最近ネットニュースで知った言葉、デジタルファッション。
このところサステナブルとかSDGsとか環境問題とか急激にいわれるようになって、13年前に会社を辞めた時には考えられないくらいアパレル業界は廃棄などの問題と戦っているように感じます。
しかし世界ではいまもInstagramなどのSNS社会において〝映え〟が重要視されているようで、1着につき10回も使用することなく捨てられていくアイテムがまだまだ多いのだとか。
そこで考え出されたのがデジタルファッションという新しい概念であり、この時代のファッション文化に与えられた一つの解決案だったのです。
極端に言えば、どうせデジタルの世界(SNS)での映えのためのファッションならば、実物じゃなくてバーチャルでいいじゃないかという考え。
なるほど…とつい漏らしてしまったほど。
目から鱗でした。
でも考えてみればアバターの着せ替えなんかはもう当たり前の時代。
しかもデジタルならありえない服装だって可能になるわけで、日本だとコスプレがある意味デジタルファッションの先駆けのような気もするけれど、その形態もますます進化していきそうな予感です。
バーチャル服とはいえ数に限りのある限定品もあったりして、他者との違いもより主張していける新しいファッションアイテムとしては心くすぐられないわけがない。
こんな楽しそうなことやってみない手はないなと、スマホひとつでさっそくデジタルファッションに挑戦してみました。
こちらが加工前↓
こちらが加工後↓
あら不思議、夏服が秋冬ものに大変身!笑
はい、すーごく適当な加工ですみません。
ちなみに私の顔はものすっっごく加工されています。
でもいいんです。(顔の加工のことではなく服の加工のことです)
実験的にしたかったことはクリアできました。
目的はデジタルファッションをただ着てみるということではなく〝漆を着る〟ということだったからです。
どういうことかというと、洋服に使っている写真素材に漆器を使用することで、リアルだとあり得ないことも可能になるのでは?と思ったわけです。
今回はこんな感じで漆を彫って描いた模様を使いました。
デジタルだからできること。
これもある意味、工芸とデジタルの融合かな?なんて思ったり。
そして13年前、大量生産・大量消費を目の当たりにしてアパレルの世界に背を向けてしまった私だから、これもまた意味があるのかも?なんて思ったりしています。
漆のサステナブルウェア、これからも提案していこうかな。
リアルでもバーチャルでも〝漆のある生活〟オススメですよ。