お好み夜話-Ver2

悪魔を振り切る午前2時

昨夜は懐かしい方々が予約して来てくださり、にぎやかで楽しい晩だった。

まずは「キィ」さん家族。

パパとママはオープン当初からのお客様で、改装前の伝説のカップル席に座って結婚、やがて長男の「ヒロくん」が誕生してしばらくして、パパの転勤で遠方へ越して以来、およそ5年ぶりくらいだろうか?

息子の「ヒロくん」はお兄ちゃんになり、妹の「ほのかちゃん」と4人家族で円満そうで何より。

ママは相変わらずの天然だし、パパも青年みたいで、聞けば走っているというので、今度一緒に走ろうと誘い、来年1月の「新宿シティハーフマラソン」にエントリーすることにした。


そうこうしていると、太った悪魔「サバ兄」と、「コジコジ師匠」やむかしのお勤め人時代の仲間が続々とやって来た。

お勤め人をやめて以来、かれこれ17、8年ぶりに会ったが、まあみんな取りあえず元気そうで何より。

うれしいセッテイングをしてくれた、「コジコジ師匠」と「ナンちゃん」に感謝。

そしてそのメンバーの中に、大会には出たことはないが走っているという若者がいて、それでは今度の日曜日の「流山ロードレース」を見においでと誘ったら、ぜひという返事。

「ナンちゃん」によれば、走っている女子も来る予定だったとか、うーん、次回は連れて来てください、ぜひ!!


楽しい時間は早く過ぎ、皆さんそろそろお帰りになる時刻、なのに動かざること山のごとし、悪魔「サバ兄」だけが居残るつもり

一旦みんなを送っていった「ナンちゃん」から、戻って来ると電話があり、「サバ兄」ニンマリ悪魔の笑い


おいおいキミねぇ、勝負の10月なんですよ 残念ながらワシはつき合いませんからね。

飲まないし、食べないし、朝までなんて、ぜ~~~ったいつき合わない!!!!!

するとこの太った悪魔は、タワーレコードの包みを示し、ワシへの誕生日プレゼントだという。

注 : 悪魔の小ワザその1、物欲を刺激し誘惑する。

包みの中には、喉から手が出るほど欲しかったスターウォーズのブルーレイBOXが入っており、それをくださるというのだ。

嗚呼、神よ 悪魔はワタシをたぶらかそうとしています・・・・・・。


「ホントにくれるの」

頷く悪魔「サバ兄」。

反射的に「サバ兄」をぐぐっとハグして、そのまま「碧夢」へ、「ナンちゃん」と共に連行されるワテクシ


だがしかーし、一度バッカスの神に誓った定めを容易く破るヘナチョコではない。

さまざまな、美味しそうな匂いにも負けず、レモン杯の焼酎抜き(炭酸レモン水)とコーラのみで、酔っ払いの話につき合い、午前2時にとうとう悪魔「サバ兄」を振り切って「碧夢」を出て帰宅した。



その後、悪魔「サバ兄」と人質の「ナンちゃん」の消息を知るものは無い。

「ナンちゃん」ゴメンよ~

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