う～、WOO、ウー !!

「首都高速道路6号向島線」は、朝も早よから渋滞していた。
おまけに事故らしく、緊急自動車が次々とサイレンを鳴らして走っていく。

足は止めないにしても、何事かと思わず振り向き、またしても無意識の「欽ちゃん」走りで四ツ木橋を通過した。
早朝の静けさの中、「う～、う～、う～」とまことに喧しい。
その「う～、う～、う～」になんだか責められているようで、意識が“そっち”にいってしまった。

「う～」と云えば「WOO」だ。
どこかのメーカーのテレビの名前ではなく、NHK衛星ハイビジョンで、ちょっと前に放送された特撮テレビ番組「生物彗星WoO」があったけれど、こちらはその原案の「WOO」を考えた。
不定形の宇宙人「WOO」が活躍する「ウルトラマン」の原型にして、「ウルトラQ」制作のきっかけになった幻の企画。

いや、いや、そうじゃない。
「う～」とと云えば「ウー」だ。
「akkoちゃん」は「ウーちゃん」とも呼ばれているが、彼女ではない。
「ウー」は「Woo」だ。


前夜、久しぶりに予習をかねて「ハードボイルド　新・男たちの挽歌」のDVDを観ようとして、不覚にも冒頭で寝てしまった。
お疲れ、というわけではないが、そのおかげで早起きして走ることができた。
このままスカッとして、朝一で映画館へ行くのだ。

かあちゃんも乗り気で一緒に行くというので、さっさと市場での仕入れを済ませ、店で待っていたが、いっこうにやってこない。
電話しても出ないし、しょうがないから朝一をあきらめて仕込みをした。

もはや時間ギリギリという時になって店に現れたかあちゃんは、なんとも天然なことに携帯電話を忘れ、ぼんやり駅で待っていたという。
なんという機転の利かない「天然党」め。
こうなったら、今から行って間に合う日本語吹替え版でもいいや !

で、亀有「MOVIX」。
「RED CLIFF」。

う～、WOO、ウー !!
魅せます、観せます、「ジョン・ウー」節 炸裂 !!
「三国志」というか、「三国支演義」の世界だろう。
2丁拳銃はないが、2刀で戦う「趙雲」＝「フー・ジュン」がカッチョいい !
赤ん坊を布で包んで虎口を突破するなんざ、まさに「ハードボイルド　新・男たちの挽歌」の「テキーラ」じゃあ～りませんか。

見所満載・・・しかし、吹替え版も悪くはないが、もう一度原語で観たい。
かあちゃんにそう言うと、珍しく右に同じということなので、明日こそ朝一で再び
「RED CLIFF」
なのだ。