弦楽器を弾く日々

街のヴァイオリン弾きの日々のあれこれ

プロとアマチュアと愛好家

2025-03-04 00:00:00 | ヴァイオリン
アマチュアと愛好家って同じようなものと思っていたけど、違うらしいじゃないですか。
たまたま見たバンドマンの方の記事がなかなか説得力があって。
ざっくりまとめると、プロとアマは同じ線上にいるけども、愛好家は別。
プロは音楽だけで生活出来ているのがプロ。知人や知り合いでなく、赤の他人からの需要があるかどうか。
同等能力があっても稼げてなければアマチュア。訓練し続けているのがアマチュア。それぞれレベルの差はある。
楽しさ重視で細かい事はスルーし極めようとしないのが愛好家。

私も演奏だけで最低月30万くらい稼いだらプロと名乗るかな。今はアマチュアだ!

って言っても、日頃プロとかアマとか意識しながら生きてないし、私の身近な人たちもそうで、形式的にプロとしてやってても自分はプロです!って自己紹介してる人あまりいないです。
それってプロ意識があるないとか、プロと名乗らないから仕事を甘く見ているとかそういうことでも無く。
それぞれの目標を持って取り組んでいるし関わっているし、能力でお金を払う価値があるかどうか見る、というスタンスなのかもしれない。

払わなきゃいけない腕だよなと思ったり自分のやりたい事を手伝ってくれる人にはどんな人であれ私は謝礼は出しているし、親しい人たちもそう。身内みたいな仲になって一緒に何かやってみるとかだとそういうのはないですが、それでも配慮はする。
過去の先生も、よく弾く門下生はよく手伝いに駆り出し、少額でもちゃんと謝礼を出す人でした。あの頃はセミプロとして紹介されたかな。

巷ではセミプロって何かと馬鹿にする人もいるけれども、プロよりも劣るからセミプロと言っているわけではなく、稼げてないアマチュアの事をセミプロと言う人もいるわけで、あとは契約上などどうしても肩書きが知りたい人のためにわかりやすく区別してあげているだけだと思うんですけどもね。
正直、プロとして名乗っている人でもなんでそれで鼻高々としてるんだと思うような人もいるわけです、そう感じたから一々石投げてやろうとか邪魔してやろうとは思わないですけども。やってる人もいますけどね、人の邪魔ばかりしてる人。

昨年のコンサートなんかは、プロのコンサートとして声がかかったので、私プロじゃないですよと言ったんです。主催者側でプロとセミプロという区分けがあったので、あえて「どちらかと言うとセミプロみたいな」と答えたんです。普段は自らセミプロとも名乗らないですけどね。全くもって無意味な事だと思ってるので。
すると「えっ講師してるんですよね?」って疑問に思われて。

何を持ってプロと言うのか、人によって全く違いますけど、私は講師と演奏家は区別していて、演奏の仕事は演奏家としての実績でカウントしたいので、演奏だけで食えてなければ別にプロではないというのが私の判断。自分に対して。

プロではないから手を抜くとかではないけれども、ただ無償で演奏するのと有償の仕事としてでは、責任も意識も違うしより丁寧に仕上げるとかそんな感じでしょうか。

食えてるか食えてないか。私もそのバンドマンと同じような考えです。
それぞれその中で勿論クオリティの差はありますけどね。


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