プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

フィギュアスケート 北京オリンピック 2022 男子。

2022年02月11日 | フィギュアスケート。
ショート。

サドフスキーは集中が切れちゃったんだろうなあ。
もう諦めてるように見えた。そこを乗り越えてこそ強い選手になれるというのは
たしかにそうなんだけど。かわいそうだ。

おお。金博洋、4+3きれいだなー。
一皮むけたね。情感が感じられる。
多少難易度が低くてもこういう心が感じられる演技がいい。

ドノヴァン・カリーヨ。メキシコの人なんて珍しいねー。
こういうレアな国のスケーターが見られるのも五輪の価値。昔フィリピンの人もいたな。
けっこう達者に滑ってました。物怖じしてなかった。ラテン系のイケメン。

ブレジナ。「山の魔王の宮殿にて」はこの人も昔滑ってたね。なつかしい。
そこで転んだらあかんが、滑りとしては持ち味が出てたんじゃないかな。
わたしは好きだった。

コンドラチュクは曲も面白いし、振付も個性的だね。
今はなりふり構わず、がむしゃら、という感じだが、
ながらく王者不在だったロシア男子が久々に来るか。

エイモズ。久しぶりやなあ~~~。元気そうで良かった。
活きがいい滑りだったんじゃない?踊れる選手は見てて楽しい。
最後、手無し側転かっこよかったね。おお、喜んでる。

ユヅル。ああ……。
4回転が3回転になる程度ならなんとでもなるが、ジャンプ丸々抜けちゃうと。
イタすぎる……。それでもユヅルならリカバリー出来ないか、と
最後まで願っていたんだけど、さすがにこのプログラムだと後半に余分な
ジャンプを入れる余裕はないよなあ。
このジャンプがないと10点失う。他の選手が総じて取りこぼしてないから、
これは痛い失敗だった。

ショーマ。序盤は団体戦の方が良かったかと思って見ていたけど、
それ以降はぴっちり決めて来たね。
ステップのところ、気持ちが入っていて良かったな。

ヴィンセント・ジョウは棄権なんだね。団体でも精彩はなかった。
怪我かと思っていたけど、コロナだったんだなあ。
ワンチャン、メダル争いに入って来る可能性もあったから悔しかろう。

おや。チャ・ジュンファン上手くなったな。一つ化けたね。
表現する意志、曲調に合った振付。大人になった。

グラスルは伸びるかもなあ。オーサーに付く前のフェルナンデスを彷彿とさせる。
表現力がある。コーチのおっさんが可愛い。

コロナ関連で団体戦に出られなかったメッシング。
そうか、この人がいなかったからサドフスキーがSPもフリーも滑らなければ
いけなかったのかな。
しかしメッシングも昨日着いたばかりでよく滑った。時差もあるのに。

鍵山。いや、堂々としたもんですな。オリンピックを手の内に収めている。
ジャンプも頼もしいなあ。審査員へのアピールもたっぷり。リラックスしている。
ええええええっ!まじかー!ショーマより上か。すごい!

うん。まあチェンはこのくらいやってくるだろう。
わたしが歌の背景を知ってたらもっと理解出来たのかもしれない。
ユヅルの相手としてキビシイなー。どのくらい点数出すんだろう。
……結果として世界最高点数だが、見た感動はそこまででは。普通だった。

今回のSPはブラウンにしては毛色が変わっている。男性的。
力強かったし、動きがパキパキしていた。相変わらず笑顔がカワイイね。

ショーマが「間違いなく団体戦が活きた」といってるんだから、
団体戦をプラスに出来る人もいるんだろう。
わたしはあくまで反対ですけどね。


フリー。

カリーヨ。振付も若干ゆるいしスピードももう少し欲しいが、
暑い国でフィギュアスケートをやっていること込みで応援したい。
練習場にもコーチにも苦労するだろうし。
身体のラインがきれいだよね。
最後ネックレスが顔に毎回かかるのが笑える。酸素吸入しているのかと思う。

コンドラチェクは出力100%の人だからバランスを崩すと崩壊する。
ただこの人は伸びしろを期待するべき人だからね。これからこれから。

シャオ・イム・ファ。久々に出たフランスの正統派。ジュベールを髣髴とさせる。
この先数年にわたって見ることになるだろう。
ただフランスはコーチを求めて海外まではいかないイメージがある。
ダイナミックなジャンプスピン。ステップの活きの良さは面白い。むしろ意外。

ええええっ!ブレジナ、予選落ち!?
……はー。SPがわたしが見られる最後の演技かもしれなかったんだ。
別れを惜しみたかったなあ。


グラスル。粗いとまではいわんが、繋ぎとか細かい部分、
もう少し丁寧にする余地はありそうだね。

金博洋。4Rzきれい。
前半のジャンプは良かったが、後半はけっこう乱れた。
ここらへんはやっぱり団体戦の疲れじゃないかねえ。
この人なんかはこの1週間で4回目の演技でしょう。
完走することが目的になっていた気がする。この日程ではそうなってしまう。
一体オリンピック委員会は何を考えてこんな過酷な日程を組んだか。

エイモズも一時期苦しい滑りになっていた気もするが、
こういう風に成長してくれると見ている方はうれしい。
フィギュアスケートは人生だから。
過去を含めて我々は見る。そこが見えないロシア女子は、だから嫌い。
きれいだ。大開脚のイーグル。

メッシングはジャンプの軸がずれるんだよなあ。なので無理くりに見える。
決まったジャンプはいいんだが。美しさがもの足りない。

ユヅル。少し体が重く見えるな。
4Aは失敗したとしても4Sが失敗したのは残念だ。
わたしは前半は集中して見られなかったな。後半は世界を作ったとしても。
ユヅルは、まとめて来るつもりならいくらでも美しくまとめられる人。
今回は攻めたことを褒めたい。


ブラウン。ふわりと降りるねえ。ガッと降りる力感系男子も好きだが。
この衣装はアーティスティックだが、ブラウンに似合うという観点からいえば、
もっと似合うものがあったかもね。
ブラウンの演技は一日中見てられるわ。一日は嘘だが。

クヴィテラシビリってエテリのところか。意外。
手足が長すぎるんだよなあ。長すぎて緩んで見える。
でもシナトラメドレーでゆったりと滑るこの雰囲気は、
疲れているわたしが、今まさに見たいものだったから有難かった。
ちょっとコミカルに終わるのも良かった。

気合入った目で滑り始めたけどな、ジュナン。気負い過ぎたか。
うーん、この振付は曲が活かせているとはいえないなー。
SPが良かっただけに、フリーは期待ほど良かったとはいえない。
イナバウアーのところは曲と合ってた。天を指す手が美しい。

