お好み夜話-Ver2

ヤザワで会いましょう

お勤め人時代の後輩「ツッキー」が、とっぽいスカジャンを着て白髪交じりのリーゼントで店に来た。

開店直後の早い時間にどうした❓と尋ねると、昼からちょっと用があって飲んでいて、仕上げをしようと思って来たのだという。

この男むかしからかなり飲む、そして強い。


彼や「ナンちゃん」らが新入社員として入ってきた時、上司からウチの部署に誰を入れるか選んでくれと履歴書を預かり選んだのがこのオヤジ。

「ナンちゃん」はオヤジよりいい男だったからパス、「ツッキー」は耳が畳擦れしている柔道部の猛者でオヤジより強そうだったからパス、という極めていい加減な選考理由で彼らを選ばなかった。

もう25年以上前のことだ。

その後みんな会社を離れたまに会うぐらいの仲だったが、「ツッキー」は地元が千住だったこともあり「壁夢」でしばしば会うことがあった。

しかし彼も無謀な酒飲みで、過去の健康に頼っていい歳になるまでケアをしなかったから大病を患い、柔道で鍛えたゴツイ身体もすっかりしぼんでオッサンになった。

かつては紫のダブルのスーツを着たおデブのオヤジと並んで新宿あたりを歩けば、チンピラなんぞが道を開けるような押し出しだったが、ふたりともすっかりマルクなっておっさんになっちゃったなぁ。


日本酒党の「ツッキー」最近は糖質0・プリン体OFFの黒糖焼酎にはまっているんだと、「里の曙」からはじまって、一升瓶の1/3残っていた「奄美」を空けてしまった。

飲むほどに口は軽く、むかしのオヤジのあんなことやこんなことをでかい声で茶化し、オレが飲んでいるのになんで飲まないんだとけしかけるものだから、そう思うなら「マスターも飲んでくださいよ」の一言がなぜいえないと返してジャックダニエルをグビッと。

じつは「壁夢」で12月の「ヤザワ」にオヤジも行くと聞いたので、何日の武道館なのか確かめにきたのだという。

オヤジは14日の赤穂浪士の討ち入りの夜のLIVEだが、彼は別の夜だとわかり、いずれにしても興奮冷めやらず「壁夢」に流れるのだろうと、そこで情報交換することになった。

その時には横浜方面の悪魔のお爺ちゃんも来てくれないかなぁと、「ツッキー」が申しておりましたぜ。

「ヤザワ」で会いませう。

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