お好み夜話-Ver2

ロイヤルサルートの9月

東京在住の関西人には、クリスマスなんてイベントはぜんぜん関係ないのかもしれない。

東京の人はイブ・クリスマスにお好み焼き屋へ行こうなどという奇特な方は少なく、だいたいこの両日は寂しいひとり者ぐらいしか来ないのだが、今年はちょっと違った。

昨夜もあれよあれよという間に満卓になって、少なくとも4組の関西人が声高でベタベタな関西弁でお好み焼きを食していたのだ。

まあ、京都出身の「ミセスガロン」に言わせると、京都と大阪の一部だけが由緒正しき関西で、その他はただ関西弁をしゃべる田舎者ということになる。

でもまあええやんか、こまいことはどうでも、クリスマスなんてうちらにゃカンケイあらへんのや。

ということ、なのかもしれない。

何れにしても有り難いことではある。


そんな賑わいがおさまり、看板も下げてそろそろ生ビールのお掃除でもしようかという時間に、いつものようにヘラヘラしながらすでにたらふく飲んでいる「ヘタレ」がやって来た。

「ヘタレ」は生ビールしか飲めないヘタレ野郎で、聖夜に人妻とデートしたとかほざくバチ当たりだ。

この男が来ると最近はイラッとして飲んでしまうから始末が悪い。

「ヘタレ」は、自分にも将来にも何の根拠もない自信を持っているらしく、来年は走り込んでこのオヤジをけちょんけちょんにしてやると言うのだ。

しかも一度もオヤジに勝てたことのない「越後湯沢秋桜ハーフマラソン」でだ😤

なんと言う思い上がり👊👊

たしかに去年は入院・手術をしていて、エントリーはしていたが行けずに涙を飲んだが、それでも来年走るとなればこんな「ヘタレ」には負ける気がしない。

しかしかろうじて「ヘタレ」は3バカトリオの中で、唯一フルマラソン4時間半を切れた男だから、ちゃんと頑張ればそれなりの結果を出せるだろう。

ただ残念ながら意思も弱く、誘惑にも弱いから 「ヘタレ」なわけで、たいした練習もせずに己れの体力を過信しているのだ。


ようし、その勝負受けてやろう💪

だが、酔っぱらった勢いだなんて言い訳できないように、大人の勝負は素敵な対価を賭けるのだ。

もしオヤジが勝ったら、「ドンペリ」・・・・と思ったが、そんなものを貰っても蟒蛇の姐さんにペロッと飲まれてしまうだけだから、思い直して「ロイヤル・サルート 21年」と告げた。


当然「ヘタレ」は「ロイヤル・サルート」なんて最高級なウイスキーを知るわけがないから、ここでレクチャーしてつかわそう。


「ローヤルサルート 21年」とは、1953年6月現英国女王エリザベス二世の戴冠式を祝してシーバスブラザーズ社でつくられた特別なウイスキーで、「ローヤルサルート」の名は英国海軍が王室に敬意を表して撃ち鳴らす皇礼砲のことだ。
この時、空砲を21回鳴らすことから、シーバスブラザーズ社では熟成年数も「21」にこだわったというのだ。
21年もの熟成を経たウイスキー「ローヤルサルート 21年」は、当初は記念限定品として発売されたが、その出来映えの素晴らしさ故に継続販売を望む多くの声に応えて、引き続き製造され現在に至った、まさにプレミアムスコッチの最高峰と呼ぶにふさわしいウイスキーなのである。

この素敵なウイスキーは陶器製の3色のボトルに入っており、この3色は、エリザベス2世が戴く王冠を彩るサファイア、ルビー、エメラルドを表現していて、18世紀後半頃に高価で稀少な酒を入れる容器として使用されていた「フラゴン」と呼ばれる陶製容器をモデルに、英国の名門ウェイド社の職人に命じてつくらせたという。
ボトル中央にデザインされている騎士は、14世紀のバノックバーンの戦いで、イングランドを破ったスコットランドの英雄「ブルース大王」を描いているのだそうな。


どうじゃ‼️ まことに由緒正しきウイスキーであろう。

かつてオヤジは、この高級ウイスキーを2度飲んだことがある。

1度目は21歳の頃、まだウイスキーを覚えたてで、六本木のBARのマスターのご厚意でshotで1杯.

まだウイスキーが高かった時代で、二十歳そこそこの小僧には高嶺の花だったが、一口飲んでその芳醇でウットリする味に魅了されたものだ。

2度目は叔父が外国土産として親父に贈ったもので、棚の奥に仕舞われて眠っていたのを発掘して、誰もいないすきにちゃっかり飲んでしまったのだ。

証拠隠滅のために空のボトルは持ち帰り隠していたが、引越しか何かでどこかへいってしまった。

今となっては時効だが、実に美味かったと体が記憶している。


時代が変わり、かつては3万、4万円は当たり前の「ロイヤルサルート」も、今ではAmazonで8千円台からある。

買う気になれば買える値段だが、なかなか自分では買えない。

それを頂こうというのだ👍

なに❓ オヤジが負けたらどうするって❓

フン、万に一つもそれはないが、よかろう「ヘタレ」の望みをいってみるが良い。

はっ❓ それでいいの😏 ほー、欲がないのうお主。

モグランポで飲み食いタダ👌 へいへいお安い御用だ。

ということで、勝負は成立。


鬼が笑うか蛇が出るか、来年はもう9月まで予定ができてしまった。

手始めに春にプロの競輪選手を叩きのめし、秋に「ヘタレ」をコテンパンにやっつけ、ヤァ~忙しい忙しい、これじゃおちおち酒も飲んでられまへんわ😜




追伸、「ホリちゃん」「むっちゃん」へ。

「ヘタレ」は君たちにも挑戦状を叩きつけたぜ。

詳細はカウンターで👍

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