ショーマも気合入っていた。その気合を美しく感じた。
ジャンプは完ぺきではなかったが。激しかったね。力強かった。

あ。メダルシートがオーサー門下。ユヅルとジュナンとブラウン。

メキメキと音を立てて成長しているなあ。鍵山。
こんなに男性的な滑りをするスケーターになるとは思わなかった。
スピードあるからそれぞれの技が映えるよね。
おお、200点超えか。300点超えか。
銀をとったら途端にコメントが大人になった。しばらくはまだコドモでいてくれ。

チェンが致命的なミスをして、日本がメダル独占、という黒い心もあったけど、
このくらいキッチリやってくれたら諦めもつく。見事だった。
ただうっすら守りに入った感じはあったな。まあ守って正解だけども。
最後のステップで吹き飛ぶしね。4年前の借りを返したな。

お、日本人3人メダルシート。


ユヅルも4位まで上げて来たんだからすごいよ。
ユヅルの北京は4Aの北京だ。挑戦した五輪だ。報われない努力なんてことはない。
……初認定、泣いた。爪痕、残したじゃないか。

おつかれさまでした。全選手のみなさん。
団体戦も個人戦も。この過酷な日程の中で。

……そしてわたしはここまでの日程でへとへとです。
飛ばして飛ばして放映時間の半分くらいしか見てないのだが、疲れてしょうがない。
今後も2日に正味2時間半を見る自信はない。
ちょっと勘弁してもらっていいですか。




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フィギュアスケート 北京オリンピック 2022 団体本選。

2022年02月09日 | フィギュアスケート。
やはり日本は鍵山か。
他の国はSPとフリー、同じ人が滑ったりするんだもんねえ。

団体戦反対論者のわたしだが、それを抜きにしても今回の日程は過酷すぎるな。
特に男子。
それでも、まだ決勝進出が見えていたチームはいい。
アメリカ、ロシア、日本は。

でも4位5位争いを繰り広げたチームは気持ちが作れるわけないんじゃ!!(激怒)
決勝進出が決まってから1時間くらいですか?もう競技が始まっちゃうんだよ?


男子フリー。

だからサドフスキーがボロボロになってしまったのは全然責められない。
気持ちを作るのが難しすぎる。一番きついじゃん。
わたしはこの人、別にお気に入りではないけどすごくかわいそうだった。
これが今後の個人戦に影響しないわけないじゃんかさ!!(激怒)

金博洋も二刀流。開催国のエースとして立派に滑った。
でもこの人も気持ちを作るの難しかったと思う。
中国の応援ブースの応援が楽しかった。赤いマスクいいね。

コンドラチュク。ああ、懐かしい旋律だ。ジーザス・クライスト。
力業な滑りだな。そんなに似てはいないがボロノフを思い出した。我武者羅。
面白い演技だ。

オリンピック団体戦に積極的な意味があるとしたら、鍵山の初戦としてだな。
大舞台の経験が比較的少ない18歳。
しかもその大舞台を立派にこなす。これは盛り上がる曲であり振付だ。
素晴らしかったね。ここまでやれるとは思わなかった。これはPBだよねえ。

ジョウは好きな方のスケーターだが、今回はとっちらかった演技に見えた。
鍵山の演技の後なのが影響したか。バタバタしたね。



こうなると点数差が得点に反映されないのが惜しくなってくるな。
現金だが。


ペア。

りくりゅう。3連続、少し離れたけど跳べたね。スピンで拍手もらってたね。
スロージャンプこらえたなー。一所懸命さが伝わるんだよね。
この2人は本当に日本の誇りになったなあ。泣ける。


アイスダンス。

小松原組。衣装きれい。一番いいんじゃないだろうか。
落ち着いた演技だった。


女子フリー。

坂本はほんとに硬くならないねえ。安定。
ジャンプ全部がすごいな。素晴らしい。

ワリエワはSPは情感があって良かったけど、フリーは器械体操的で味わいがない。


※※※※※※※※※※※※


というわけで、団体戦は銅メダルだったのでした。
順当な……という言い方はがんばった選手たちに失礼だろうか。
ただ今までは銅メダルまで到達するのは難しい布陣だったのも事実。
しかも銀のアメリカとはたった2ポイント差ということを考えれば快挙だ。
おめでとう。



4年後は顔ぶれもガラッと変わっているだろうからなあ。
わたしは次のオリンピックでは団体戦が廃止になることを願いますけど。




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フィギュアスケート 北京オリンピック 2022 団体予選。

2022年02月07日 | フィギュアスケート。
いまだに団体戦の仕組みがわかってない。
予選、本選と言われて、はあ?と思った。
男子シングルSP、女子シングルSP、アイスダンスリズムダンス、ペアSPで
上位チームを選ぶ。
男女シングルのフリー、ダイスダンスフリーダンス、ペアフリーが本選で、
そこでメダルを決める。
……面倒すぎないか。


――何度でもいうが、フィギュアスケートに団体戦なんて要らんのや!!
1回か2回で諦めてやらなくなることを期待したのに……

団体戦は選手への負担が大きすぎる。
百歩譲って、個人戦に出る人以外を出すというのならわかる。
が、個人戦にも出る人がその直前に団体戦にも出るなんて。
しかも今回なんて男子の団体フリーと個人SPなんて中1日ですよ!?
過酷すぎる。

プルシェンコだって団体戦で怪我をして個人戦に出られなかったじゃないですか。
本人は知らんけど、わたしは個人戦のプルシェンコを見たかったぞ。

確かに体操などには団体戦も個人戦もある。それが当たり前だから疑問には思わない。
が、体操とフィギュアスケートを同列に論じてしまうのもね……。
体操が簡単だとはもちろん言わないが、フィギュアスケートの繊細さ、
その必要とするバランスとは似て非なるものだと思う。

フィギュアスケートは大雑把にいえば、スケートをしながら体操をしつつ、
バレエに加えて表情の演技もするもので、そのバランスのとり方は
すっごく難しいと思うの。

指の角度、表情の一瞬さえ気を使わなくてはならない世界。
筋肉をつけるだけつければいいってものでもないし、体重が100g、200g
違っただけで感触が違ってくる。

瞬間性の高いスポーツでもあり、また体の左右をバランスよく使うわけでもないから
身体に負担がかかりやすい。とにかくあらゆる意味で負担の大きなスポーツ。
多大な集中力を必要とする。

それを1週間で2試合しろっていうのか……。
ひどすぎない?

