★バリアと人体
●人体のバリア!免疫システムのしくみ (看護学雑誌 71巻3号(2007年3月))
https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1661100887
人体のバリア!免疫システムのしくみ 近藤 啓文 1 1北里研究所メディカルセンター病院 pp.202-203,256-259
発行日 2007年3月1日
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100887
免疫機構とは何か
細菌・ウイルスなどの病原性微生物による感染症を防ぐため,生体は防御機構をもっています(図1B).ここでは皮膚,粘膜組織,常在細菌叢などが活躍しますが,生体防御を担う中心的な組織は免疫機構であり,がんなどの悪性腫瘍の発症も抑えています.この免疫機能が低下すると,感染症が発生します.
さらに,免疫機能の機能異常によって生じる病気もあります.外来の物質に免疫機構が異常に応答して発症するアレルギー疾患や,自分の体成分に反応して生じる自己免疫疾患です.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.
●人体の微生物に対する防衛システム:一口メモ
http://mh.rgr.jp/memo/mz0297.htm
人体は物理的バリアーと免疫システムによって感染症の原因となる微生物から守られています。物理的バリアには、皮膚、粘膜、涙、耳あか、粘液、胃酸などがあります。また、尿も正常に流れることによって、尿路に侵入した微生物を洗い流します。免疫システムは白血球と抗体を使って、物理的バリアーをかいくぐってきた微生物を見つけ、除去します
○ 物理的バリアー
皮膚は普通、けが、虫刺され、やけどなどによる傷がない限り、微生物の侵入を防ぐことができます。皮膚以外の有効な物理的バリアーとしては、口、鼻、まぶたなどの内側を覆っている粘膜があります。粘膜は、正常な状態では、微生物と闘う分泌液で覆われています。たとえば、眼の粘膜は涙で覆われていますが、涙にはリゾチームという酵素が含まれていて、細菌を攻撃し感染から眼を保護する役目を果たしています。
気道は、吸いこむ空気に含まれる微粒子を取り除きます。空気の通り道である鼻と気道の内壁は粘液で覆われています。空気中の微生物は粘液に付着し、せきをしたり鼻をかむことで体外に排出されます。粘液は、気道にびっしり生えたごく細い髪の毛のような突起物(線毛)が一斉に規則的に動くことで排出されやすくなります。線毛は粘液を肺から遠ざけ、気道上部へ送り出します。
消化管にも、胃酸、膵酵素(すいこうそ)、胆汁、腸分泌液など一連の効果的なバリアーがあります。腸の収縮運動(ぜん動)や、腸壁から常に細胞がはがれ落ちていることも、有害な微生物を取り除く役割を担っています。
膀胱は、尿を体の外へ出す管である尿道によって守られています。生後6カ月以上の男児や男性では、尿道が十分に長くなっているため、カテーテルや手術器具によって誤って細菌が入ってしまう以外は、菌が尿道から膀胱へ侵入してしまうことはめったにありません。女性は尿道が短いので、膀胱に菌が入ってしまうことがときどきあります。男女ともに、尿を一気に排出して膀胱を空にする行為が、1つの防御メカニズムになっています。腟は常に酸性の環境を保っていることで保護されています。
●電磁波ばく露評価向け数値人体モデル|NICT SEEDs(NICT ...
https://www2.nict.go.jp/oihq/seeds/detail/0003.html
身の回りにおける電波利用が進展する中で、電波が人体内部でどのように振る舞い、影響を及ぼすかを正確にシミュレーションするため、NICTでは、人体の解剖構造を詳細に模擬した「数値人体モデル」や関係ソフトウェアの研究開発を推進しています。
「数値人体モデル」は、日本人の平均的な体型を有した成人男性モデル、成人女性モデル及び妊娠女性モデルから構成されており、人体の51種類の組織・臓器の形状を、微小な要素の集合体(本モデルでは一辺が2mmの立方体ブロック600万個以上)として表現することで、日本人を想定した高精度なシミュレーションが可能となっています。ソフトウェアは、任意姿勢変形、断面表示、ブロックサイズ変更、メッシュ形式への変換の機能を有しています。
●食品から摂取する水銀と、 その人体への影響とは?
食品安全委員会委員 小泉直子
https://www.fsc.go.jp/sonota/kikansi/4gou/4gou_6.pdf
水銀とは?
