先日、大正時代の建物をリノベーションしたというお家へ遊びに行ってきました。
和室と洋室が溶け込むように素敵にデザインされていて、どこを見てもただただ驚くばかり…!
そんな中、個人的にお気に入りの場所を発見しました♪
壁一面の本棚!
夢の本棚!
ただしここに置いていい本は「100年先まで残したい本」に限るそう。
ハードル高いけど面白い!
どんな本が並んでいくのかとても楽しみ!
とちょうどそんな話をしたばかりで、こんな本をゲットしました。
アンティークショップで見つけたブックスタンドに収納されていた本たちです。
中身の本はディスプレイ用だと思っていたのですが、どうやら本とブックスタンドはセットだったようで、それならということで我が家へ連れて帰ることにしました。
本は虫喰いはほぼないものの、さすがにボロボロで、開くとペリペリ音を立てながらバラバラになっていくのですが、中に書き込みを発見して大興奮。
『痕跡本』というやつです。
Doris Ingram
Victoria Place
Chester-le-St.
1926
どうやら書かれているのは住所と名前のよう。
写真2枚目の「June 1926」の文字からおそらく1926が西暦だと推測すると、つまり約100年前の本、ということでしょうか。
ロマンの塊ですね。
13冊ある内「Alice in Wonderland」のみ挿絵がありました。
大正時代(およそ100年前)の建物に新しく作られた「100年先まで残したい本」専用の本棚と、実際に「100年先まで残った本」が入っていたブックスタンド。
どちらも人の想いと時の流れが交差していて、なんだか不思議な感じがします。
しかもそんな流れの一筋に、奇跡的に今こうして触れられていると思うと、ときめきはMAXへ。
さらに100年後、本は全てデジタル化されているかもしれません。
それでも誰かが同じように感じられるものを何か残していきたい。
そんなワクワクを想像しながら古書を眺めています。
過ぎていった時間を感じる。
古いものの魅力のひとつですね。