選手はどう感じているんだろうと疑問だよ。
団体戦を個人戦の前の小手調べだとわりきれれば負担は減るかもしれないが、
メダルもかかる一応公式戦、見るからに手を抜くわけにもいかないだろう。
やりたくないんじゃないかね。どうかね。


予選、本選というシステムも疑問だね。
オリンピックでは、わたしは粒よりの選手を見たいけどね。

現行で全種目の実力選手が揃っていると言える国はまあロシアとアメリカ、
少しレベルを落として日本、中国……その下に点数にさほどの差はなく
イタリア、カナダ、ジョージア、チェコと続いているけれど、
ウクライナとドイツは点数的に相当低い。

10チームで予選して、本選で5チームに減らすというより、
最初から7チームないし8チームの方が良かったんじゃないかなあ。
10×4で40。5×4で20。合計60。
8×8で64。あまり変わらん。
本選に残れず滑れない選手がいるのもかわいそうだし、
(個人戦について)不公平だし。
5チームのうち金銀銅がどこか、というよりも8チームのうちで順位を競う方が
出場国全体の興味を持続させるのではないか。
正直、金がロシアかアメリカかというのはしばらく動かないと思うし。

そもそもこの競技、出場国以外は全く興味がないと思いますけどね。
けっこうなフィギュアスケートファンでも。


※※※※※※※※※※※※


――という団体戦への反感をたっぷり書いたところで。


男子SP。

ブレジナなー。4回目か。長く滑ってるなあ。
しかし相変わらずジャンプ前の姿勢が悪いのであった……。
2年くらい前にようやく改善させたと思ったのだが、今回は戻っちゃったね。

今回でブレジナを見るのは最後かもしれない。
チェコは、この人の前にはトマシュ・ベルネルがいて、彼も長かった。
どっちも好きだよ。今なにしてるのかなあ。

ここんとこ影が薄い金博洋。前半は硬くなっていたか慎重にいったのか。
しかし年齢なりに円熟味が出て来て、気持ちいい滑りになってきたね。
若い頃の方が怖かったわけだが。

ロシアのコンドラチュク。……ってダレ?見たことないんじゃなかろうか。
ヨーロッパチャンピオン?ヨーロッパチャンピオンはそこまで強いわけでもないが、
ここまで聞いたことがないとは。今年はテレビ放映もあまり力を入れて見てないしな。
wikiにも項目がないくらいだから出始めだろうね。

「イスラム帝国外伝」のテーマ使ってたね。色合いがウクライナを思い出させるので、
出身はそちらの方かなと想像。東洋っぽい顔立ちだし。
ステップが個性的だ。まだ若い滑りだけど面白い。

ショーマ。いい意味でふてぶてしい顔になって来たよね。余裕を感じた。
4To+3To決まった。いいねえ。動いている。おお、PB更新!

コリヤダも陽性かー。ぽろぽろ抜けてくな。
そういうの聞いていると、感染は時間の問題という気がしてくる……

ジョージアも団体戦に出て来られるんだね。
クビテラシビリは手足が長すぎて少しゆるく見えちゃうんだよなあ。

チェン。前奏長い。さすがに成功させてくるか。まあ強いよね、この人は。
今一番強いのはやっぱこの人かなあ……。が、まだ人間の範囲だけれどね。
力強い系の一つの完成形。

グラスル。ダレ?あ、去年の国別対抗で見てた。
バレエ的な美しさ。ジャンプはまだ弱い。
曲の表現が上手いな。そういうところはイタリアらしいと思う。



アイスダンス。

小松原組は初っ端のスタート。
落ち着いていたが、落ち着いていたがゆえにちょっと地味になったかと思う。
美里さんの化粧はなかなかに派手だったが。それも悪くはない。
尊の衣装が、むしろの次の滑りの国の女性とペアのような色合い。


ペア。

りくりゅう組を見て、涙が出そうになった。
美しい信頼の形。飛べるようになったばかりの鳥の希望を感じさせる。
演技が終わった後の明るさが素敵だ。幸せになれる演技だった。
この2人がここまで来るとはなあ。高橋トラン組以来だー。
龍一のデススパイラルの形が美しかったね。



女子SP。

ブレジノヴァも久々に見るなあ。まあ日本のテレビには映らないことが多い。
美女ですな。わりと達者な滑りで力強い振付け。もうベテランだろう。

グットマン。スケーティングに情感がある。バイオリンの音に合う。
しっとりとした滑りが好きだな。コストナーを継げるか。
イタリアの応援がすごい。

こんなに柔らかく滑れるようになったんだなあ、樋口ワカバ。
とても落ち着いて滑れていたと思う。なかなか出来てなかった表情も良かった。
応援ブースでの美里さんと璃久がカワイかった。
小さい女子ズとデカい男子ズの並びも。

カレン・チェンはずっと小粒感があってあまり好きではなかったが、
今回の演技は良かった気がする。若干華を感じた。

ワリエワ。15歳でここまで技術も表現力もしかも情感さえもあるなら
文句が言えるところは何もないんですわ。
エテリの工場出のようだが、量産型という気はしない。
この人のことは覚えてもいいかもね。



まあ3位の日本までは順当に決勝進出。
……順当にっていっても、4種目のうちどこか1つでもコケたら
そこでぐっと点数が下がるんだから、みんなが見事に滑った結果ですな。

ペアとアイスダンス、日本におけるペア競技が得点源になる日が来るなんて。
胸熱だ……。



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フィギュアスケート 全日本選手権 2021 男子。

2021年12月29日 | フィギュアスケート。
青田買いが出来る全日本選手権。いや、別に買うわけじゃないけれども。


ショート。

それにしても男子の前半グループはジャンプの失敗が多かったですな。
女子は放送時間が多分少なかった。ので前半グループも何人かしか
放送されてないと思う。そのせいかもしれないが、男子はころんころん
転んでた印象。うーん。

それと、前半グループの解説を無良くんがやっていたが、声が暗いぞ……。
もっと張った方がええで。


大島光翔。すごい衣装だ。踊るなー。
粗いけど面白い。ジャンプはまだまだ未完成だが。

中村俊介。滑りはじめ、わくわくした。ジャンプは失敗して点数伸びなかったけど、
ムードがある。ちょっと期待。

片伊勢武。体を大きく使っている。この滑りは好きな方かも。
今後ジャンプを揃えてこられれば。

……最初で最後の、というアナウンスが多くて泣ける。


森口スミタダ。外見からダンサブルにガンガン踊るのかと思ったら意外に柔らかい。
踊ってたけど。なかなか。

ショーマ。そうか……怪我を背負ってか。
フリップ決めたなあ。みんな力強いジャンプだった。
全体的にいつもより落ち着いていたくらい。怪我のなかで素晴らしい演技。
この子弟コンビはカワイイですな。

ううう。ユヅルだ。滑りはじめの美しさは天国的だった。
3Aわずかに詰まったけど。
すごい。すごいな。力強さと優雅さの稀有なバランス。神かな。
背中が女子並みの美しさですね。

なんかいつもと違う顔をしている。4Aなんて、怪我しないようになあ。
4Aトライして怪我でもしたら五輪を控えているだけに悔やみきれないしなあ。
それにしても73センチのジャンプは化け物ですな。

田中刑事。アクセル抜けなきゃいい演技だったのに。
曲もハマってる。3年も待たずにすぐ滑ってればよかったのに。

山本草太。端正な滑り。好きだ。素晴らしい演技だったね。
アナウンサーが言った「間違いありません」は間違いありません。
きれいな滑りだ。心を打つ。
別件だが、字がきれいだ。

