのである。
ついに「バーバーくん」が主役に躍り出る「タンポポ」の一件が登場した。
この後、「バーバーくん」の調子コキがエスカレートしていくのである。
しかし、この「タンポポ」の一件に関しては、オヤジの完全勝利なのだ。
そしてお約束の「チャイナドレスでお酌」の行方やいかに・・・・。
もうご存知の方は、ふたたびニヤッとしていただきたい。
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