お好み夜話-Ver2

渡月橋で刀を買う女

マラソンから一夜開け、筋肉痛でヨタヨタ歩きのチームモグランポご一行様は、晴れているけれど風が身を切るように冷い京都の街を電車で嵐山へ向かった。

JR嵯峨野線を嵯峨嵐山で下車、トロッコ列車に乗り換える。

寒いと言いながらも、トロッコ列車の醍醐味が堪能できる窓のないリッチ号という車両に乗る。

でもあまりにも寒く、オヤジは駅の売店でマフラーを買ってしまうし、低体温症さんーじゃなくて、救護室さんーでもなく、雨男は、包茎手術のクリニックのCMみたいに顔を隠してしまう。

トロッコ嵯峨駅を出発し、トロッコ嵐山駅を過ぎると、保津川の渓谷美を眼下に見下ろせ、列車は速度を落とし車掌さんの軽妙洒脱なアナウンスと共に旅情は高まり、車内はカメラの嵐。

全長7.3km、所要時間25分の道のりにトンネルは8カ所、陽の光が遮られるとヒェェェェ😱というぐらい寒いが、夏場は最高だろう。



終点のトロッコ亀岡駅で下車し、待っていたタクシーに乗って保津川下りの乗船場へ。

セット券なのでそのつどお金を払わなくて済むが、船に乗る際にはもしものことがあったら困るので代表者の名前などを記入する。

保津川下りはちょうど前日から今年の営業を開始したばかりだが、昨日は悪天候のため商売にならなかったそうだ。

一体誰のせいだ ‼

と、低体温症さんーじゃなくて、救護室さんーでもなく、雨男をチクチクいじれば、またも包茎手術のクリニックみたいに顔を隠してしまった😁


一艘の船に船頭さんが4人、20数人の乗客を乗せて1時間半ほどの船旅に出発。

川の上だから寒さを覚悟したが、陽射しは暖かくトロッコよりは寒くない。

だが両サイドの船べりの人は、波よけ飛沫よけのシートを時々肩のあたりまで上げて防がなきゃならず、あんまり上に上げすぎると下から飛沫が入ってきて濡れてしまうというオマケ付き。

4人の船頭さんが代わる代わるに櫓を操り、舵を取り、棹をさして、ここでも軽妙洒脱なオチのある話しで乗客を笑わせながら、蛇行した川を下ってゆく。


春には桜、初夏の新緑、秋の紅葉と、渓谷は季節ごとに見せ場をつくってくれるそうで、落差2メートルの急流に叫んだり、穏やかな渕を泳ぐ鴨に古の貴人を重ねてみたり、飽きることなく船は嵐山へ進む。

すると前方からモーター付きの船が近寄ってきて、ピタリとこちらの船に横付けした。

見れば船の中に鉄板やおでん鍋があり、イカ焼きやみたらしだんごなどの他に、ビールやお酒やソフトドリンクも売っているではないか。

こんな体験めったにできないから、迷わず熱燗とおでん🍢をお買い上げ、「むっちゃん」も迷わずみたらしだんご😛

船頭さんもだんごを食べながらしばし休憩。

ひと通り商売がすむと売り船はさっさと離れていき、船頭さんは船を進める。


渓谷がだんだん川幅を広げ、遠くに渡月橋が見えてきて船は船着場へ。

日本一長い川下りを堪能し、今度は竹林に向かう。

京都って感じですなぁ、大人の休日✌

足の不自由なオヤジは小僧に掴まって後ろ向きに、低体温症さんーじゃなくて、救護室さんーでもなく、雨男もやはりガニ股でぎこちなく坂道を下り、お昼のウドンをすすり、お土産屋さんを覗きながら渡月橋へ。

昨日はこの辺りを走っていたのだから、ちょっと感慨深い。

橋を渡ったところのお土産屋さんで、黒鞘のお手頃な刀を見つけた。

脇差しよりも短く、軽い竹光だったが、まあそんなにオモチャっぽくない。

「むっちゃん」におしえると決断の早い彼女、即買い。

何もこんなところで、若い娘が刀なんぞ買うことぁないじゃないかとお思いでしょうが、こういうものは思い切らないと買わなかったりするので、これでいいのだ。

ま、その刀の使いみちは、5月になれば明らかになるのである。




兎にも角にも、今回もいい旅だった。

何度来てもいいなあ、京都は👍

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