友野一希。ニュー・シネマ・パラダイスは大好きだ。美しい曲。
しかし第4G3人の滑りのあとだと、小粒には見えてしまうよな。カワイイですが。

三宅星南。中学生の頃のイメージしか残ってないが、大人になりましたな。
コンビのジャンプは幅があって良かった。
身体を大きく使えている。アピールする力がある。いい演技だった。

佐藤駿も今シーズンお初か?進捗状況が気になっていたんだ。
まだ17歳だよねえ。滑りが大人っぽくなったな。
4ルッツ失敗は残念だが、他はかなり良かったと感じた。
鍵山を追うね。でもまだ追う立場。

島田高志郎。1つめ、跳び急いだな。音にハマれば相当かっこいいジャンプ。
コンビネーションは柔らかく降りたね。表現力がついたな。
伸身のスピンがきれいだった。

鍵山優真。この曲調ならもう少し軽やかに滑れれば良かったのに。
序盤は硬かったと思う。力が入りすぎていたか。
ジャンプミス後の方がノリが良くなった。
ただこの曲はちょっと盛り上がりに欠けるかもなあ。
キスアンドクライで、なんだその顔は。カワイイぞ。

本田ルーカス剛史。着氷時もっと胸を張って欲しい。
スピード感はあるかな。が、今のところ強い武器がない。


まーとにかく今回のショートはユヅルが眼福。
期待がかかるしばらくぶりの演技で、その期待以上に仕上げて来るユヅルはすごいよ。
神だ。滅多に言わないがフィギュアスケートの神。
フリーで本当に4Aするんだろうか……。怪我が心配だが。


あとは山本草太とショーマ。妥当な線ですな。
若手がフリーも保っていられるか。
中堅はフリーでさらなる個性を出せるか。
ユヅルとショーマと山本草太はフリーを揃えられるのか。
とにかくフリーが楽しみです。



※※※※※※※※※※※※



フリー。

壺井達也。
ノーミス。上手かったんだと思う。4回転跳んだしね。
わたしはちょっとインパクトを感じなかったが。
体型とタイプはユヅルに似てるかな。

本田ルーカス剛史。
これは難しい曲だと思う。ちょっとこの曲で滑るのは早かったんじゃないかねえ。
滑りやすい曲は曲がスケーターを引っ張ってくれるのに対して、
これはスケーターが引っ張らなきゃない曲。

田中刑事。ジャンプが全体的にミス。後半に行くに従って良くなったが。
コレオは体が動いてた。

島田高史郎。きれいでスピードのある滑り。途中の振付はチャップリンで面白かった。
4回転決まっていればな。

佐藤駿。おや。オペラ座か。4ルッツきれいだねえ。軸が細いわ。
4回転4つかね?4つ全部揃えてきたら相当迫力が出るだろうなー。
ああ、そこで転んじゃあかん。全体的に安定感はもっと欲しいな。
ああっ、痛い。肩傷めたか。

友野一希。
おお。3つの4回転きれいに決めたな。久々ではないか、こんなに決まったの。
うおおお、コレオ、倍速みたいな動きじゃん。すごい。これはすごい。

三宅星南。
フライングキャメルがきれいだった。4回転も跳んだし。

三浦佳生。
こんなにスピーディな曲を選んで、それに体を合わせようとして、
16歳ながら高度なチャレンジだね。
まだ粗削りだがぶつかってくる面白さがある。
後半の4Toと2To?が良かった。面白い。いい演技だった。良かった。

山本草太。うーん。ジャンプが決まらん。うーん。
直前の三浦佳生の早い曲調が影響したかもなあ。
決まったジャンプはきれいなんだけどね。
イーグルがいい。本田武史、無良崇人と続くイーグルの系譜。
しかし悔いが残る出来だ。

鍵山優真。
15、6歳の頃は柔らかさが物足りなさに見えなくもないタイプだったが。
優雅さに昇華させたね。強さもある。「表現する」という意志を感じる。
オリンピックを、とらえましたねー、視野に。

ショーマ。
4Lo、4S、4F、……ああ、4トゥループが。この人、4回転5回跳ぶのか。
冷静さと気負いのバランスが良かった。力強い。いい演技だ。well down。
あ、そういえば怪我してたんだった。ちゃんとしっかりやったなあ。
最後のイーグルからのフィニッシュ、難しそー。
うわ、自己ベストか!

ユヅル。……どうでもいいがアナウンスの人、私情が出過ぎだぞ。
スピードが遅い。コントロールした結果かもしれんが。

――言葉が出ないなあ。言葉は不要だ。
彼が滑るだけで、その後にスケートがついてくるという感じ。
ただショートほどの神業ぶりではなかった。
キスアンドクライでのセルフ解説。そうか、今シーズン初戦か。




オリンピックはユヅル、ショーマ、鍵山で何の不満もないね。
怪我なく頑張ってほしい。特にユヅル。


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フィギュアスケート 全日本選手権 2021 女子(と、アイスダンス)。

2021年12月28日 | フィギュアスケート。
フレッシュな新人がたくさん見られる全日本選手権。


ショート。

樋口ワカバ。こういう衣装&曲だっけ?すぐ忘れてしまう。
珍しく(?)清楚系でいいですね。
コンビネーションがきれいに決まった。落ち着いている。老成したかも。
今までずーっと出来てなかった表情が作れるようになったね。
いい演技だった。今までで一番かも。

白岩優奈もまだ20歳か。長く見ている気がする。実際長く見ている。
今回はちょっと難しい曲だと思ったな。あそこでジャンプが決まらないと、
始まらないプログラムになっている。

三原舞依。前は嫌いだったけど、去年あたりから素敵な滑りになって来た。
着氷の足首柔らかいなー。コレオ良かった。
ジャンプ前のタメが長いのがキズだが。

河辺愛菜。いいイメージがあるが、演技が思い浮かぶほどは定着してない。
3A決めたね。これもジャンプありきの難しい振付だ。いいね。好きだ。

坂本花織。相変わらず大きいなあ。
世界的にも希少種となった力感系のスケーター。
コンビネーションもいいね。コレオもいいな。曲もいい。
高揚するコレオだ。こういうのが見たいからフィギュアスケートを見るんだよ。

宮原知子。今シーズンお初だよね?
この人は大好きだけど、やっぱりジャンプの高さがなー。
ここが改善できればと思っていたのだが……。
この人はアスリートというよりアーティストになって来ている気がする。
音を捉えているのは随一。腕が翼。氷上の妖精といいたい。

