共通の知人Aを通して私に依頼があって、報酬が4万円(地方価格)、拘束時間も凄く短いという良い案件でしたが、時期的に忙しく準備期間が短いため、Aの方が「無理でしょ?」と半ば強引に?決めてお断りしました。やろうと思えばやれるけどね。私は。まあ彼が嫌だったのかは置いといて、直接関わった事ないのによく私にそれだけの期待を向けてくれるなあと考えたら、もしかしたら別件で気にしてる事があってそれの詫び?とも思ったけどまあそれもなんでもいいです。
今日のお話は謝礼の話。
私は以前も話した通り、プロと名乗っているわけではありません。アマチュアでもないです。幼い頃から弾いてきて、今もなお師匠の元で訓練もしているその辺の街の講師。
私の場合は演奏依頼があれば、まず自分に出来る事かどうか、時間的猶予はあるか、やりたいかやりたくないかで決めて、そこから報酬額を確認します。
プロと名乗らないと、アマチュアでそこそこ弾くならうちの楽団に来てほしいと思う人は沢山いるようで、私のような肩書きも無く暇人に見える小娘はまあ都合の良いように扱われます。
逆に私が参加費を払って、その時は一回きりだしと私も了承するのですが、一度許すとずっとやってくれると思う方々がいてそこが厄介なんですよね。私がお金を払って得られる何かはそこにはほとんど無いのに、何故かやってくださいとだけ言って持ち掛ける。交渉が下手と言いますか。
というのを2〜3度経験してからは、まず知人であろうと情やノリで簡単にOK出さないことにしました。私、自分で言うのもなんですが人助けは嫌いじゃないので、困ってたりするとすぐ穴埋めなどで行ってしまうんですよ。それを辞めました。
ですが、そんな愛好家の方たちの中に、先程のようなしっかりと謝礼を出してくれる綺麗な付き合い方をしようとする愛好家も少なからずおられます。
昔の師匠のお手伝いなんかでも、必ず報酬は出ていました。勿論学生ですからプロでもなんでもありません。やはり職業として弾く方たちは技術を磨いたり曲を仕上げる苦労や相手の演奏の価値というものがわかるから、その辺は小娘であろうときっちりされています。他所は知りません。変な先生もおられるかもしれません。
練習時間の確保や労力、合わせる時間の確保、本番の拘束。その辺のアルバイトの時給でもいいので換算してみてください。最低ラインは出ます。
現在の師匠からも、それだけ弾くなら仕事沢山あるでしょ?と定期的に聞かれるくらいなのですが、これで仕事多い人と言ってもらえるんだと若干半信半疑。ちなみに私は特に営業もしてないですからね、そんな演奏の仕事なんてポンポンありません。年に数えられるくらいです。
そんなこんなで、絶対報酬を出せとは言わないですが、労力に見合った対応をしないと、なかなか都合良く手伝ってくれる人というのは確保出来ないのではないでしょうか。
まずは信頼関係から。何も相手のメリットになるものを与えず自分の為に時間を割いてくれる人なんか、そういませんよ。
ちなみにその案件は別の知人に譲りました。彼は学生の頃もプロになってからも、臨機応変に助けてくれる子なのでとても助かっています。なので我々が駄目な良い仕事は彼に回しがち。
後、交渉するなら当たり前ですが間を通さず本人に言った方がいいですね。仲介者の価値観と本人の価値観は別物ですから、私みたいなちょろくて扱いやすい人間は割と簡単に手持ち駒に出来るんですよ。何でも一回やってみっか〜と思ってしまうので、動くのは軽いんですよね。動きは鈍いけど。
たぶん余計な事言われない限りはずっと相手と付き合えるタイプ。その人に飽きたとかそういうのないんですよね。喧嘩売られたらお終いだけど。
謝礼って難しいですよね。思いやりの気持ちがあればなんだっていい気もしますけどね。いやまあ、報酬が無いとそもそも生活出来ないですけどね。費やした時間で他の仕事した方が稼げる時もある。
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