ドナドナ

長く悪性リンパ腫とお付き合いしている叔母。
父を含め兄弟を皆５０までに亡くしている。
私とは一回りぐらいしか違わないので生まれた時から姉妹みたいに
付き合っている。
何度も癌治療で入退院していて、辛い治療もさすがわらかどの叔母。
「差し入れは漫画をよろしく」と、飄々とあたっている。
先ごろも化学療法が済んだところだった。ＰＥＴ検査も異常無く。
そろそろ、完全寛解かと期待していたのだが、激しい腰の痛みに再検査を
受けたところ、脊髄の横に筆で引いたような長い影が認められたらしい。
強い化学療法も脊髄と脳には届かないらしく、転移が疑われた。
もし、転移ならば、治療は移植しかなくさすがの叔母も困ってしまった。
ドナーになる人は一時的に１億円の保険に入らなくてはならないという
話を聞いて、余計、心配になったようだ。
娘たちは子育て中、リスクのあるドナーにはしたくない。
夫なら良いが（いいんだぁ…笑）適合する可能性は低い。
さて、どうしたものかと悩んでいたので、もし、適合するなら
「使ってたもれぇ～。遠慮せんと、いくらでもお譲りするがなぁ」
と、姪の立場で手を上げた。父ちゃんには事後承諾の作戦で（ニヤリ☆）


アイバンクから始まり、


これにも提供の意思を表示している。
以前骨髄のドナー登録もしたいと父ちゃんに相談したのだが、反対された。
不死身宣言をしても、父ちゃんの意思は変わらなかった。
（愛されてるのか？いや、何かあった時我輩の面倒を見るのが嫌なのだろう：笑）

そんなこんなで、気持ちに小波がたっていた訳だが、さっき、検査結果が来た。
幸いなことに、反応はマイナス。影の正体は今のところ不明らしいが、腰痛は
整形の方で治療を始めるようだ。

え～、神様仏様、そろそろ、叔母を開放してあげて下さいな。ヨロシク☆