朝晩日替わりでくるナースが、オヤジの腕の血管をみて押しなべて言う。
ほかに褒めるところもないにしても、ヴァンパイアに認められたみたいでそんなに嬉しくはない。
「どこにしよっか、なぁ?」
と左右の腕を撫で回して針を刺す場所を探す。
普通に太い血管にしてくれりゃラクなのに、やがて透析のシャントを入れることになるかもしれないから、いい血管を温存しとこうという医者の意見で肘の近くの腕の裏側の細い血管に針を刺された。
ところが最初に刺したところはなかなか血が出てこなくて、場所を変えチクッ💉
でも次のところもちょびっとしか血は出ず、今度は点滴をしている左腕に場所を変え針を刺されたが、これが痛い😫
おいおい、透析は覚悟したけれど腕からやるとは言ってないぞ‼
もしもの時、万が一の時のため・・・とはいえ、朝っぱらから両腕穴だらけやないけ~~😱
朝から出血大サービスでごさい😑
8月3日、今日は朝イチの採血と点滴だけで検査は何もなくひたすらヒマだ。
昨日の血液検査の結果またクレアチニンはほんの僅か下がったが、それでも正常人と比べたら雲泥の差の病人だ。
しかし腹はまったく痛まず、足もつらないのだから薬と点滴が効いているということか?
この小康状態のうちに手術をやっちまおうということで、9日の金曜日に切腹決定🤩
腎臓の働きが低下して体の中の毒素をオシッコで出せなくなっちまったら、1、血液透析 2、腹膜透析 3、腎臓移植 のどれかをやらなけりゃヘロヘロになって死んでしまう。
でも死んだ親父みたいな、シャントを埋め込んで芋虫が這いずったような腕になるのはイヤだというご本人の希望で、ご子息は腹膜透析にしてもらうことにしたのだ。
腹膜透析というのは自分のおなかの中にある腹膜にカテーテルを通し、それから透析液を入れて老廃物などを体外に排出して血液を浄化する方法のことで、ライフサイクルに応じて自分で透析液を交換するため、血液透析に比べて昼間の拘束時間を取られず腎臓や心臓の負担も少ないんだそうな。
それにネットで、腹膜透析しながらフルマラソンをしている人の手記を読んだということも大きい。
人生これでお終いじゃないから、昨年からの不調を透析液ですべて流してしまおう。
そう思えばひと夏の病院暮らしも我慢できるが、すぐ外の公園の夏祭りの太鼓の音が響いてきて、薄暗い病室はもの悲しい・・・😞
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