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本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

GPシリーズ2012 ファイナル 女子。

2012年12月09日 | フィギュアスケート。
ショート。

良かった系と普通系に分かれた。

良かったのはキーラ・コルピと鈴木明子とアシュリー・ワグナー。
キーラ・コルピは曲に没頭して、自分が無になっているように見えた。
むしろもう少し自分を保った方が、と思ったくらい。ここまで没頭しているように感じる人は初めて。
美しかったねえ。とにかく美!という感じ。美人は得である。
しかもずいぶん力強くなった。

鈴木明子も、今季のショートでは最高だった。
見てて楽しかった。部分的にはワグナーの迫力にも匹敵する。
ワグナーは安定の……肉感的演技。崩れることが想像できない。

他の3人は普通の出来。
わたしは多分、今季の浅田真央のプログラムが好きじゃないんだな。いまいちぴんと来ない。
ステップは素晴らしいけれども。
トクタミシェワ、あの衣装は下半身が太く見えるから止めた方がいいぞ。
ただでさえ今季は少し肉付きが多めなのに……。
クリスティーナ・ガオは急遽出場決定のハンデもあったろうが、硬かったかね。
ひたむきさは十分感じたけれど。




フリー。

うーん。クリスティーナ・ガオはリベルタンゴを踊るにはもう少し色々積み重ねる必要があるかも。
現状では一味も二味も足りないと言わざるを得ない。まるでわたしの料理のようだ。
毛色の変わったものに挑戦することも必要だけれどね。
似たようなものばかりでは表現力が育たん。
小塚だって、最初は全然踊れない人だったのにここまで来たんだし。

トゥクタミシェワは15歳にしてなぜあれほどマダム……。25歳くらいに見える。
黒手袋が似合うのは現行ではタミーがトップですな。
悪く言えばかなり荒っぽい感じ、ヤケになって滑っているようにも見えたけど、
調子悪いからといって小さくまとまるよりは今後が楽しみな気がする。
調子悪いなりに全力でぶつかって来た。そういうのは嫌いじゃない。
成長期を乗り越えてジャンプが安定したら、今でさえ豊かな表現力が大きな武器になるだろう。

キーラ・コルピはジャンプで崩れたが、ショートに引き続いて美しかった。
24歳……。もう2年早くここまで来ていたら、と思う。
去年までの滑りはお嬢さんの滑り、今年の滑りは高みを目指す人の力強さ。

鈴木明子はNHK杯で奇跡の演技を見せたけれど、奇跡を連続で起こすのは難しいということ。
それでも銅メダル。だが今回は高いレベルの争いとは言えなかった。
しかし今回のフリーは彼女にとても似合うプログラムですね。

アシュリー・ワグナーの転び方は相当に痛そうだった。
だがそれでも演技を続けたこと、そして終了後の笑顔に……感動した。
失敗の失望と痛みをこらえて微笑む。強い人だ。
プロの根性を見た。アマチュアですけど。

浅田真央は正直言って、そんなにいいとは思わなかった。ステップは素晴らしかったが。
よし!とテレビに向かって思わず言うような、終わった後、届かないと知っていても
拍手せずにはいられないような、そんな惹きこむものはなかったと思う。
浅田さんの会心の演技をしばらく見てない気がするな。
やはり彼女はトリプルアクセルを成功させてこそ、本人も心から喜べる気がする。


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