お好み夜話-Ver2

浅ましい

いよいよ納豆が、なくなった。

走って市場へ仕入れに行った後、トポスの開店が間もないので、そうしたくはなかったが、開店を待つ列に並んだ。

どこの店に行っても納豆は売り切れだし、朝一でお店に入らなければ手に入らないとかあちゃんがいうので、もともと行列に並ぶという行為自体が大っきらいだったが、ランニングの格好をしたまま汗だくで並んだ。

納豆を使うメニューがある以上、なんとか調達しようと思ったのだ。


お店からはみ出た列が道路の半分を遮り、なおもそれに繋がりそうだったので、歩道側に寄って並ぶと、訝しげにこちらを見て渋々といった感じでオヤジの後ろに列が繋がった。

並んでいるのはオヤジと同世代か、それよりも上の世代。

車が近づいてきて、ようやくそれもノロノロと歩道側へ寄る始末。

10時にトポスが開店すると、まったく急ぐ必要なんてないのに、人の背中を押すように店に入ろうとするオジサン、オバサン。

普段この時間に買い物なんて来るのかよ !! てな感じのオトウサンが、それこそ目の色変えて、目指す商品に急いでゆく。


納豆は十分に陳列されていたが、お一人様1個と制限があった。

しかしこれが、お昼過ぎには売り切れてしまうのか

店内には納豆と水のペットボトルを抱えた人々ばかりが目立ち、レジに次々と同じものを手にしたオジサン、オバサンが並ぶが、みんな目の色を変えてなんとも浅ましい

最近はレジ袋をいるかいらないか聞かれることが多いが、納豆とペットボトルだけ買うつもりなら、袋ぐらい用意してくりゃいいのに、浅ましいオジサン、オバサンはレジ袋を貰っている。


納豆1パック買うだけで、すっかり嫌んなっちゃった

こんな光景を見せられるなら、しばらく納豆メニューを止めたっていいや。

風評に踊らされて右往左往しちゃって、まったく見苦しいったらありゃしないぜ。


そういう人たちに何を言っても、聞く耳は持たないんだろうな・・・・・、。

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