お好み夜話-Ver2

正常反応⁉

昨夜の激しい雨風の音で眠れず、店の看板が倒れていないだろうか、外壁のコテが外れちゃいないだろうかと考えたら午前4時にはしっかり目覚めてしまった。

ラジオを聴くとあちこちの被害状況を繰り返すばかりで余計に考えてしまい、ラジオを消してアイマスクをつけて横向きになったらスッと寝てしまった。

入院中は腹からカテーテルが出ていたり、傷口が痛くて仰向けでしか寝られなかったが、抜糸をしたらラクに横向き寝ができるようになったのだ。

それに、土曜日・日曜日と久々に鉄板の前で汗をかいたので、足も腰もだるかったから寝てしまう要素はあった。


土曜日の午後4時、店に入ってまず鉄板の前に立ったが、留守中かあちゃんが綺麗に鉄板を掃除していてくれて嬉しかった。

今まで停止していたメニューもこの日から再開、看板も表通りに出して準備万端。

あまり期待はしていなかったにも関わらず、オープン直後からお客様がいらして、カウンターはすぐに満卓になった。

するとUber Eatsの注文も入り、停止していたご飯物や串物、広島風お好み焼を次々に焼いた。

ひと段落したのは8時を過ぎてから、若い人が飲んでいたコロナビールを「飲みたい‼」と普通に思った。

これまでお酒売り場へ行っても、誰かが飲んでいるの見ても、ちっとも飲みたいと思わなかったのに、正常な反応が現れたのはやはり働いて汗をかいたからだろうか❓

まあ今まではマラソンのために禁酒を誓っても、やめとこうと思いつつもボトルに手を出した方だったから、ちっとも飲みたくないとかあちゃんに打ち明けると「まだ体が求めてないんだからいいんじゃない」と言われたし、「投げちゃん」にいたっては「もう飲まなくてもいいんじゃない」と微笑まれた。

そうだよなぁ、半病人だもんなぁ・・・。


日曜日、最強の台風が上陸するとラジオでもテレビでもさかんに言っているし、不要不急な外出は控えてとください、電車も止まるというので、まったく期待はせず店を開けたがあにはからんや、早い時間にカウンターは満卓になり座る間も無く焼き続けて、ひと息つけたのは8時過ぎ。

でもその後は街は閑散として人通りもなく怪しい風が吹いているので、9時頃にはとっとと閉めてしまった。

お掃除ビールをありがたく飲んだが、美味いと普通に感じたので安堵。

偶然だが「里の曙」と「残波」が後一杯取れるかどうかというところで、これまでだったら店主の責任状空けてしまっていたものを、ま、いっかと一杯のお掃除ビールで満足する。

家路の途中で大粒の雨が降り出し、暴風になる前に自宅にたどり着けた。


仕事が終わると緊張感が解けるためか、足はだるく腰も痛く、若干傷口が痛む。

普通に歩けるといってもゆっくりで、これから慣らしてジョギングぐらいできるようになりたい。

今度入院する前までにやることは目白押しで、原点回帰の企画も考えているからのんびりはできない。

たとえ腹が穴だらけになろうとも、克服してやるのだ💪

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