ばりん3g

マイクラ補足 兼 心理学のつぶやき

労働による鬱の発生、最大の原因は長時間労働ではなさそうだ。

2021-11-16 | 旧記事群

2015年に発表された論文によると、職場における抑うつ症状の発生には『職場の緊張』『意思決定の自由度の低さ』『対人関係のねじれ』が深くかかわっているらしい。

つまりこれは、仕事に対する裁量権がなく、また押し付けがましい要求が高く裁量権を求めることが困難であり、そして苦楽を共にできる仲間がいない職場で働いた場合、人間は精神衛生を侵されやすいということである。

どうも人間は「自分が物事の舵を握っている、物事に関われている」ことに非常に強い快感を感じるらしく、この快感を断たれた場合、その物事に対しやる気を示さなくなり、また強いストレスを感じるという。チョットダケ難しい言い方をするならば、自律性と関連性が断たれた場合、人間はストレスを感じる、となる。

また『労働と賃金の不釣り合い』『サポートの少なさ』『不当な社会的地位』『裁量の制限』『過剰な労働時間』などは上記の3つよりかは効果量が弱いが、精神衛生を侵すことには変わりないという。

 

なお『肉体労働』『有害物質』などの条件は、証拠不十分なのだという。

 

ーーー背伸びすら、お花摘みすら自由にさせてくれないような職場は、

……ないとは思うが、もし遭遇した場合は、すぐに逃げたほうがいい。

……ないと思うけどね。 ね?

 

 

参考文献

Töres Theorell, Anne Hammarström et al. (2015) A systematic review including meta-analysis of work environment and depressive symptoms.



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