お好み夜話-Ver2

またも心残りが・・・

1967年に「週刊少年マガジン」に連載された「幻魔大戦」が、オヤジのSF魂に火をつけたと言っても過言ではない。


じつに48年前、10歳の紅顔の美少年の頃。

サイキック、残留思念、ハルマゲドン・・・、いまの時代ならいざ知らず、インターネットもゲームもない昭和の良い子をヘンな妄想に駆り立てるに充分な概念、今のコミックとは違い小さなコマ割りの単純な絵かもしれないが、それはじつに説得力があって物語にのめり込んだ。

同じ時代に「明日のジョー」や「巨人の星」といった名作も連載され、もう毎週が待ち遠しかった。

しかし、大人の事情ってやつで「幻魔大戦」は髑髏の月が地球に迫ってくるところで打ち切られ、良い子たちは肩すかしを食った。

作者の「平井和正」と「石森章太郎」をちょっと恨んだものだ。


時は経ち、両巨頭はそれぞれに新しい「幻魔」シリーズを再開するもどれも未完に終わり、若い世代にバトンタッチされるようなところもあったがそれもかなわず、「石ノ森章太郎」が逝き、とうとう「平井和正」まで逝ってしまった。

どういう偶然かわからないが、何年も横浜方面の古き悪魔に貸していた少年ウルフガイ・シリーズ「狼の紋章」と「狼の怨歌」が戻ってきてから、何年かぶりでまた一からこれを読み直し、「狼のレクイエム」から「黄金の少女」全5巻「犬神明」全10巻を読み終えたばかりだった。

しかし読後感は良くなかった。

何十年も読み継がれた物語の終わりに納得がいかなくて、これで終わりのはずはない、これで終わるのは不本意だと、作者の気持ちなどまったく考慮せずにモンモンとしていたのだった。

あ~残念だ。

「幻魔大戦」も「ウルフガイ・シリーズ」も「8マン」も、みんな心残りじゃ・・・。

だけど、また自宅にあるすべての「平井和正」の小説を読み返してしまうかもしれない。

時間がいくらあっても足りないよ・・・、罪だよ「平井和正」先生・・・・・。

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