水銀は地殻を構成する成分であり、土、空気、水すべてに微量含まれています。当然、生物にも微量存在し、人体には3~4mg蓄積されています。
水銀の種類には、金属水銀、無機水銀、有機水銀があります。その有機水銀のひとつであり、水俣病やイラクの水銀中毒の原因であるメチル水銀は、自然界においても、プランクトン→草食魚→肉食魚→哺乳動物といった食物連鎖により濃縮され、その結果、大型のマグロ、歯鯨、サメなどの中には比較的高濃度のメチル水銀を含有しているものが多くいます。
人が食品から摂取する水銀は魚介類からが最も多く、そのうち、メチル水銀は、 ほとんど100%腸管から吸収され、腎臓、肝臓、脳などの臓器に蓄積し、その後、尿、糞便、頭髪などから排泄されます。
なおメチル水銀は、脳・血液関門や胎盤などのバリアーを通過して、脳や胎児に移行します。
しかし、人体内のメチル水銀は、生物学的半減期が70日と考えられており、いつまでも体内に留まることはなく、一定濃度以下のメチル水銀であれば、毎日摂取しても中毒量に達することはありません。
●人間(人体)の拡張とデジタル化 | NTTデータ - NTT Data
https://www.nttdata.com/jp/ja/data-insight/2016/012102/
2016/01/21
人間(人体)にデジタルテクノロジーを織り込むことで、ライフクオリティが向上する時代に突入しています。今回は、人間(人体)の拡張という分野でのデジタル化の潮流について、義足着用者でもある著者がご紹介します。
人間(人体)の拡張とデジタル化の潮流
"デジタル化の波"はこれまで扱えていなかったさまざまなモノ・コトをデジタル情報に変えていきますが、その対象は人体にまで広がっています。人間(人体)の拡張とデジタル化は単なる利便性の向上にとどまらず、"人生の質"を向上させられる可能性を秘めています。
・例1視力に応じて自動的に表示を調節するMITのテクノロジーで老眼鏡がいらなくなる。
・例2人工の目で視力を取り戻したお父さん。初めて見る子供の顔に涙が止まらない参考2
・例3手の指を7本指にして、傘を持っていても片手でコーヒーをかき混ぜる。
●5-2-5-3 放射線による影響が大きい人体の部位 - 広島平和記念資料館
http://hpmmuseum.jp/modules/exhibition/index.php?action=DocumentView&document_id=37&lang=jpn
放射線は、全ての細胞や臓器に様々な影響を与えます。特に、血液などを造る骨髄やリンパ節、消化管の粘膜、生殖器、毛根など、細胞が活発に分裂している組織に急性の大きな影響を与えます。
●胃の表面をおおう細胞 | 人体精密図鑑 | NHK健康チャンネル
https://www.nhk.or.jp/special/jintai/zukan/parts/stomach/6/
胃の表面と、胃小窩(いしょうか)という胃底腺の入口部分をおおっている表面粘液細胞。胃小窩からは、消化酵素や塩酸を含んだ胃液が湧き出てくる。そこで表層粘液細胞は粘液をだし、自身の表面を不透明な厚いゲル状の粘液層でおおう。粘膜には胃酸を中和する作用があり、このように胃粘膜バリアを形成することで、胃は傷つかないように保護されている。
※ラットで撮影。白黒画像にイメージで色を付けています。
(画像:甲賀大輔・旭川医科大学)
●第3章第7節4(1)電波の与える影響からの人体・機器の防護・防止
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h16/html/G3704100.html 平成16年版 情報通信白書
安心で安全な電波利用に向けて
携帯電話をはじめとする電波利用の急速な普及・高度化に伴い、無線設備から発射される電波が、人体に好ましくない影響を及ぼすのではないかという懸念や、心臓ペースメーカー等の医療機器に誤動作を引き起こす可能性が提起されている。
総務省では、こうした懸念を解消し、安心して安全に電波を利用できる環境を整備するために適切な基準の策定及び継続的な研究等を実施している。
1 電波の人体に対する影響に関する研究等の推進
電波の生体への影響を科学的に解明するため、平成9年度から関係省庁や大学の医学・工学の研究者等により構成される生体電磁環境研究推進委員会を開催している。
同委員会では、平成13年1月、「現時点では電波防護指針値を超えない強さの電波により、非熱効果を含めて健康に悪影響を及ぼすという確固たる証拠は認められない」こと等を発表した。
また、平成15年10月、「長期にわたる携帯電話の使用が脳腫瘍の発生に及ぼす影響は認められない」こと、さらに同年12月、「携帯電話の電波が脳微小循環動態に及ぼす影響は認められない」ことを発表し、現在は、携帯電話端末の使用と脳腫瘍との関係についての疫学調査や睡眠・免疫機能への影響調査等を実施している。
