シカゴの街並。いつか見知らぬ土地で、静かな夕刻を過ごしたい。
お気に入りの本を読みふけっていて、気がつけば夕方。
さあ、今日はどこで夕食を済ませようかと、立ち上がって窓の外を
眺めると、人も車も忙しく行き交っている。林立するビルは夕日に輝いて、
まぶしい。東洋人の老婆が一人、人波に紛れ込んでも、誰も気にも留めない。
人ごみの中での孤独を楽しみながら、お気に入りの料理に舌鼓を打ち、
重ねてきた年月分の思い出を繰りながら、音楽に身をゆだねる。
そんな時間を自然に過ごせる年を重ねていきたい。
横山秀夫「影踏み」
取っ掛かりはなじめなかったけど、読み進めるうちにはまる作品。
「臨場」とこれを読んで、他の本も読みたくなったので、探してみると。
「半落ち」「深追い」の作家だったことが判明。読んだぞ2作とも。