お好み夜話-Ver2

今夜最終日

去年のこの時期は自宅に籠って営業していなかったし、絶望に打ちひしがれていたから世間がどんなだかまったくわからなかった。

でもこれまでの21年間を振り返って考えると、だいたいもう忘年会もあらかた終わり、はやい人は休みに入っているので、世間はそんなにザワザワと人が出ている感じじゃなく店はさほど忙しくなかった。

だから28日はちょっと油断していたら、開店直後からあっちゅう間に満卓。

最初に来店したカップルの話しでは、どこの店も予約でいっぱいで入れなかったそうで、それからずっと満卓で4人以上のグループを5組もお断りしてしまった。

曜日の関係か、世間の流れが変わったのか、街には人がたくさん出ていたようだ。


そうなると手術2日後の左手を駆使せざるを得なくなり、時間が経ってくるとジワジワと肘の辺りまで痛くなってきた。

ただでさえ親指の付け根は痺れて、血が通わなくなっているせいで手のひらは冷たいし、オマケにトイレに行く余裕もないほどバタバタ。

その状態の時に「ナオト」が来てくれたが、席がないのでしばらくタバコでも吸ってくると気を利かせてくれた。


やがてカップルが1組お帰りになり、タイミングよく「ナオト」と「チエさん」が席につけた。

ようやく手が空いてきたので「良いお年を、かな?」とふたりに聞くとそうだというので、痛みどめをかねてジャックダニエルをチョイと一杯駆けつけ( ^ ^ )/□

去年は誰とも会わなかったから、2年ぶりの「良いお年を」だ。

ま、それにしてもこちらのポンコツがいいきっかけになったのか、それぞれの事情がタイミングよかったのか、もう1年以上音沙汰のないかつての常連も多々いて、今年は「良いお年を」を言う人は数少ない。

長いことやってればそんなこともあらあな、去るもの追わずは慣れっこさ。


明けて29日の日曜日、スーツの人たちはめっきり少なくなった中、街は若者たちが徒党を組んで邪魔くさく、とりあえず座れる場所を確保したいがためにたむろしているようで、カウンターを嫌がる3組のグループが回れ右した。

この夜はかあちゃんのママ友に「よいお年を」をはじめに言い、ラストの「投げちゃん」にもと思いきや、彼女明日の最終日にもきてくれるというのでそれまでお預け。

長く休みになるので食材やらお酒の在庫が気になるが、うまいこと残り少ない日本酒が空き、生ビールもちょうどよく無くなりそうだし、お好みの生地もタルタルもいい具合に終われそうだ。

今夜、ほんのちょっと残ったビールや焼酎があったら、どうせかつてのように野郎どもが現れることもないから、店主の責任上自ら飲んじゃう、それで棚卸もバッチリさ😏



2020年は去年の出始めよりは希望がもてる新年にはなるだろうが、あらためて年賀状で挨拶をする心境にはとてもならない。

まして会ってもいない相手から「今年もよろしく」なんて年賀状がきたって、返す気持ちはさらさらない。

最低限の礼儀として葉書を書くかもしれないけれど、まあこのブログで挨拶することでそれに代えさせてもらおう。

明日は明日の風が吹く、ケ セラ セラ だ。

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