12月21日は、ウルタ君が去って一月目です。
少しずつこの世の者らしくしようと日々ウルタ君のことを
思っていると、一月間でも半年もあるように感じております。
21日は京都市内の東寺という寺で市が開かれる日です。
11月に京都にやってきて初めて弘法市に出掛け、ささやかな買い物をして
戻ってくると、自宅の窓を見上げたところで胸騒ぎとしか言いようの無い
不安と動悸で眩暈がしたものです。脈も乱れていたようです。
11月の秋空の晴れた空の底が割れて、暗いものが落ちてくるように感じれば
それは不吉というものです。あの追いつめられ、何もかも失う感じ、生涯忘れ
ないでしょう。
このとき既にウルタ君は飼主が見上げた窓の丁度その下に倒れていたのです。
ケースに写真と彼の毛をを入れて、毎日回向しています。
21日、弘法市の日、年末12月の弘法市は「終い弘法」とされ特別混雑するのですが
この日も同じ事をしに東寺に行ってきました。ウルタ君に供えている香は、あの日東寺
で買ってきた東寺の香なのです。毎日捧げていると、ようやく一月ほどで香を一箱使い切る
ことになります。
12月もウルタ君の為に買いに出掛けました。
ウルタ君がいなくなってしまったことは、彼を慕っていた唯一の猫アリアンにも伝えなければ
なりません。
賢いアリアンは、たまにウルタ君と会って彼が拠点にしていた部屋をよく覚えているので
「ウルタ」と聞くと、いつでもその部屋の方を見ます。夏以降、会う事はありませんでしたが。
彼女に分かってもらえるかどうか、ウルタ君を撮影した最後の動画を見せました。
ウルタ君最後の動画
すると、鈴の音にすぐ反応して、画面をずっと不思議そうに見詰めていました。
アリアン、ウルタ君のことを好きでいてくれてありがとう。
大きくて強気だったウルタ君もアリアンにだけは特別優しくてこまやかに気を遣って
いたんだよ。同じ家に居ても、隔てられたドアの前に座って真夜中から朝まで、ずっと
アリアンがいる部屋の方を見詰めていたウルタ君の背中を覚えているよ。
彼の事を飼主は忘れないけど、ウルタ君を覚えて居てくれる猫がアリアンで良かった。
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飼主
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