2キロぐらい走っただけで痛みが出て、あとは足を引きずりながらなんとかあとの5キロを歩くという有り様。
お太りの頃は、どういうわけだか左半身ばかりが不調だったが、更正したら、真に不養生の箇所が明るみに出たのだろうか?
いずれにしても鬱陶しい。
お天道様がさんさんと降り注いでいる今日のような定休日には、思う存分陽を浴びて走りたいと思うのだが、足がダメだった。
だけど、もったいないから歩いた。
歩くのは平気だ。
いつもの土手ではなくて、街を歩いてみた。
かあちゃんが「バーバーくん」のいた浅草の店で、「バーバーくん」よりも技術は上だと社長にいわしめた後輩「シゲちゃん」(フリッパーくん)に“ファブリーズ”を振りかけられているはずなので、そこをゴールにして“おぢさんぽ”をしてみた。
裏道をせっせと歩くと汗ばんできた。
ふと思い、寄り道をして北島康介の実家でメンチカツを10個買った。
浅草の床屋さんで働く貧しい青少年に、食わしてやりたいと思ったからだ。
そこから迂回をして、上野で予定通りの買い物を済ませ、浅草まで歩いた。
それでも、わずか1万3千歩程度だから、ぜんぜんたいしたことはない。
西日暮里でチェックしたいお好み焼屋の看板を発見した。
「大阪のおばちゃんの店」らしいが、もんじゃもあるというのは、なんやねん。
「大阪のおばちゃんが」東京に媚びてどうするんじゃい!
などと思いつつ、浅草にたどり着いた。
「バーバーくん」のずっと後輩の「タケちゃん」の肌は、相変わらず生白かった。
彼のニックネームは、「ホワイティ」だ
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