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クルシャの天地

花も実も新芽も無いが空だけは青い






寒いのに、クルシャ君はこうして窓辺でふわふわしながら空を見つめています。

月見の作法の復習でもやっているのでしょう。







クルシャ君にとっては、狭くて硬い場所でも、身についた毛並みの
おかげで快適に横になっていられるみたいですね。








日に何度もこうして、飼主を見つめるためだけに来てじっとしていてくれる
クルシャ君。猫は大体こんな感じです。側に居て、見つめてくれている誰かが
いるって、幸せですね。











だが、残念なことに写真にするとあまり面白くない。










すぐ下向いてしまうので、努力して目線を貰いました。


できる工夫は、これくらい。











この状況でもって、いろいろやってくれと言うのも無理ですが、前脚を
組み直してくれたクルシャ君です。









目をこうして伏せるのは、猫的には気を遣っているというのですね。
しっかり見ていると、猫同士だと喧嘩になることもあるくらい緊張感を
もたらしてしまうので、失礼がないように、こうしている。
ただし、飼主は見つめてくれるならば、その綺麗な目をよく見せて欲しいと
思うわけです。何事も時間をかけることが大切。ここは他所で時間を使う
ことにします。









すぐ近くにお出かけ。








冬空はまたいつもより綺麗です。










街はこの季節常緑樹の春待ちの様子ばかりで、目に楽しいものが少なくなりますが、
この都市ではどんな時でも、路地があります。京都市街を楽しみたいなら、路地に
限ります。何か必ず見つかるものです。










さっそく見つけたものの、これひとつしか見つからなかった看板。










およそあちこちにある地蔵堂。






実は、路地も減ってきているんですよね確実に。
勇気出さないと入り込めないのですが、どこも平たくなってしまって勇気も要らず
時空が渦巻いてもいない場所ばかりになってしまうのもつまらないな。









レトロ風のロゴが気になったので撮影。

調べたところ、旅行代理店でした。紛らわしいことに、グローカルという概念を
行政が採用して、他の場所にグローカルを看板にした施設があったりするんですね。
こういうのには早く飛びつきますね京都は。かつて80年代にメタボリズムが流行
しかけたときに実現したのもここで、その後流行最新の建築物はなぜか幽霊マンション
と騒がれて、無断侵入やらイタズラやら風評やらで価値を随分落として、解体が
決定したとか。その後の情報は知りません。確か二棟あったんだよね。

今、メタボっていうと別の意味なんですよね。











お上やハイカルチャーなんかが取り上げたものの、いっこうに流行らず消えていくもの
も呑み込んで、その形骸も残しつつ、この町は時間を進めるのです。

いや、何もグローカルっていう造語は、確実に流行すまい、むしろあったことさえ
記憶に残るまい、なんて主張しているわけではありませんからね。










いつも指摘してますけどね、軒下をジャングル化するこれ、花も実も新芽も無い
この時期には、ちょっとばかり目の楽しみになりますね。





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