お好み夜話-Ver2

鳩と話す男

東京のコロナウイルス感染者が急増していると、連日ニュースで報じている。

この週末、マスクなしの来店者を3組お断りした。

いずれも4人以上で2軒目だか3軒目の若い人たちで、群れてただ場がほしくて去り難いだけなのは明らか。

老若男女適当に酔えばもうマスクなんかしたくなく、ところ構わず大声上げてバカ笑い、そんな連中が急激に増えたのを実感する。

店側がどんなに気をつけていても、悪意も症状もない感染者を防ぐことは困難だ。

緑色のオバちゃんは敵を作って自分をアピールするのが常套手段だから、一括りに「夜の街」関係などと言って都合の悪いことをはぐらかすけれど、「夜の街」に繰り出す無自覚の人たちにどれほど響いているのだろう?

吹けば飛ぶようなモグランポは切実にお客さんに戻ってきて欲しいのは山々なれど、以前のようにテーブルや2階席を稼働させてどなたでもウェルカムな状態にすることはまだ出来ない。

まったく明日をも知れない状況なのに防御を緩めたら、それこそ明日がなくなっちまう危なげなポンコツなのだから、まだ当分カウンターのみの営業を続けるしかない。


このところ酒量が増えているから、体重は増えていないが体が重い。

土手に走りに出たがすぐに息が上がる。

陽射しに参り、マスクに喘ぎ、堀切橋から千住新橋間の坂道・階段の上り下りを折り返してもうやんなっちゃった😓

復路の階段をエッチラオッチラ上っていくと、途中に鳩が一羽じっと陽を浴びて動かないでいた。

なんとなく目があって鳩の傍らに腰を下ろしても、ヤツはチラッと首を動かしただけで足元は微動だにしない。
(鳩の目ってすごい虚無な感じで、とても平和の象徴なんて思えないキツイ目だ)

そのまま足を伸ばし後ろ手に手をついて陽を浴びていたが、

「アチッ! オマエそんなに羽だらけなのに暑くねーの?」

思わず鳩に話しかけた。

だが鳩はまるで無視して対岸を見つめたまま。

鳩の視線の先には東京拘置所、ああ、河合スットコ夫婦が収監されているんだっけ。

牢屋の中から連中がこちらを見て「ワタシは鳩になりたい・・・」などと思っているかもなんて想像して、

「オマエみたいに空飛べる連中は、オレらのような毛のないサルを哀れんでるんじゃないの?」

「鳥インフルが流行ったときは、オマエだってちょっとビビッてたんじゃねーの?」

「オマエホントに恐竜の子孫なのかよ。アンギャーって吠えてみろってんだ」

鳩に話しかけるオヤジ、側から人が見たら相当ヤベェヤツかもしれない・・・😑

そんなオヤジのヤバさが通じたのか、鳩はヒトには到底不可能なくらい首をねじ曲げて体についたダニやら何やらを啄んで、フンというかのようにそっぽを向いて首をウネウネさせて行っちまった。


話し相手がいなくなったので腰を上げ、あと2キロほどを歩いて帰った。

やっぱり話し相手はヒトにかぎるぜ、と思っていたら夜、愛しのムスメ「投げちゃん」が来てくれて、しばらくしたら彼女の電話に調子コキがかけてきて、やがて調子コキと「チチ」がつるんでやって来た。

調子コキ「ハマちゃん」と会うのは1年ぶりか?いや1年半も経つだろうか、「チチ」とも半年ぶりくらいじやないか。

ともかく元気そうで何より。

まあそうなりゃとりあえず乾杯🍻になって、つもる話しを問わず語り。

すると仙台の調子コキ「バーバーくん」が電話してきた。

うーん、調子コキどもは得体の知れない波長が合うのか⁉

ともあれ鳩よりは数段話し相手になって嬉しかった。

このコロナ禍で人と会うなというのは理解はできるけれど、やっぱり人と話すのは精神衛生上良いことだ。

ただ食べて飲むだけでは飲食店の役割は半分しかないと思うのだが、いつまで続くんだこの状態・・・😷

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