横井ゆは菜。この曲調ならもう少しキリキリッと動きを止めて欲しい。
メリハリが欲しい。コレオは良かった。フラメンコっぽくて。

山下真瑚。大人になったなあ。きれいになった。
髪型のせいか、古風で着物が似合いそうに見える。いい曲だね。

松生理乃。スピードがあるね。こういう曲調は他にいなかったから
ラッキーなチョイスだった。まだ17歳なのに笑顔で滑れるのは長所。

青木祐奈。最初の表情が良かった。
最終滑走者だからこそ、ジャンプ跳べると良かったんだが。
後半は体動いていたね。


とにかく上位の点差がエグい。
坂本が頭一つ抜けているが、他はほんと接戦。
まあロシアほどの高レベルでの接戦ではないが……
フリーも目が離せないね。珍しくリアルタイムに近い状態で見てる。



フリー。

……アイスダンス4組と女子フリーの24人を映す番組は、
BSと地上波合わせて5時間半あるんですよ……。
わたしは常にCMと演技後のリプレイ、6分間練習を飛ばして見るから
それでも正味3時間ほどに短縮できているだろうが、見ようとする意志を持って
3時間見るのはハードです……しかも連日。
若干気持ち悪くなった。見てるだけの私がいうのもなんだが。


アイスダンス・フリー。今年は4組でした。

高浪歩未/西山真瑚組。
滑りはじめ、なぜか涙が出そうになった。表情が良かったねえ。特に女性。
今はまだそんなに難しいことは出来ないだろうが、大学生で今後に期待出来る。
スピンが個性的。明るくはじける。そう、こんなカップルが出て来て欲しかった。

平山/立野組。
きれいですな。曲と振付が合っている。

カナ大組。
高橋大輔、きれいな体をしているなー。シングルの時よりきれいじゃない?
スピンいいな。1+1が2以上になっていると感じる。
ちょうちょのようだなあ。ツイズル近い。すごい。
仲良さすぎて涙が出る。

小松原組。
曲でこんなに台詞入りというのは斬新なんじゃないだろうか。
ストーリー性のあるプログラムは好きだ。回転するリフトが長かった。
しかし滑りとして見た場合、カナ大の方が楽しい。
苦しいよなあ。追い上げられて。
小松原組はキャリアも長いし、高橋も村中もそもそもはシングルスケーターだから、
前の関係性は違ったんだよなあ……と思いを馳せた。


小松原組がかろうじて勝ち切り。小松原美里の涙に打たれた。
オリンピックの選考が難しいなー……
わたしの中ではあと数か月、急進化の伸びしろにかけたくなる気持ちはあるんだ……


宮本賢治の解説は、わたしの気づかないミスをアナウンスしてくれますな。
やっぱりちゃんとプロは見てるんだなあ。


女子フリー。

大庭雅。
馴染みのある名前だ。よく滑った。しっかりした滑りだった。

本田真凛。
久々だなあ。わたしはこの人が日本の代表として世界と争うと思ったことも
あったのだが……。
アスリートはどれほどのものを背負っているんだろうね。
浅田真央とのエピソードも感動的。

白岩優奈。
演技の前から涙が出る状況で出て大丈夫かなあ。
シェエラザードはわたしの好きな曲だ。
ジャンプがだいぶミスった。この人は、明るい、おおらかな滑りが魅力なんだが。
でも最後に笑顔が出て良かった。

横井ゆは菜。
この曲を選んでここまで力強く滑れる人も少ないかもしれないな。
坂本くらいかも。特にwe are the championのところ。

山下真瑚。
この人好きなんだよな。雰囲気がある。それこそ高性能量産型のロシア娘には
ない雰囲気が。そういうのがあるからこそ愛着を持てる。

柴山歩。
お初。なかなかいいっすね。軽やかな曲調が似合う。
アレグロのところはもう少し迫力が欲しかったけど。13歳は今後期待。

田中梓沙。
16歳にしては大人っぽいね。振付細かくて好きだ。音も拾ってる。
ジャンプを決められればな。

千葉百音。
足長いなー。レイバックスピンの形がきれいだ。手上げのジャンプも成功。
まだちょっと子どもっぽさは残るが。
思いもよらない転び方をしたが持ち直したね。

渡辺倫果。
3A決められて良かった。ジャンプ揃えて来たね。安定。
音も拾っていて、曲も表現していた。トータルですごく良かった。今後期待。
キスアンドクライでの驚き方が可愛かったな。

住吉りをん。
特徴のある滑りかも。現時点では少し粗さを感じるが、ジャンプはふだんは
跳べる人なんだと思うよ。

松生理乃。
振付がすてき。ジャンプ転んじゃったけど、3連続は良く出来たしスピード速い。
そこまで暗い顔をする出来じゃなかったよ。

三原舞依。
feathery。ただわたしの好みからすれば、もう少しメリハリが欲しいなー。
細かく刻むような振付も取り入れて欲しい。

宮原知子。
このトスカはわたしが持っている音源と同じかも。
マリア・カラスでしたかしらね。あのCDは。
今回のジャンプは高かった。この人は曲の世界を表現することにかけては随一だな。
好きだなあ、この滑り。振付と曲がぴったり合っている。名プログラムだろう。
1つのジャンプの転倒が惜しまれるー。

河辺愛菜。
おお、3A決めた。戦う人の顏になってきた気がする。
ジャンプが全体的にベストではないが、ドラマティックで良かった。
この曲と振付も良かったけど、ストーリー性のある曲でやってみて欲しい。
コーチ、喜びすぎやないか。本人よりも叫んでたのでは。

樋口ワカバ。
3Aがきれいに決まらないと全体のプログラムが盛り上がらない。
が、本人があんなに喜んだということは手ごたえがあったのかな。
コレオは良かったな。難しいポジションをこなしていた。

坂本花織。
ほんとにジャンプ安定してるなあ。表現力とか美しさとか関係なく、
この力強さを見ているだけで満足感があるわ。大正義。
こらこら、ガッツポーズが早すぎるねん。しかもあの迫力。


フリーは渡辺倫果と宮原知子かなあ。
数多い見応えがありましたけどね。

そしてオリンピックは坂本、樋口、河辺。
河辺は練習しなきゃって自分で言ってたし、まあダメ元で思い切りよく滑ってくれれば。
4年後の下調べ的な軽いノリでもいいんじゃないか。口外する必要はないけど。



荒川静香の冷静な解説ぶりはよく知っているが、こないだ中野友加里の
youtubeで素で話してた時の雰囲気が、微妙にとぼけてて面白かったな。






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フィギュアスケート ロシア大会 2021 男子。(と女子)

2021年12月01日 | フィギュアスケート。
ショート。

田中のシン・エヴァンゲリオンは、前回はすごくいいと思ったんだけどなー。
やっぱり最初のジャンプが跳べないとノレないよなー。

友野一希。久々だなあ。もう23歳か。
今回の演技はしっとりした趣きが出て来たように思う。
こういうところだよな、フィギュアスケートの醍醐味は。成長と開花。

この曲は好きだ。この曲に合った滑り方だったと思う。
ジーとコミュニケーションをとっていそうな気がする。
おお、自己ベスト大きく更新した!95点っていったらけっこうじゃない?

