プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< 無能の鷹 >

2025年01月02日 | ドラマ。
一体何をとち狂ったのか、けっこう楽しんで見てました。
こんな内容の薄いドラマを!話に無理がありすぎるドラマを!
でも楽しかったよね。

これはC級ドラマというべきにやあらむ。
B級認定はたびたびあるけど、我が人生のなかでC級はめったにないですよ。
わたしはB級ドラマはけっこう好きで(たとえば「勇者ヨシヒコ」とかね)見るが、
C級で楽しめたのは希少。

とはいえ、さすがに話は……「ないやん!!」の嵐だったけどね。
だんだんだんだん無理になっていったので、8話で終わらせたのは大英断。
それ以上伸ばしていたら、無理くりの苦痛の方が大きくなっただろう。

無理といえば、菜々緒が新卒社員をやるのは、一体どんな理由での起用なのか。
ハマってたのは認めよう。でも年齢設定は新卒なんでしょ?
その実年齢との差を乗り越えてキャスティングする理由とは。
歳が違ってても使いたかったのかなー。説得力あったもの。
菜々緒は気の強い役とかきつい役柄が多いけれども、今まで見た中で一番優しい役だったね。
コメディエンヌも出来たんだね。

塩野何某は良かったですね。始まってしばらくは、え、岡田将生……?
いや、ちがうよね?と混乱していた。若い頃の岡田将生っぽい。
気弱そうな雰囲気出してた。その後ちらっと番宣の動画を見たら、
演技としての気弱さだったらしく、実際はわりと向こう気が強そう。
演技であのくらい作れればなかなかいいじゃん!と思った。

……が、劇団EXILEと言われると若干日和るわたし(汗)。
今後またいい演技をしたらその時に考えます。
「八犬伝」に出ていたそうだが、そこでは目につかなかった。

井浦新がこんな役やるんだねえ。井浦新と言えば、謎めいた二枚目とか悪役とか、
そういうのだと思ってた。
とはいえ、がっつり見たのは「アンナチュラル」のみなんだが。
すごくふんわりしていて良かった。
安藤玉恵も好きなので、関係性を心楽しく見た。

はああああ~~~~!?
鵙尾って……鵙尾って……土居志央梨だったか!!
ああ~、気づかなかった。もったいないもったいない。土居志央梨を堪能しながら
見たかったよ~!

さとうほなみなる人は初。……と思ったが、わたしは「シッコウ!!」と
「9ボーダー」で見ているらしい。記憶にはない。
今回はなかなか面白い役を、面白くやっていましたね。

工藤阿須加は、こないだの「おいち 不思議がたり」での役より数倍良かった。
要領良くて、ちょっとこずるくて、若干いいヤツ。好演でした。

そして安心と信頼の高橋克実。ヤな親父の役でしたが、高橋克実の可愛げが
うっすらと表れていて、それがいい味を醸し出すのよね。

キャストは総じてみんな良かった。上手く描けていた。



が、最後はやはり適当過ぎたのではないか……。
何十年か前ならいざ知らず、昨今は大会社でも無能社員を飼っておくことは難しいのに、
ちっちゃな、アットホームな会社で、程度を越して無能な鷹野の給与は払えない。
たとえダイレクトにではない良い影響があるとしても。

そして会社の人に鷹野がバレてない状況で終わるでしょう。
そうすると暗い未来しか見えない。すでに鷹野がバレていて、それでも会社に
必要とされているところに鶸田くんが入社して欲しかった。

しかしとにかく、楽しめたドラマでした。満足。






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 89ers、12月29日の... | トップ | < 名探偵ピカチュウ > »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ドラマ。」カテゴリの最新記事