▶入院四日目
あれよあれよと四日目の朝を迎えた。
昨夜はお通じがないことを訴え、軽い下剤を2錠頂く。
毎日快便だった私が、これはよほどの事態だと焦ったからだ。
まあ環境が大きく変わり、私自身張り詰めた世界に身を置いているのだから、致し方ないのかもしれない。
※その後、無事解決することが出来た。
さて昨日の午後は婦人科のお医者様、いわゆる担当医からの説明があった。
午前中だったはずだが、緊急オペが入り、午後にずれ込む。
お預け状態は正直、相当なストレスを生んだ。あまりの不安から泣きそうになった。
なんで独りなんだと憤った。
主人にも聞いてほしかったから。
看護師さんから外来へ行くよう言われた時は心拍数は明らかに上がったし、想定外のことを言われた時に気絶しないだろうか、心配になった。
そしてお話が始まる。
一応音声録音だけはさせていただいた。
結果としてガンはG1 (グレード1)。状態からするに、二期。
初見通りだ。
ただ私の場合、子宮内膜から子宮頸部に垂れ下がったポリープらしきものがあり、その細胞を千切って調べたところ、やはり同じガンと判明。
ようするにだ。
正しいかはわからないが画像にあるとおり、子宮内膜に蔓延ったガンが、ヨイショって感じで頸部へと溢れてきている。
何とも嫌な展開であるが、砂時計みたいな感じなのかな?←違うか
MRIで見る限り、内膜の内側、グレーっぽいところは全てガンだった。
ただし分かるのはそこまで。
筋肉層への浸潤や、他への転移は、取り出して検査してみないとわからない。
とまあ、先生が初診でおっしゃった通りだと判明し、ある意味ほっとした部分も多く、私は肩から力が抜けた。
そして手術の話。
今のところ、予定通りに行うとのこと。
私のコントロールが順調でなくてはならないが。
手術ははっきり「大手術になります」と伝えられた。
お臍下辺りまでリンパ節を取るのだから当然。
所要時間はおおよそ8時間。
しかしそれはあくまで最短の話らしい。
長いと12時間の覚悟。
うーん長いぞ。
……………さぞかし先生たちは大変だろうな。
私は麻酔で寝ているだけ。デスクワークですら座りっぱなしだとキツい時間だ。
それが神経を張り詰めたままで立ち仕事。
うーーん、すごい。やっぱお医者さんはすごい。
血糖値が高いと、術後の感染症に気をつけねばならない。
傷口がなかなかくっつかない場合もある。
そんなリスクを伝えられ、そうですよね、と納得する。
だから私はここにいるんだ。
最大限、リスクを減らすために!
手術の詳しい説明は次回、主人と共に聞くことが出来るだろう。
それまでの間、私は私の出来ることだけをする。
内科の先生のおかげもあり、いい感じのコントロールが出来てきている、と思う。
もちろん油断はならないが、ご飯はきっかり30分かけて頂き、よく噛み、じっくり味わうようにしている。
たったそれだけで随分変わるんだな。
素直に驚いた。
過去の食生活には戻れないし、戻ってはいけない。
健康とはやはり、積み重ねがものをいうのだから、ここはしっかりその習慣をものにしようと考えている。
それにわりと間食なしでも頑張れるものだとわかったから。
ま、一種の緊張がそうさせるんだろうけど。