お好み夜話-Ver2

20 anniversary monthly

1997年5月10日は日曜日で、当時は「母の日」だった。

前夜から興奮状態で眠れず、食事も喉を通らず、かあちゃんは緊張のあまりゲロゲロもどして使いものにならず、それでもなんとか仕込みをして開店カウントダウン。

唯一の救いは、小僧の同級生や仲のいいお母さんたちが手伝ってくださり、かあちゃんの代わりにエプロンとバンダナをつけてスタンばってくれたこと。

10時開店と同時にお客様が続き、開店サービスのカーネーションを子供たちが手渡し、滑り出しは順調。

オヤジは取り憑かれたように焼き続け、レジはお母さん方にすべて任せかあちゃんは裏でヘタっていた。

そうしてあっという間に午後のアイドルタイムを迎え皆さんは食事、だがオヤジはギンギンにテンパっていて水以外喉を通らず、かあちゃんは相変わらず奥で青くなっていた。

暗くなって知り合いが飲みに来てくれたり、テイクアウトも列ができるほどで、アレヨアレヨという間に閉店時間になった。

あらかた片ずけて、手伝ってくれた皆さんはかあちゃんを連れてお帰りになり、オヤジはようやく人心地ついて腰をおろし店内を見渡した。

そしてフッと気がついたら1時間ほどが過ぎていて、気が抜けて寝てしまったのだと慌てて帰り支度をしたのだった。

こうして20年前の5月10日は終わった。

後にも先にも店先に行列が出来たのはあの時だけだ。

かあちゃんは月に一度は体調をくずし、オヤジは朝から晩まで店にいて最初の3ヶ月は無休、その時はおデブが少しは痩せたりもした。

いま思えば40歳はまだまだ体力があった・・・。


来週モグランポはようやく二十歳、オヤジは5ヶ月後に3回目の二十歳。

まあ、ようやったと言えなくもない。

この店で知り合った常連さんや子どもたちやマゴたち、その時々で皆んなに元気をもらい、呑んだくれ、笑いあい、お叱りを受け、助言、苦言、アイデアも頂き、励まされて今日までやってこれた。

この先どう変われるか、あと10年経ったときに同じように動けるのか、始めたものはいつか幕を引くときがくる、それは仕事も人生も・・・。

でも続けていく限りは、知り合った方、懐かしい方、待ちどうしい方、ムスコ、ムスメ、マゴが来てくれたときには精一杯笑顔で「お帰りなさい」と言える店でありたい。








謹告

来たる9日、10日、11日の3日間

20時までにご来店のお客様に

生ビール&ハイボール&ソフトドリンク

最初の一杯

20円

で大サービス‼


太っ腹🤣

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