43歳・既婚・子宮体がんブログ

子宮摘出手術決定。

とんだトラブル!そして神対応

2021-02-04 17:01:53 | 日記


▶入院三日目
夜中12時、血糖を測る。
まずまずの値。
起床後も直ぐに測り、それもまあまあよかった。(二桁)
すごいな医学。
簡単に一喜一憂しているが、コントロールをするってなかなか難しいもの。
私はいい子面して、大人しく管理されている。
だからこその変化なのだ。

体重は入院してから二キロ近く減。
しかし、筋力が落ちてフニャフニャだったふくらはぎはしっかりと張りを取り戻してきた。たまたまか?
便通はない。
恐らくストレスで。
今日の夜、下剤を飲むことになっている。

気になっていた食事だが、ご飯はどれもおいしい。
管理栄養士さんの指導もあり、1食25〜30分かけていただいている。
今までなら5分でぺろりの量をだ。
血糖コントロールには一番よくないパターン。


とまあ、上げ膳据え膳で管理してもらっているわけだが、昨日は別の意味で大変だった。
朝、SNSをチェックしていた時のこと。

----------ん?

画面がいきなり群青色に変わったかと思ったら、完全ブラックアウト。
私のスマホは比較的新しいが、使い方はハードだし、たまにこういうこともあるか!ってなわけで再起動を試みた。

ん?うんともすんとも言わない

え?
うそやろ。

電源に差し込んでも、全くの無言。

ちょ、まてよ!!(キムタク風)

焦る私。
音量ボタンを長押ししたり、電源ボタンを30秒押し続けたり。
やれることはやった。

だめだ

いきなりの別れに頭がパニック。
入院している身として、スマホはまさしく命綱。
LINEはもちろんのこと。
You Tubeを観たり、Twitterの方たちと交流したり。
とにかく心の支えなのだ。
でないと不安で不安で死にそうになる。

思い立った私はコインランドリー用の小銭入れを握りしめ、病棟にある公衆電話にかけこんだ。
もちろん相手は仕事中の主人。

カクカク云々。
半泣きになりながら、伝える。
実は昨夜、ベッドの頭付近にあるコンセントを利用していたのだが、もしかして電圧が違ってるんじゃ、との指摘を主人から貰っていた。
まさかね。
看護師さんに聞いたが、それは同じだ、という。でも曖昧な感じ。

そんなことよりもスマホだ!
使えないのは困る。
懐かしの電話に150円ほど費やし、訴えを終了。
やれやれ、本当に不便だ。
スマホに依存している生活を痛感した。

この先、代替のスマホがが届くまでどのくらいかかるかわからず、私は売店で初めて雑誌を購入。
それも料理雑誌で、開けた瞬間腹が鳴った。

そわそわそわそわ

何か調べようにもスマホがない。
困った困った。
主人が壊れたスマホを取りに来て、その後持って帰って~~~んーー早くても明日の夜以降か。

今は面会禁止だから、本当に色々難しいのだ。

雑誌の中身もそこそこに、お昼ごはんまだかな?と待っていると、看護師さんが私の名を呼ぶ。

ご家族さんきておられますよ。
壊れたスマホがほしいとかで。

え!?うそ!?まだ午前中だけど!?

慌ててナースステーションにいくと、遠くから手を振る主人の姿。
ちょっとしか離れてないのに、心が弱っているからか、涙が出そうになった。
でも、近付くのはダメ。

「ヤ◎ダ電機でスマホ買ってきたから」

そう言って看護師さんに渡されたブロークンなスマホを持って、談話室へと向かう主人。
どうやらシムを入れ替えて、使えるようにしてくれるつもりらしい。
新しいスマホはOppo。
運良く、本当に運良く、シムフリーのスマホが売っていた。
今はコロナの影響で在庫が激減しているらしく(流通問題)、だからこそのラッキーだった。

主人は前職により、この手のことは誰よりも詳しい。
不安があるとしたら、

んー、シムが生きてたらええんやけどな。

おかげさまで生きていた。
本当によかった。まじで!
二個目のラッキー!

差し入れて、Google設定して、何とか使えるように。
LINEと通話だけは出来るようにしていってくれたのだ。

後光が指していた。
本当に。

結果として、私はたかだか二時間ほどの不便で済んだ。
その後も、いろんなIDとpassをLINEで送ってくれたため、前とほとんど変わらぬ環境を整えることが出来たのだ。
感謝するほかない。
泣きながらの感謝感激。

思いもかけないトラブルだったが、主人の会社の方たちが、「不安がってるやろうから、早めにいってあげて」と仰ってくれたらしい。
皆さん優しくて泣いた。

ほんと、みんな優しい。
どういうわけかみんなが優しく感じる。
ガンになったから、余計に沁みるのかな。

素直にありがたいと思うし、いつかは恩返ししたい気持ちになる。


その夜

「あのスマホ、保証付きやから、また新しくなるぞ」

との報告が。3つ目のラッキー。
それにも喜んだ。

でも今は、私の手の中のスマートフォンを使い続けたいと思う。
本当にありがとう。
大切に使うからね。