ヨンデモ本のご紹介。
このくらいになるとご紹介も何も、今さら、だよね。
世評があまりにも(?)高いので読んでみたんだから。
ベストセラーになった本なのかな?何だか一時期、あちこちで名前を見ていたような気がする。
初重松作品。
ベストセラーになっていたとしたら、わたしには割合珍しいことに、読んで満足感があった本。
実は読み始めは、設定の辛気臭さと、ありがちと言えばありがちな話に、
「うへー、また泣かせる(だけの)小説かなあ」と思い、ざくざく読んで
とっとと終わっちゃおうかなあ、などと考えていた。だが、知識本ならまだしも、
ある程度以上の力量を備えた作家の小説となると、ざくざく読もうとしても難しいことが多い。
やはり彼らは当然プロで、他人に読ませる文章を書くから。
結局普通に読みましたよ。
大げさな話でもなく、メチエが鼻につくこともなく。
(ついこないだメチエという言葉を覚えたので、早速使ってみたい。
今まで「プロとしての文法」と言ってたものと同じ意味。)
自然体、等身大の話を書いているように感じた。最後が……というとネタバレになるか。
ネタバレを気にする内容じゃないと思うけど、一応自重しておこうか。
最後の匙加減が適度で、そこが気に入った。
うーんうーん、この本の魅力は自然らしさかなあ。設定はベタだと思うけれどもね。
親と子の関係をもっと抉って書く方法もあるが、こういうあっさりな方が、
現代の人間関係に近いと思われる。
話の皮の部分で、東野圭吾の「時生」を思い出した。これは「時生」の反転。
東野圭吾はプロだと思う書き手だけれど、わたしは彼の場合、メチエばっかり目について、
ちょっとヤなんだよね。「上手いし面白いけど……」感触が軽くてなあ。
重松の方が好感触。ま、「コッチ側」とまでは思えんけど。
怖れていたほど泣きの小説ではなかったし、今後何冊か読む予定。
このくらいになるとご紹介も何も、今さら、だよね。
世評があまりにも(?)高いので読んでみたんだから。
ベストセラーになった本なのかな?何だか一時期、あちこちで名前を見ていたような気がする。
初重松作品。
ベストセラーになっていたとしたら、わたしには割合珍しいことに、読んで満足感があった本。
実は読み始めは、設定の辛気臭さと、ありがちと言えばありがちな話に、
「うへー、また泣かせる(だけの)小説かなあ」と思い、ざくざく読んで
とっとと終わっちゃおうかなあ、などと考えていた。だが、知識本ならまだしも、
ある程度以上の力量を備えた作家の小説となると、ざくざく読もうとしても難しいことが多い。
やはり彼らは当然プロで、他人に読ませる文章を書くから。
結局普通に読みましたよ。
大げさな話でもなく、メチエが鼻につくこともなく。
(ついこないだメチエという言葉を覚えたので、早速使ってみたい。
今まで「プロとしての文法」と言ってたものと同じ意味。)
自然体、等身大の話を書いているように感じた。最後が……というとネタバレになるか。
ネタバレを気にする内容じゃないと思うけど、一応自重しておこうか。
最後の匙加減が適度で、そこが気に入った。
うーんうーん、この本の魅力は自然らしさかなあ。設定はベタだと思うけれどもね。
親と子の関係をもっと抉って書く方法もあるが、こういうあっさりな方が、
現代の人間関係に近いと思われる。
話の皮の部分で、東野圭吾の「時生」を思い出した。これは「時生」の反転。
東野圭吾はプロだと思う書き手だけれど、わたしは彼の場合、メチエばっかり目について、
ちょっとヤなんだよね。「上手いし面白いけど……」感触が軽くてなあ。
重松の方が好感触。ま、「コッチ側」とまでは思えんけど。
怖れていたほど泣きの小説ではなかったし、今後何冊か読む予定。
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