霧降高原は濃霧、なんたって霧降っていうぐらいだから・・・。
1本電車に乗り遅れたせいで到着時間は順次遅れ、大笹牧場へついた時にはもう11時をまわり、しかもひたすらダウンヒルと思っていたら、8㎞はずっとキツイ上り坂が待ち構えていたことをすっかり予期していなかった。
キスゲ平園地の天空階段を経由して、大江戸温泉物語の日帰り温泉で汗を流すつもりでいたけれど、かあちゃんとともに何にもない山の中の上り坂へ向かったら、半分も行かないうちにへばるのは目に見えているし、温泉どころかメシにもありつけず、帰りの電車の時間も危ぶまれるだろう。
読みが甘過ぎたのだ。
オヤジはまだしも上り坂の経験は何度かあるけれど、かあちゃんは初めてといっていいのに無謀にも行くだけ行ってみようよなどと向こう見ずなことを言う。
バスだって1時間に1本あるかないかの場所で、動けなくなったらどうするつもりなのだ。
幸い寒くはないけれど、今にも雨が降りそうで、ここで降られたら最悪なことになると判断し計画中止。
気分を変えて大笹牧場を散策して、ここでお昼を食べることにした。
産まれたばかりの子羊や子やぎを見ながら、こいつらは食べられるために産まれてきたのかぁ、なんて思ってしまう。
だがまあせっかく来たんだからと、ジンギスカンと野菜とソーセージと栄養ドリンク。
そしてここからまたバスに乗り、キスゲ平園地を経由して大江戸温泉物語へ。
バスもゆっくり喘ぎながら上るこの道を走っていたら、到底夕方までたどり着けなかっただろう。
かあちゃんもホッと、胸を撫で下ろすのであった。
今回は甘過ぎました。
山に来る時は、もっと下調べをしとかなきゃね。
ということで、貸切り状態の日帰り温泉で温まって、送迎バスで日光の駅まで乗せてもらい、地元のスーパーで食料と飲み物を調達し、快速電車を居酒屋みたいにして帰路につく。
駅の売店で乾き物のつまみでは味気ないが、スーパーで馬刺やら生春巻きやら、サラダや揚げ物などを買ったので、座席のテーブルには乗り切らないほどで、周りの視線を感じるほど車内居酒屋状態。
すぐ斜め後ろの席に座ったカップルは、発泡酒にオレンジジュースやコーラ、それにビンの地ビールを買い込んでいて、プラスチックのコップで乾杯した後、ビンの地ビールの栓を抜くのに悪戦苦闘。
あっしゃ~、今どきの若者は栓抜きがなけりゃ栓もあけられないのか。
割り箸一つでもあちこちの角でも、梃子の原理であけられそうなものだが、見てらんないや。
かあちゃんはほっとけというが、どうも気になってチラ見してしまう。
だがそのうち女の子の方がスマホをいじりだし、お兄ちゃんのほうもスマホで検索だ。
ひとしきりググった結果、栓抜きを諦めてオレンジジュースに移った。
ああ、残念だ、残念すぎる若者だ。
栓の一つもあけられないで、この先どうしてサバイバルしてゆけるのだ?!
どっかのアホたれの総理大臣よ、こういう残念な若者達を戦場にかり出すのはやめてくれ !!
そんなことよりビンの栓のあけ方と、ビールの飲み方を指導することを切に願う。
車内宴会が終わり、お休みタイムで夫婦で爆睡。
北千住を通り越し、浅草終点で目覚める始末。
我ら夫婦も残念で、甘すぎた者どもでありました・・・。
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