総務省では、今後も電波の人体安全性に関する研究等を継続し、我が国の電波防護のための基準の根拠となる科学的データの信頼性向上を図るとともに、研究成果を正確に公表することにより、安心して安全に電波を利用できる環境の整備を推進していく予定である。
●人工電磁波がもたらす健康影響について - 関西医療大学
https://www.kansai.ac.jp/kuhs_kiyo_12/Review-kame.pdf
――電磁過敏症をめぐる諸問題――
亀 節子 関西医療大学保健医療学部
要 旨
近年、オール電化、送電線、電気自動車、スマートメーター、携帯電話、Wi-Fi 等、激増する人工電磁波がもたらす環境変化は、EHS(電磁過敏症)患者の発生を増やし続けている。
それは、頭痛、耳鳴り、ふらつき、めまい、睡眠障害、血行不良、動悸、関節痛などの症状を呈することが多い。EHS のメカニズムは不明であり、治療方法も確立されておらず、特定の物質で対応しようとする従来の近代西洋医学的なアプローチのみでは限界がある。
EHS に関する研究としては、例えば、携帯電話で現在使用される人工マイクロ波(主に 700MHz〜3GHz)は人体に有害であるという研究報告も無害であるという研究報告もある。
だが、こうした研究を参考にするには、研究者の意向や研究資金の提供者の存在も考慮に入れなければならない。
本稿では、EHS をめぐるこうした諸問題を取り上げ、さらに、その治療方法として、身体の波動性という視点を交えながら統合医療の可能性を考察する。
キーワード:人工電磁波、EHS(電磁過敏症)、統合医療、波動調整
●オーラガード | 放射線を遮断しよう!吉田統合研究所
https://www.yoshida-togo.jp/aura-guard/
目に見えないものが怖いですか?目に見えないものの存在を信じますか?
ここに、チェルノブイリ原発事故後に、ウクライナで開発されたディバイス(機器)があります。
●携帯電話の電磁波リスクをどうとらえるか – 市民科学研究室
https://www.shiminkagaku.org/post_457/
2006/02/15
この講義録は、東京大学先端科学技術研究センターの「ジャーナリスト養成コース」(2005年から2006年にかけて「リスク社会と報道」というテーマの下に毎月1回全8回で現役ジャーナリスト向けに開催)での上田の講義録(2005年10月15日)をもとに、本誌向けに改稿したものです。
上田昌文(市民科学研究室・電磁波プロジェクト)
pdfはこちら→http://archives.shiminkagaku.org/archives/emf_018.pdf
電磁波の問題の中でいま一番大きなテーマは携帯電話でしょう。携帯電話はいま日本で9475万台ほど使われています(2005年11月末時点、PHSを含む)。
国民の8割近くが使っている計算になります。
そういう中で、携帯電話の発する電磁波が人体に与える影響をどう考えたらいいのか、ということが常々問題になります。
10年とか15年ぐらい経ったときに「ああ、一部の人が騒いでいたほど心配することはなかったじゃないか」となるかもしれません。
あるいは全く逆に、携帯電話を使っている人の中で、かなりの割合で脳腫瘍が発生して集団訴訟が起きるかもしれません。
健康影響が確定的になっていない時点で、国がどういう判断を下して、どのような政策的な対応をしていくべきか、個々人がいかに対処していけばよいのか、といったリスクのとらえ方の話をしたいと思います。
◆各国でバラバラな規制値
●電波防護の新国際ガイドラインに、NICTが実施した多くの研究成果が反映されました
https://www.nict.go.jp/info/topics/2020/04/20-2.html
2020/04/20
5Gの安全かつ安心な利用と普及を促進 国立研究開発法人情報通信研究機構
国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)が策定を進めてきた電波の人体防護ガイドラインの改定版が2020年3月11日に公開されました。
電波の人体防護ガイドラインは、これまでも世界保健機関(WHO)が推奨する等により、我が国をはじめ世界各国の電波防護規制の根拠として採用されてきました。
新たなガイドラインでは、今後利用が本格化する第5世代移動通信システム(5G)等で用いられる電波の安全性を適切に判断するための抜本的な改定がなされており、その根拠として、NICTが開発した数値人体モデルや人体を構成する様々な組織の電磁気的な特性データに基づいた人体の電波吸収特性や温度上昇特性など、NICTの研究成果が多く引用されています。