コリヤダも今シーズンの初。くるみ割り人形は去年と同じだよね。
この人の滑りは好きなんだ。
イタリア大会で1位だったのか?そこに触れられてないから、
急に2位以上でファイナル決定と言われると唐突。編集下手くそ?

前から言ってることだがロシア人は総じてクラシックにのる。のれる。
血の中にクラシック成分が存在するんじゃないかと思うくらい。
イタリア人のサンプルは少ないが、わたしに言わせればイタリア人は「物語る」。
ストーリーつきの曲を滑らせたらピカイチ。
まあ今回リッツォはそんなに良くなかったが。


フリー。

田中刑事。前半の曲調と振付が合ってない気がしたなあ。

この曲でコリヤダが滑ると切ない。昔は情感が出るタイプの選手じゃなかったんだが。
コンビネーションが良かった。後半ジャンプが高かったね。
終わった後、コリヤダ越しにフラワーガールの表情が写って、
ありありと「わー、すごーい」と言っているのがわかって可愛かった。

サドフスキーのスピンがきれいだった。速くて。

クビテラシビリは着氷の姿勢がいまいち。手足が超細くて長い。
ゲデ子さん、元気かなあ。

友野はショート1位でしたか!
……そして友野の演技はテレビ電波の乱れにより全然見られなかったのでした。



クビテラシビリが1位かー。このくらいで1位というのは少々不満だが。
友野が3位に落ちたのか、と思ったが、1位から3位はほんとに僅差だったね。
そこで1位とっとくとまた状況が変わるんだがなー。

ブレジナが10位か。もうテレビにも映らん。
長くやってるわ。もう31歳ですよ。好きなスケーターだから。
チェコを一人で背負ってるもんねえ。
言葉を変えていえば脅かされてないということだが。


もうついでだから女子も書いちゃうね。


フィギュアスケート ロシア大会 2021 女子。


ショート。

松生理乃。衣装自体のデザインが悪いわけではないが、本人と曲の雰囲気を
考えれば、アクセントカラーは黒じゃない方が良かった気がする。
あんまりパリの小粋さが出ないような。

マライア・ベルも久々。味わいも出て来た。昔は典型的な「アメリカ」、
器械体操的だったもの。


フリー。

……そして松生理乃の演技もテレビ電波の乱れにより(以下略)


ロシア女子を見ていて「高性能量産型」という言葉が浮かんだ。
すごく美しいけど――美しいだけなら誰でもいい気がするんだ。
ただ点数が出るならそれはある意味での正解だから、この状況は変わらないんだろうな。


大変力の入らないロシア大会でした。
今シーズンは北京オリンピックなのだが、これほど盛り上がらなくて大丈夫か。
わたしだけがテンション低いのか。



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フィギュアスケート NHK杯 2021 女子 男子。

2021年11月15日 | フィギュアスケート。
どうも気勢があがらんなあ……

女子ショート。

松生理乃。はつらつと滑ったね。このくらい堂々と滑れれば満足。
伸身のスピンの軸がずれてたのだけが残念。
おお、山田御大。お元気ですね。

河辺愛菜。3A立派。ほぼ無音から始まる曲も緊張感があっていいね。
今後期待したい。若手筆頭かもしれん。

坂本花織のたくましさよ。ジャンプがすばらしいねー。安定感がすごい。
この顔ぶれだと坂本花織の横綱相撲ですな。あっという間のプログラム。


女子フリー。






※※※※※※※※※※※※


男子ショート。

三浦佳生。前に見たのはいつだっけ。全日本か。去年のNHK杯か。
曲がヴィヴァルディの「冬」で河辺愛菜と曲かぶり。
この曲でかぶるのは珍しいかもね。
もう少し振付に面白みが欲しいが、ステップのところは良かった。わくわくした。

山本草太の滑りは好きだー。
今回、10年ぶり……か、初めてかくらいでノーミスを見た。
ようやくここまで来たんだね。よくやったね。
この人の滑りは情感がある。色気もある。切なくなる。
アナウンサーが「品がある」といってたが、そう思う。
よしよしよし、ジャンプ全部入った。これは今まで見た中で最高傑作。
自己ベストでしょう。と思ったが、自己ベストではなかった。

樋渡知樹。振付ちょっと面白みがある。ダンサブルな曲調が合っている。
身体が柔らかくて、織田信成っぽいかな。ジャンプ抜けたなー。

ヴィンセント・ジョウ。この人も上手くなったねえ。
出て来た時はミニ・ネイサンというか、ヤング・ネイサンだと思ってて、
武器といえば粗削りなジャンプしかなかったけど。きれいな線になった。
スピンの時の、真上に上げた手が天から吊られたようで美しかった。
え、この人恩田コーチのところ?手の指長いなー。

ナム・ニューエンも23歳か。初めて見た時はやろっこだったけどなあ。
すっかり大人になっちゃって。この人が白鳥の湖で滑るとは思わなかった。
だいぶアレンジしたものだけど。


……と、ニューエンの感想をのんきに書いている時に画像が乱れ、
次に見られるようになった時はショーマのインタビューでした。
インタビューを聞いた限りでは失敗したのだと思っていたけど、
ジョウより上に行ったんですね。


男子フリー。






……女子フリーも男子フリーも、録画に失敗していてほとんど見られませんでした。
他はともかくとして山本草太は見たかったのだが。
NHKがこんなに電波が悪いことなんて、台風の日以外なかった気がするのに……
なぜが表彰式だけばっちり録れている。意味なし。

だが反面、4時間の録画をスキップ出来たのは若干嬉しかったり。
あかんなあ、フィギュアに対する興味が減じている。



次は下旬のロシア大会。
放送予定を見ると、女子フリーだけが関東地区のみの放送になっていて不思議。
これはやはり「ロシア女子のクローン演技」を多数が欲してないという
現状を表しているんだろうか。




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フィギュアスケート NHK杯 2021 ペア、アイスダンス。

2021年11月13日 | フィギュアスケート。
アメリカ大会の結果も確認してない体たらくだから知らなかったんだけど、
三浦・木原組はいつの間にかGPシリーズで銀メダルを取るところまで
成長していたんですか……


ペア・ショート。

難しいことが出来るようになっていたんだねえ。いい滑りでしたよ。
スピンぴったり。すごい。
昨シーズンの国別対抗戦ではだんだん上手くなる片鱗が見えて来ていたようだけど、
今シーズン表彰台に乗るところまで持って来られるとは。
正直なところ、こんなところまで来るとは思ってなかったよ。

