いろいろ壊れている

店の洗濯機が壊れた。

およそ13年間、おしぼりやタオルを洗い続けてきたが、とうとうダメみたいだ。
洗濯モードのボタンはきかないし、脱水がまったくできない。
とりあえず洗濯はできるが、ビショビショのままなので、仕方がないから、ここ数日は手絞りだ。
買い替えるしかないか・・・・・

バチベラが壊れた。

バチベラというのは、三味線のバチみたいな形をしているヘラのことだ。
おもに細かい焼き物のときに使用している。
その持ち手の金具が金属疲労でグラグラになってしまい、柄が今にもとれそうだ。
これは消耗品だから、新しいバチベラに取り替えるしかないか・・・・・

ばあさんが時々壊れている。

近頃は曜日がわからなくなって、とんちんかんに出かける用意をしたり、そわそわと来客があると思い込んでいる。
物をどこに置いたかわからないのは日常茶飯事で、人の郵便物もどこかへしまい込んでしまったり、命の次に大切なオヤジのド老眼鏡もどこかへ隠されてしまった。
状況から考えるとその犯人は間違いなくばあさんしかいないのだが、憮然として
「わたしは知らないよ。さわっていないよ ! 」
と言い放ち、そのくせゴミ箱の中を探しているのだ。
まいった。　新聞も読めやしない・・・・・。
不幸中の幸いは、オヤジはもうひとつド老眼鏡を持っていたことだ。
しかし、不便だ。
また買わなきゃいけないのかよぉ・・・・・

先日かあちゃんが壊れているとき、オヤジも壊れた。
一緒に「Cちゃん」も壊れた。
だが、正しい酔っぱらいの壊れ方だと思う。
水飲んでいるわけじゃないのだから。

かあちゃんの調子がなかなか回復しないと予測できたので、まだ開店はできないと判断し、店に残っている生ビールを処分しないといけなかった。
「スーパードライ」の樽を持って残量を推し量ると、推定15、6杯はある。
ただ捨てるには忍びないし、かといってオヤジ一人で飲み干すには荷が重い。
そんなとき、いいタイミングで協力してくれたのが蟒蛇の女王様「Cちゃん」だった。
で、ふたりしてクイクイ飲んで樽を空けたのはいいが、それでスイッチが入ってしまい、そのあと2軒、3軒・・・・。
調子に乗ってウイスキーは飲むは、ワインは空けるはで、当然何時に店を出たのかも、金を払ったのかも記憶になく、どこをどうやって帰ったのかもわからない。
翌朝床で目覚め、玄関に「歌舞伎揚げ」の袋が無造作に捨てられているのと、ゴミ箱に飲み干した缶ビールが突っ込まれているのと、冷蔵庫にコンビニの袋のまま缶ビールが入れられているのを確認した。
「Cちゃん」も記憶があやふやで、しかし金はちゃんと払ったらしく、ダメダメなくせに人の心配はして、「Cちゃん」を送って行ったらしい。
久しぶりの大酔っぱらいだった・・・・・

ネットブックが壊れた。

昨年の11月に、「EMOBILE」の2年しばりを条件にで格安で購入した「acer」の「ASPIREone」が起動しなくなってしまった。
ちょっと“おいた”をしたことが原因だ。

あの「ゲイツ」流の、窓というか、旗みたいなOSが、どうもやっぱり馴染めなかったのである。
起動したり、なにか作業をするたびに、よけいなおせっかいなフキダシやら警告が出てくるは、アメリカ生まれのくせに洗練されていないアニメーションだとかに、どうにも我慢ならなかったのだ。
だから、「ネットブック→Mac化計画」を実行した。

その1、WindowsでMac OS を動かす。

OSXは無理でも、せめてOS9を走らせたかった。
Windows向けにハッキングされた改造Mac OSを利用することは、マシンの性能上無理だとわかったので、「SheepShaver」なるエミュレータをインストールして、OS8.5から「Mac OS Rom」を抽出し、アップデートしてOS9.0.4までもっていこうと試みた。
だがイメージファイルの抽出はできず、画面には何も表れなかった。
原因究明は時間がかかりそうだったので、次に移った。

その2、手っ取り早くデスクトップをMac風にする。

いろいろ考えた結果、デスクトップのカスタマイズソフト「WindowBlinds」と「ObjectDock」を利用することにした。
インストールしてスキンを「OSX tiger」風のやつを選び、実行した。
おっと、なかなか疑似Macぶりがいいわい