新たなガイドラインの公開により、5Gの安全かつ安心な利用と普及を促すことが期待されています。
●電磁波による人体への影響|電磁波と上手く付き合おう
https://www.e-smog.jp/electromagnetic/infuluence.html
電波などの直接影響を感じない低周波の電磁波による人体への影響が注目されています。
日本ではまだ取り組みが遅れていますが、大きな課題とされています。
欧米ではいち早く、人体への影響を考えて、電磁波防護基準の法制化がなされ、電磁波測定方法の規格化が進められています。
ただ、未だに研究途中であり、確定した評価までは至っておりません。
それでも無視できない一貫性が報告されており、一般的には人体に有害であると認められているのが現状です。
疫学的研究では、87年の米国サビッツ博士の調査において、
「2mG(ミリガウス)以上の磁場で小児白血病が1.93倍、小児筋肉腫瘍3.26倍」という結果が出ました。
スウェーデンでは、1992年にカロリンスカ研究所を中心とした大規模な疫学調査の結果、北欧3国集計で「2mG以上の磁場で小児白血病が2.1倍、小児脳腫瘍1.5倍」との調査結果を発表。
低レベルでも電磁波にさらされることにより、小児白血病やがんの発生率が増加する恐れが指摘され世界に大きな反響を呼びました。
●人体のバリア!免疫システムのしくみ (看護学雑誌 71巻3号(2007年3月))
https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1661100887
人体のバリア!免疫システムのしくみ 近藤 啓文 1 1北里研究所メディカルセンター病院 pp.202-203,256-259
発行日 2007年3月1日
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100887
免疫機構とは何か
細菌・ウイルスなどの病原性微生物による感染症を防ぐため,生体は防御機構をもっています(図1B).ここでは皮膚,粘膜組織,常在細菌叢などが活躍しますが,生体防御を担う中心的な組織は免疫機構であり,がんなどの悪性腫瘍の発症も抑えています.この免疫機能が低下すると,感染症が発生します.
さらに,免疫機能の機能異常によって生じる病気もあります.外来の物質に免疫機構が異常に応答して発症するアレルギー疾患や,自分の体成分に反応して生じる自己免疫疾患です.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.
●人体の微生物に対する防衛システム:一口メモ
http://mh.rgr.jp/memo/mz0297.htm
人体は物理的バリアーと免疫システムによって感染症の原因となる微生物から守られています。物理的バリアには、皮膚、粘膜、涙、耳あか、粘液、胃酸などがあります。また、尿も正常に流れることによって、尿路に侵入した微生物を洗い流します。免疫システムは白血球と抗体を使って、物理的バリアーをかいくぐってきた微生物を見つけ、除去します
○ 物理的バリアー
皮膚は普通、けが、虫刺され、やけどなどによる傷がない限り、微生物の侵入を防ぐことができます。皮膚以外の有効な物理的バリアーとしては、口、鼻、まぶたなどの内側を覆っている粘膜があります。粘膜は、正常な状態では、微生物と闘う分泌液で覆われています。たとえば、眼の粘膜は涙で覆われていますが、涙にはリゾチームという酵素が含まれていて、細菌を攻撃し感染から眼を保護する役目を果たしています。
気道は、吸いこむ空気に含まれる微粒子を取り除きます。空気の通り道である鼻と気道の内壁は粘液で覆われています。空気中の微生物は粘液に付着し、せきをしたり鼻をかむことで体外に排出されます。粘液は、気道にびっしり生えたごく細い髪の毛のような突起物(線毛)が一斉に規則的に動くことで排出されやすくなります。線毛は粘液を肺から遠ざけ、気道上部へ送り出します。
消化管にも、胃酸、膵酵素(すいこうそ)、胆汁、腸分泌液など一連の効果的なバリアーがあります。腸の収縮運動(ぜん動)や、腸壁から常に細胞がはがれ落ちていることも、有害な微生物を取り除く役割を担っています。
膀胱は、尿を体の外へ出す管である尿道によって守られています。生後6カ月以上の男児や男性では、尿道が十分に長くなっているため、カテーテルや手術器具によって誤って細菌が入ってしまう以外は、菌が尿道から膀胱へ侵入してしまうことはめったにありません。女性は尿道が短いので、膀胱に菌が入ってしまうことがときどきあります。男女ともに、尿を一気に排出して膀胱を空にする行為が、1つの防御メカニズムになっています。腟は常に酸性の環境を保っていることで保護されています。
●電磁波ばく露評価向け数値人体モデル|NICT SEEDs(NICT ...