2人が楽しそうに滑っている。運命の出会いなんだろうなあ。幸せ。


ペア・フリー。

いい演技だった。上り調子の充実感。
膝をついて立ち上がるリフトって難しそう。脚の筋力を使いそう。

そうか、オリンピックシーズンか……。
あと3ヶ月でさらに上へ行くかな。行って欲しいな。

あと、とりあえず三浦は「なんだろ」という口癖をなんとかせな。
さすがにインタビュー向きじゃないだろ、あの頻度は。



※※※※※※※※※※※※

アイスダンス・リズム。

カナ大組。
何よりも選曲に驚いた。常々「民謡でフィギュアは無理だろうなあ」
(アイリッシュ民謡などが使われているのを見て)思っていたので。
まさかのソーラン節。まあ現代アレンジだけど。

アイスダンスという競技を見ているのではなく、カナ大という種目を見ている
気分だった。独自の世界だなあ。
技としてはそれほど難しいことをしているのではないかもしれんが、見応えがある。

高橋大輔、腕太くなったねえ。血管が浮いて、北斗の拳みたいやん。
ツイズルもぴったり。たった2年でここまでくるとは。


小松原・コレト組。
振付面白かったな。足を伸ばしたツイズルは美しかった。
後半少し面白みが減じたが、最後のリフトは見事でした。
コレト、日本語上手いねー。



アイスダンス・フリーダンス。

小松原・コレト組。

スピンが合ってた。全体的な雰囲気は硬かったかなー。
最後のリフトはきれいで、その後から雰囲気が柔らかくなったんだけど、
ほんとに最終盤だからすぐ終わっちゃうんだよね。
最後の最後に大技というのは、それが終わるまでずっと緊張しっぱなしだから
良し悪しかもしれない。


カナ大組。

大輔のポーズの形の良さよ。バレエだねえ。一瞬で世界を作るねえ。
やっぱり表現を極めた人はジャンルを変えてもレベルが違うなあ。
バレエの舞台を見ているようだった。これは素晴らしいんじゃないか。
リフトの下り方が工夫されていて面白い。素晴らしかった。


※※※※※※※※※※※※


わたしは番組冒頭、息をのんだ。
――おおおっ!解説、高橋成美じゃないかっ!

うれしいなあ。元気でやっているんだね。
わたしは高橋トラン組が好きだったから。すごく期待していたから。
初めて日本ペアを世界へ連れて行ってくれる、表彰台へ、と思っていた。

が、怪我もあり、トランの国籍問題もあり。ペアを解消した時は残念だった。
その後高橋成美は何人か、パートナーを変えて競技を続けたが、
トランほどの輝きを得ることなく、競技引退。
思い入れがあっただけに引退は寂しかったよ。

その高橋成美が解説ですから。これはうれしい。

競技者だった時もそうだったが、相変わらず闊達に喋りますね。楽しい。
近い距離感を活かして、裏側を喋ってくれる。
わたしはその高橋成美らしい、突飛な比喩とか完全自然体の解説が好きだが、
喋りすぎと感じる人もいるかもしれない。特にその競技人生を知らない人は。
そういう人には、わたしが替わってお詫びをします。大目に見てください。

わたしは高橋成美の解説を聞くために、今回は早送りをしなかった。
いつもは演技以外のところは全部早送りだが。
解説を聞きながら、三浦・木原組の活躍とこの高橋成美の解説で、
日本のペア競技が少しメジャーになるかもなあ、と思っていた。
引退してなお、それも立派な貢献。

アナウンサーは型破りな高橋成美の言葉にしっかりついて行って欲しい。
相槌くらいは打ってあげて欲しい。解説を生かすも殺すも実況次第ですよ。

高橋成美に解説をしてもらいたい、と思う子どもがペアを始めたりしないかな。
そういう子が出て来てほしい。
今年は全日本のペア競技も映してくれるんじゃないかな。
高橋成美の解説も十分あり得るよね?楽しみ。

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フィギュアスケート カナダ大会 2021 男子。

2021年11月04日 | フィギュアスケート。
ショート。

山本草太。――この人、海外GP初かあ。怪我さえなければもう6、7年前から
GPシリーズにガンガン出て、トップグループにいた人かもしれないのに。
男らしくなった。ジャンプも力強くなった。
わたしは「イエスタディ」似合わないと思ったけど、
幅を広げるという意味では良かったかもね。
樋口コーチについたんだね。山田御大はついに引退したのか?

田中刑事。このプログラムでは重厚さが少し減って、その代わりに躍動感が
出た感じ。生き生きと滑ってるので、こんなことなら前からアニソンで
滑っておけば良かったんじゃないかと思ったよ。
スピンもきれいになった。体も動いている。

ブラウンはよりアーティスティックになった気がするなあ。
総じて味わいが少なめなアメリカ男子に細く流れる、ジョニー・ウィアー、
ジェレミー・アボット、と続くアーティスト系の系譜。
キレも良くなったし、洗練されている。独自のものを持っている。

ネイサン。最初の頃を思い出すと、この人も各段に動きがきれいになったよなあ。
前回は珍しく崩れたらしいので、崩れたところを見たかったかもなーと
ちょっと思った。



フリー。

山本草太。振付的にはもう少し細かいところが欲しい。
4回転どっちか入っていれば今回は合格点だっただろうがなー。
後半のジャンプはきれいだった。わたしが思う男子の華、イーグルも。
(女子の華はレイバックスピン)

田中刑事はいつまで経ってもジャンプが揃わなくてねえ……。無良くんと同じだな。ステップも成長しているし、踊れるようにもなってきたけれど。

ブラウン。硬かったな。やっぱり4回転は無理があるのか。
4回転を跳ぼうと思ってぎこちなくなるより、4回転のない伸び伸びした
ショートの方が、見ていてずっと満足感があるのだが。
観客の満足感だけを追求出来ないのがスポーツである所以。
しかし後半は染みたなー。

ネイサン。冒頭の振付が素敵。
いつもより繊細に感じたが、もっとがんがん滑った方がネイサンらしいと思う。
モーツァルトは似合わないんじゃないかなあ。
オリンピックシーズンにこの曲はちょっと疑問。


男子はブラウンのショート。くらいかな。
まあわたしはいつか山本草太のこれぞという演技を見たいけれども。贔屓なので。
おや。樋渡知樹も出てたんか。アメリカ代表だからとはいえ、
映してあげたら良かったのに。

次はNHK杯ー。
ユヅルはどうかなー。期待と不安。



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フィギュアスケート カナダ大会 2021 女子。

2021年11月02日 | フィギュアスケート。
グランプリシリーズを歯抜けで放送する決断をした朝日放送に驚愕。
……しかしそれが有難いと思うほど、フィギュアスケートへの関心が薄れている。
アメリカ大会の結果も確認してないくらいだもの。
今年はグランプリシリーズを4回しか見なくて済んで非常に助かる。

しかも放送したのも6人だけでしたからね。
でも6人くらいがちょうどいいんだ。実は。


つくづく思うが、フィギュアスケートを面白くなくしているのはロシアだよなー。
よりピンポイントでいえばエテリ。というか、ロシアの選手育成システム。

たしかにすごいよ。ロシアの女子選手は。素晴らしい。
ジャンプがすごくて表現力もあって……文句のつけようがないくらい。
が、彼女らの滑りには一点、ものすごく足りないものがある。

