突然ですが、私にはやりたいことがない。
「やりたかったこと」はあるけど「やりたいこと」はない。
子供の頃にしてほしかったことや提供してほしかった体験はあります。
しかし、恐らくなんでも出来る今はやりたいことがない。
これは、やる気がなくなったとか疲れてるとかそういう話ではない。
私は本当に大人になってしまったのです。
やれることよりも、やった後の事を先に考えるようになった。
私が昔バカにしていた「やりもしないのにわかったような態度をとるやつ」そのものになった。
今になってわかる。
一つ一つの出来事は不可思議で説明がつかない様に思えても、不可思議で説明がつかない出来事が千もあれば分類が可能なんだと。
物事の分類を進めていけば、統計学にある出口調査の様に「真実は写してないけど輪郭は写す」的状態になるのですよ。
なったのですよ。私は。
きっと端から見たら「やりもせずやった後の話をしている」と思われるでしょう。
実際その通り。
ただ、私のその姿勢には、過去への断ち切れない思いとそれを嘲笑する自分、やりたいことと周りへの配慮、燃え滾る気持ちと完全燃焼しないように温度を調節する冷静さが混在している。
踏み出せない自分を嗤いはしない。
それだけ大人になって守るものが増えたんだと誉めましょう。
みんなも誉めましょう。
踏み出せずに後悔ばかりの自分を。
偉い。
守る人がいなければ国は栄えませぬ。
よく我慢した。
きっとその思いは然程報われないけど、私は知っていますよ!
守ってばかりいる保守的な仲間を見ればおおよそ見当はつきますから。
統計で大人になって、統計に組み込まれる。
難しいなぁ。生きるって。