お好み夜話-Ver2

絶食21日目、重たいお湯を

内視鏡検査で腹の中に8センチほどのチューブを留置したせいで、3日ほど違和感と痛みがあったがやがてそれは消えた。

痛みはなくなったのに炎症の数値CRPは検査前の倍に上がり、何でだよ⁉️とすっきりしなかった。

検査後遅れて数値が上がることはよくあるので心配ないと「マリコ先生」から言われなるほどと納得したが、腎臓の数値も上がってしまい、免疫抑制剤の量を減らすことになった。



病棟のフロアはぐるっと一周できるようになっていて、リハビリの人に付き添われた患者がソロソロ歩いていたりする。

フロア一周は約123m、このオヤジの普通の歩幅で176歩。

ここを少なくとも5周は歩こうと決め、点滴棒を転がして歩き続けること3日、トイレや自販機に行く歩数もカウントしてなんとか1日1200歩を越えた。

これまで痛みがあって寝てばかりいたときは、1日100歩にも満たなかったことを考えるとささやかな進歩だ。

リハビリ科のお兄さんの指導を受け、10〜15分くらい疲れない程度に体を動かし始めた。

先ずはエネルギー枯れしている現況を理解し、出来ること出来ないことを自覚して負荷をかける。

かつてなんでもなく出来たことができないのを思い知るのはショックだが、仕方がない、受け入れるしかない。

今はとにかく無理のない程度に歩く、毎日歩く、それが基本、それを守ること、姿勢と呼吸を整えてそれを続けることだ。

腕も足も筋肉が衰えて、縮緬のような皺ができて情けない。


前回の経験からみても、この状態を解消するには最低でも2ヶ月はかかるだろう。

まともに仕事ができるようになるのは春かっ⁉️

ハァァ〜😮‍💨



月曜日の夜、ようやく、やっと、絶食が終わった。

過去3回の入院でお馴染みの「重湯」のディナーでございます。

重湯と具なしの味噌汁、大豆のスープとプリンがご愛嬌。

これだけでもうお腹がいっぱい😅

しばらくすると21日間なりを潜めていた腹の虫が、久々の粗食にギヤースカ鳴きわめきはじめた。

もっとくれ、もっと食わせろ、と「リトルショップ・オフ・ホラーズ」の「オードリーII」のごとくうるさく鳴き叫ぶ。


しかしなんで粥の上澄み汁が「重い」湯なんだろう?

ほぼ病人しか飲まないような味も素っ気もない汁が、なぜ「重湯」というのだろう🙄

まあ21日間絶食したあと最初に口にする食事としては「重い」かもしれないが😑



翌朝、12月14日。

「各々方、討ち入りでごさる」

の赤穂浪士の吉良邸討ち入りの日を迎え、再び重湯のモーニングを食べた😑飲んだあと、24時間点滴が終わった\( ˆoˆ )/

22日ぶりに両腕がフリー🙌

左腕には失敗した針穴が激戦の跡を物語る。

よし、これで点滴棒ガラガラ転がして歩かなくてすむ。

抗生剤も鉄剤もなくなり、明日からは三分粥になるが、やはり過去3回の苦い体験から七分粥が無事終わるまでは油断できない。


しかし、この分なら、ようやく、ようやく、来週には「退院」の二文字が見えてくる💪

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