https://www2.nict.go.jp/oihq/seeds/detail/0003.html
身の回りにおける電波利用が進展する中で、電波が人体内部でどのように振る舞い、影響を及ぼすかを正確にシミュレーションするため、NICTでは、人体の解剖構造を詳細に模擬した「数値人体モデル」や関係ソフトウェアの研究開発を推進しています。
「数値人体モデル」は、日本人の平均的な体型を有した成人男性モデル、成人女性モデル及び妊娠女性モデルから構成されており、人体の51種類の組織・臓器の形状を、微小な要素の集合体(本モデルでは一辺が2mmの立方体ブロック600万個以上)として表現することで、日本人を想定した高精度なシミュレーションが可能となっています。ソフトウェアは、任意姿勢変形、断面表示、ブロックサイズ変更、メッシュ形式への変換の機能を有しています。
●食品から摂取する水銀と、 その人体への影響とは?
食品安全委員会委員 小泉直子
https://www.fsc.go.jp/sonota/kikansi/4gou/4gou_6.pdf
水銀とは?
水銀は地殻を構成する成分であり、土、空気、水すべてに微量含まれています。当然、生物にも微量存在し、人体には3~4mg蓄積されています。
水銀の種類には、金属水銀、無機水銀、有機水銀があります。その有機水銀のひとつであり、水俣病やイラクの水銀中毒の原因であるメチル水銀は、自然界においても、プランクトン→草食魚→肉食魚→哺乳動物といった食物連鎖により濃縮され、その結果、大型のマグロ、歯鯨、サメなどの中には比較的高濃度のメチル水銀を含有しているものが多くいます。
人が食品から摂取する水銀は魚介類からが最も多く、そのうち、メチル水銀は、 ほとんど100%腸管から吸収され、腎臓、肝臓、脳などの臓器に蓄積し、その後、尿、糞便、頭髪などから排泄されます。
なおメチル水銀は、脳・血液関門や胎盤などのバリアーを通過して、脳や胎児に移行します。
しかし、人体内のメチル水銀は、生物学的半減期が70日と考えられており、いつまでも体内に留まることはなく、一定濃度以下のメチル水銀であれば、毎日摂取しても中毒量に達することはありません。
●人間(人体)の拡張とデジタル化 | NTTデータ - NTT Data
https://www.nttdata.com/jp/ja/data-insight/2016/012102/
2016/01/21
人間(人体)にデジタルテクノロジーを織り込むことで、ライフクオリティが向上する時代に突入しています。今回は、人間(人体)の拡張という分野でのデジタル化の潮流について、義足着用者でもある著者がご紹介します。
人間(人体)の拡張とデジタル化の潮流
"デジタル化の波"はこれまで扱えていなかったさまざまなモノ・コトをデジタル情報に変えていきますが、その対象は人体にまで広がっています。人間(人体)の拡張とデジタル化は単なる利便性の向上にとどまらず、"人生の質"を向上させられる可能性を秘めています。
・例1視力に応じて自動的に表示を調節するMITのテクノロジーで老眼鏡がいらなくなる。
・例2人工の目で視力を取り戻したお父さん。初めて見る子供の顔に涙が止まらない参考2
・例3手の指を7本指にして、傘を持っていても片手でコーヒーをかき混ぜる。
●5-2-5-3 放射線による影響が大きい人体の部位 - 広島平和記念資料館
http://hpmmuseum.jp/modules/exhibition/index.php?action=DocumentView&document_id=37&lang=jpn
放射線は、全ての細胞や臓器に様々な影響を与えます。特に、血液などを造る骨髄やリンパ節、消化管の粘膜、生殖器、毛根など、細胞が活発に分裂している組織に急性の大きな影響を与えます。
●胃の表面をおおう細胞 | 人体精密図鑑 | NHK健康チャンネル
https://www.nhk.or.jp/special/jintai/zukan/parts/stomach/6/
胃の表面と、胃小窩(いしょうか)という胃底腺の入口部分をおおっている表面粘液細胞。胃小窩からは、消化酵素や塩酸を含んだ胃液が湧き出てくる。そこで表層粘液細胞は粘液をだし、自身の表面を不透明な厚いゲル状の粘液層でおおう。粘膜には胃酸を中和する作用があり、このように胃粘膜バリアを形成することで、胃は傷つかないように保護されている。
