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お好み夜話-Ver2

セミと一夏を過ごした

9月の半ばも過ぎたというのに相変わらず30度を超える気温が続く今日この頃、先日路端でカラスアゲハに遭遇した。
 
その翅の艶やかな黒に緑と青みがかった輝きは間違いなくカラスアゲハで、クロアゲハではないと確信した。
 
この東京でカラスアゲハを見るなんて、昭和の良い子の時だってなかったのに。
 
あわててスマホを向けたがヒラヒラといっ時も止まらず、近づいて来た車に驚いたのかどこかへ飛んでいってしまった。
 
昆虫たちもまだ夏だと勘違いしちゃってるのか?と思ったが、ひと頃は朝から晩まで鳴いていたセミの声が今はひとつも聞こえない。
 
 
毎日寝ているベッドは、じつはばあさんのために買ったもので、施設で亡くなったのち自宅に戻ってきて葬儀まで寝かせていたベッドだ。
 
ばあさんが亡くなったのが2012年だからもう11年経ったが、その前から使っているからもう18年くらい下手すりゃ20年ものだ。
 
その間に位置を変えへッドボードを取り外し、マットレスの上下を変え裏返したりして使い続けていた。
 
ここ数年ポンコツが加速してベッドで過ごす時間が増えてしまい、七転八倒で苦しんで汗みどろになったりしてマメにシーツを替えファブリーズしたりしていたが、ある日マットレスを上げたらベッドフレームの天板の一部がカビていた!(◎_◎;)
 
天板の下は収納になっていて、片側の引き出しにはシーツやタオル、冬物の毛布などが収めてあり、もう片方の空間には使わなくなったビニールシートやポスターなどを放り込んでいたが、どちらも今のところカビの影響はないようだったが、このまま使い続けるのはどうよ❓
 
18年以上も使っていることだしもう新しいものに買い替えてもいいんじゃないかなあ、だけどそうするにはベッド下に収めているものをどこへ移すかが問題だった。
 
 
まあ一昨年、入退院を繰り返しているときにリハビリだとばかりに部屋の模様替えをして棚を作っていたが(2021年06月15日 ウォーミングアップ 参照)、それをまた改造して収納を作ればいいと、ついでに中途半端になっていた模様替えも再開して使わないものを処分しようと突然作業を始めた。
 
けれどコロナの後遺症か時どき咳き込み、うがいをしいしい汗を流して作業を続けた。
 
ベッドの横の棚の上に飾っているゴジラのフィギュアをどかして、棚の中のモニターや物入れを移動して棚を動かしたら、セミが一匹ジッと動かずに現れた。
 
なんでこんなところに⁉️ つまんで棚の上にのせてみたが、もうすっかりミイラ状態。

そういやセミの鳴き出した7月中旬頃、玄関のドアを開けたら何を血迷ったか一匹のセミが家の中に飛び込んできた。
 
ジジジジ鳴きながら逃げ惑うセミを追い立てて玄関から追い出そうとしたが、ポンコツの反応速度では追いつかず遅れをとって追い立てられず、しまいにゃセミがどこへ行ったかわからなくなってしまった。
 
まあいいや、きっと出て行ったに違いないとそれ以来すっかり忘れていたのだが、棚の奥に逃げ込んだまま出られなくなってそのままお亡くなりになったようだ。

嗚呼、切ないセミの一生🥺
 
そんなセミのミイラと共にこの夏を過ごしたわけで、7年間を土の中で過ごしてやっと出てきた挙句にポンコツオヤジに追い立てられ、ひっそりと棚の奥で生き絶えたセミの一生に合掌🙏

おっ、そういやコイツ、ウルトラQのガラモンを操縦したセミ人間のモデルで、のちにウルトラマンのバルタン星人に改造されたんだっけ。
良いね、(Y)o¥o(Y)
 
なんて言ってるうちに汗だくになって作業を終え、ベッドの下に収納されたものは全て移し替えて空になり、
棚も改造できてものも収まった。



可哀想なセミは飾っとくわけにもいかず、燃えるゴミと一緒にサヨナラした(Y)o¥o(Y)


ポンコツな夏が、またひとつおわりかな・・・
 

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