お好み夜話-Ver2

素敵な、さまーないと

午前6時、ラジオではすでに暑い、猛暑だと告げているが、病院内は快適だ。

しかしこの身は到底快適とはいえず、栄養剤入りの点滴は24時間飲み放題(入りっぱなし)、(逃亡防止のための)心電計で24時間モニターされ、モーニングサービスはステキな採血(一発で目覚める😳)、同室の高齢者は一晩中切ない咳のスタッカートと朗々たるバスドラムのような鼾を奏で、健気な夜勤のナースはまどろんだタイミングで顔をのぞかせ、ポンコツがくたばっていないか巡回してくれる。

毎回そうだが、このなんの取り柄もないデリケートでショボくれたナイスミドルは入院中の夜は眠れず、昼間にウトウトしている。


昨夜やっとお粥から普通のご飯(なぜかあの超不味い制限食ではない😆)になったが、もちろん量はほんのちょっとだ。

でもなんの味もないお粥よりは食べた感があり、すべて味のないおかずと一緒に「紋次郎メシ」にして流し込まなくていいのが救いだ。

「紋次郎メシ」というのは、上州無宿の渡世人「木枯らし紋次郎」の食べ方で、すべてのおかずを汁の中にぶちこんでかっこむという食べ方で、味わうなんてことは考えずとにかく素早く平らげるのが目的なのだ。

誰に狙われているか一時も油断できない凶状持ちの紋次郎ならではの食事法を、安全な病院でするおマヌケ、「あっしには関わりござんせん」と笑ってられる人もいつ何時人ごとじゃなくなる時がくるやもしれんのがこの世の渡世でござんすよ・・・。


なんてぇことを書けるようになったのは体調が少し良くなったからだが、良くなったらこの際準備をしましょうと医者から告げられて、もはや無駄な抵抗をせず書類にサインして覚悟を決めた。

来週、手術になると思われ・・・。


「テメェの悪行のツケってやつだな。フン、ざまぁねぇよなぁ」

心の中の与太者が嘲る😎

ざまぁねぇ・・・

ザマァナイ・・・

サマーナイト・・・、チャンチャン🤪

さらに入院はつづく・・・

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