お好み夜話-Ver2

必要不可欠の外出をしてみた

2年前くらいまでは自分の身体がこんなにポンコツになっているとは全く自覚も兆候も感じられなかったから、時々L・S・Dをしていた。

L・S・Dというのは「Long・Slow・ Distance」のことで、「Long=長く」「Slow=ゆっくり」「Distance=距離」の頭文字をとったもの。

マラソンやサイクリングで効果的な有酸素持久力練習法のひとつで、30㎞以上の長い距離をゆっくり走るオヤジにはもってこいのトレーニングだった。

道に迷ってもいいし、風景を眺めながら、観光地での旅ランなど、キツくハードな練習でもないし、一人で気ままにあちこち走ったものだ。

それがどうだこのところの風潮は、L・S・DのLが抜けてS・D「Social=社会的」「Distance=距離」をするようになっちまった・・・。



事前に電話で問い合わせたら、大丈夫だということで本日、女子医大病院へ行ってきた。

これは必要不可欠の外出だから、しっかりマスクをしてバッグにヘルプマークを付けて家を出た。

身体障害者初心者のオヤジは、いろいろ素敵な保険証とともに頂いたヘルプマークを今まではつけていなかった。


ヘルプマークというのは、

「義足や人工関節を使用している患者、内部障害や難病の患者、精神障害、知的障害または妊娠初期の人等、援助や配慮を必要としていることが外見では分からない人々が、周りに配慮を必要なことを知らせることで、援助を得やすくなるよう作成された、東京都によるピクトグラムである」


とのことで、当事者になってみてやっと気づいたくらいのまだ認知度の低いサインなのだ。

透析を開始してムダに元気になった内部障害者は、一日置きに走れるようになって駅の階段もスタスタ上り下りできるので、見た目じゃわからずまさかヘルプマークを持っているとは誰も思わない。

しかし元気そうに見えるとはいっても、混み合う電車で左腕をぶつけないようにしているし、打撃系のスポーツや体に当たるかもしれない球技は厳禁で、もし何か不測の事態に遭遇した際の緊急連絡先や切らしてはいけない薬、体の状態・受けている治療法が書かれたカードは常に障害者手帳や各種保険証とともに携帯している。

このコロナ騒ぎでテンパっちゃってアホなことをする輩が多いから、もしもの時の備えで電車で外出する時はマスクとヘルプマークをつけるようにしたのだ。


女子医大は毎回かあちゃんとセットで受診しているが、今回はかあちゃんだけ早い時間に精神科の受診があったので先に出発し、オヤジは通勤時間が終わってからの出動だ。

かあちゃんの人となりをご存知の方は、アッ、ついにド天然がこじれちゃったか❓とお考えになるかもしれないけれど、これは予定された受診で、健康体の人の体にメスを入れて腎臓を取り出すことがどれほど精神的な負担になるかわからないし、夫婦とはいえ旦那に脅されて泣く泣くという人もいるようなので、移植の前に念には念を入れたケアなのだ。

しかし、かあちゃんが医者の前でヨヨと泣き崩れてオヤジの悪口雑言を訴えたら・・・ない、とはいえないΣ(・□・;)


一抹の不安を抱えながら電車に乗ると、空いてるー。

早めに着いたので駅前のドトールで☕しようと入ったら、ドトールのテーブルは白いテープで❎してあり、ひとつ置きに座ってくださいと、ソーシャルディスタンスにご協力お願いしますと張り紙してあった。

女子医大病院では前回同様エントランスにテントが張られ、体調の悪い人はもれなくそちらへ誘導される仕組みで、マスクと手指のアルコール消毒をしてサーモカメラの前を通って入場する徹底ぶり。

外来患者の数は目に見えて少なく、館内にある椅子やソファーは全てひとり置きに座るようにマーキングされており、立って待つポイントもソーシャルディスタンスな間隔にバミッてあった。

すでにかあちゃんは診察を終えて待っており、オヤジもすぐに循環器科の診察を終え、泌尿器科の受診を二人で待った。

こちらの循環器科でもオヤジの心臓ちゃんはすっかりよくなっているということで、移植にはなんの問題もないと太鼓判を押された。

精神科を受診したかあちゃんは家族のことやまあいろいろ聞かれたようだが、オヤジの悪口雑言はなかったようだ、たぶん、大丈夫、かな、と、思う。


待つことしばし、泌尿器科の担当医の診察室へ入ると、こちらも医者と患者の距離を開けるように白線が張られていた。

ちょっと離れた距離で話を聞くと、もういつでも移植手術ができる体調だが、念には念を入れてあと2回診察をすると言われ、ひょっとすると11月の前に手術ができるかもしれないと告げられた。

なぜかというと、今までこちらより早く手術予定だった人のキャンセルがいくつかあるということなのだ。

新型コロナの影響が心配で先延ばしにするか、考え中の人がいるのだそうで、そりゃそういうこともあり得ると思った。

院内感染のリスクを冒してまで手術するのはどうかということは、ここ最近のニュースを見たら誰でも思うことだろう。

この状態が長引いたら、みんな腰が引けちゃうよなぁ。

でも担当医は、自信を持って当病院は徹底管理しているから大丈夫と笑った。

だと良いが・・・次回の診察は6月1日、その時世間がどうなっているか、全く予想がつかない。


とりあえず明日は24時間心電計を付けたまま店を開ける準備をするつもりだけれど、17日の再開はちょっと厳しく休業は今度の日曜日まで、再開は20日の月曜日になっちゃう。

でも東京都の出方次第、かな😑

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