味わい。

早い話、みんなが同じに見える。クローンのよう。
それは当然だと思うんですよ。だってみんな同じ育成機関で同じ指導方法で。
同じコーチに指導される。出来上がるのは同じ鋳型で作られた同じような演技。

通常だと、そこからどう自分の個性を盛り込んでいくかが重要でしょう。
それには時間がかかる。女子の場合は20歳前後だろうか。
ああ、良くなった、その人らしい滑りが見えて来たと思えてくるのは。

若くて粗削りでパワフルな選手と、そういう自分を作り上げようとする選手たちを
ごった煮にして見られるからフィギュアスケートは面白い。

だが、現行のロシアシステムでは、その人の個性を伸ばそうとは全く考えてない。
必要な筋力と体力をつけ、高難度のジャンプを跳ばせ。
表現力の部分もそつなく「形」を教える。
それを合計すると、出来上がるのは見事なフィギュア選手。

ただね、いくら見事でも、何しろオートマティックに同じフィギュアを作るから、
みんな同じ味つけになっちゃうんだよ。
それは仕方ない。まだ15、6歳の女の子たちだもの。

味わいはそこから本人たちが努力して身に着ければいい。
というか、滑り続けていればその人らしい滑りがどうしても出てくるもの。

が、――ここが一番問題だと思うのだが――何年か滑って、味わいが出て来て、
人の心を打つ演技がようやく出来るようになっても、
その頃には新しい若い子が脂肪がつく前の体の利点を生かして、
高難度のジャンプをバンバン跳んで、より高い点を出すようになっているのだ。

だから味わいのある演技が出来るようになってきた20歳前後のロシア選手たちは
国内選手権の上位に行けず、したがって国際大会で見かけないようになり、
ロシアの選手といえば毎年毎年顔も名前も知らないような子が出てくるだけ。
名前も知らないから愛着も湧かないし、みんな同じような滑りだから、
いくら素晴らしくても記憶に残らない。

記憶に残らないのは、私個人の問題かもしれないが。
最近、若い子がみんな同じ顔に見える……。

フィギュアスケートは選手が育っていく過程を見るのも醍醐味の一つだと思うのだが。
ロシアの育成システムを何とかしないと、女子フィギュアの面白みのなさは
ずっと続くよ。

だが現行それで点数が出ている以上、改善されるとも思えない。
何しろロシアはそれで上位を独占しているわけだから。
ロシアとしてはこのやり方が正解。
結論。――エテリが引退するまで、女子フィギュアは終わりだ。



※※※※※※※※※※※※


今シーズン初のテレビ観戦で、新鮮味も大いにあったのかもしれないが、
出場した日本人三選手、みんないい滑りだったと思う。

三原舞依、わたしは子どもっぽさを感じて今まで好きな滑りではなかったんだけど、
今回の滑りは良かったですね。ようやく大人の滑りになった感じ。

河辺愛菜。開始直後からその滑りのスピード、力強さに注意を惹きつけられた。
今回ジャンプは悪かったけど、その後も滑り自体の力強さは衰えなかったので、
フィジカルもメンタルも強い選手なのではないかと思う。
ちょっと興味を持った。面白そうである。今後期待。

樋口ワカバは今回良かった。円熟味を感じた。まだ20歳か。
このくらいになってからが女子フィギュアは面白いと思うんだがなー。
20歳にして、樋口ワカバも浮き沈みを体験しているわけでしょう。
何年も見ていた我々は、その浮き沈みを経験したワカバを見て拍手を贈るんだよ。



そして名前も顔も覚えられないロシア娘2人はどちらも素晴らしかったです。
でも個性がないので覚えられない。つまり次回出て来たとしても
懐かしいとも思えないし、おっ、この人か、との期待も抱けないということ。
やっぱり面白くありませんよ。

そんななかで長年がんばっているトゥクタミシェワはすごいなあ。
彼女が出てくると応援したくなるし、今度は何を見せてくれるんだろうと
期待が広がる。タミ子さんとあだ名をつけたくなる。
今回の演技も良かったですね。
タミ子さんらしい演技。タミ子さんにしか出来ない演技。
そういうものをわたしは見たいんだ。



フリー。

河辺愛菜。素晴らしかったね。ショートでのジャンプ失敗が嘘のような堂々たる滑り。
いい3A。いいコンビネーション。
開かれた演技が出来るのが強みだなー。坂本花織的なダイナミックな傾向。
スピンの速度はもう少し欲しいか。
選曲も良かったよね。全体的に素晴らしい出来だった。

三原舞依。すごく良かったけど、そのか弱い――そよ風のような芸風が
あんまりわたしの好みじゃない。ジャンプが軽やかすぎるんだな。
ジャンプはぶんっと跳ぶタイプの方が好き。
とはいえ、スピンの滑らかさは一級品。ビールマンもきれいだったね。

樋口ワカバ。衣装が個性的。
こう言われて本人がうれしいかどうかしらないが、
牝豹のイメージがとても似合ってると思う。
数年前にやっても良かったと思うくらい。
ステップの振付が個性的で面白かった。

タミ子さん。衣装似合いますね。振付に緩急があっていい。
こういう間合いが個性、独自の感性ってことなんだよね。
やっぱりタミ子さんの滑りは面白いと感じる。
このプログラム、いいね。最後のノリも含めて盛り上がる。
オリンピックシーズンにいいものを持って来た。

コストルナヤ。すばらしい。
ワリエワ。すごい。

いや、この2人もすばらしいよ。すばらしいけれども、見ているこちらの
心が寄り添わない。
コストルナヤは優雅で美しい。ワリエワは――やってることはすごいんだろう。
が、子供があんなに無造作にぽんぽん跳ぶところを見せられても、
1回目2回目はまだしも、見ているうちにどんどん普通のことになってしまう。
自分自身で紡ぎ出す物語がまだない。


ワリエワ、世界最高ですか……。
「すごい」=「美しい」ではないし(美しくないわけではないけれども)、
ましてや感動できるということではないんだなあ。
4回転を跳べる人が世界で1人しかいない状況なら息をのんで見つめるだろうけど、
ロシアが4回転マシーンを量産している現行では、そこまでは。
それに、この人も跳べなくなる17歳頃にはもう見なくなっているんだろうなと
冷めた目で見てしまう。

10年の選手の人生を見たいんだよなあ。
下手だったコストナーが、素晴らしい表現力を磨いたように。
2年で入れ替わるロシア女子の状況は味気なさ過ぎて。


シニアの参加年齢を18歳以上に引き上げるとかはダメですかね?
それもズルっぽいけど、今のロシア女子を何とかするとしたらそのくらいしか。








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