※ラットで撮影。白黒画像にイメージで色を付けています。
(画像:甲賀大輔・旭川医科大学)
●第3章第7節4(1)電波の与える影響からの人体・機器の防護・防止
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h16/html/G3704100.html 平成16年版 情報通信白書
安心で安全な電波利用に向けて
携帯電話をはじめとする電波利用の急速な普及・高度化に伴い、無線設備から発射される電波が、人体に好ましくない影響を及ぼすのではないかという懸念や、心臓ペースメーカー等の医療機器に誤動作を引き起こす可能性が提起されている。
総務省では、こうした懸念を解消し、安心して安全に電波を利用できる環境を整備するために適切な基準の策定及び継続的な研究等を実施している。
1 電波の人体に対する影響に関する研究等の推進
電波の生体への影響を科学的に解明するため、平成9年度から関係省庁や大学の医学・工学の研究者等により構成される生体電磁環境研究推進委員会を開催している。
同委員会では、平成13年1月、「現時点では電波防護指針値を超えない強さの電波により、非熱効果を含めて健康に悪影響を及ぼすという確固たる証拠は認められない」こと等を発表した。
また、平成15年10月、「長期にわたる携帯電話の使用が脳腫瘍の発生に及ぼす影響は認められない」こと、さらに同年12月、「携帯電話の電波が脳微小循環動態に及ぼす影響は認められない」ことを発表し、現在は、携帯電話端末の使用と脳腫瘍との関係についての疫学調査や睡眠・免疫機能への影響調査等を実施している。
総務省では、今後も電波の人体安全性に関する研究等を継続し、我が国の電波防護のための基準の根拠となる科学的データの信頼性向上を図るとともに、研究成果を正確に公表することにより、安心して安全に電波を利用できる環境の整備を推進していく予定である。
●人工電磁波がもたらす健康影響について - 関西医療大学
https://www.kansai.ac.jp/kuhs_kiyo_12/Review-kame.pdf
――電磁過敏症をめぐる諸問題――
亀 節子 関西医療大学保健医療学部
要 旨
近年、オール電化、送電線、電気自動車、スマートメーター、携帯電話、Wi-Fi 等、激増する人工電磁波がもたらす環境変化は、EHS(電磁過敏症)患者の発生を増やし続けている。
それは、頭痛、耳鳴り、ふらつき、めまい、睡眠障害、血行不良、動悸、関節痛などの症状を呈することが多い。EHS のメカニズムは不明であり、治療方法も確立されておらず、特定の物質で対応しようとする従来の近代西洋医学的なアプローチのみでは限界がある。
EHS に関する研究としては、例えば、携帯電話で現在使用される人工マイクロ波(主に 700MHz〜3GHz)は人体に有害であるという研究報告も無害であるという研究報告もある。
だが、こうした研究を参考にするには、研究者の意向や研究資金の提供者の存在も考慮に入れなければならない。
本稿では、EHS をめぐるこうした諸問題を取り上げ、さらに、その治療方法として、身体の波動性という視点を交えながら統合医療の可能性を考察する。
キーワード:人工電磁波、EHS(電磁過敏症)、統合医療、波動調整
●オーラガード | 放射線を遮断しよう!吉田統合研究所
https://www.yoshida-togo.jp/aura-guard/
目に見えないものが怖いですか?目に見えないものの存在を信じますか?
ここに、チェルノブイリ原発事故後に、ウクライナで開発されたディバイス(機器)があります。
●携帯電話の電磁波リスクをどうとらえるか – 市民科学研究室
https://www.shiminkagaku.org/post_457/
2006/02/15
この講義録は、東京大学先端科学技術研究センターの「ジャーナリスト養成コース」(2005年から2006年にかけて「リスク社会と報道」というテーマの下に毎月1回全8回で現役ジャーナリスト向けに開催)での上田の講義録(2005年10月15日)をもとに、本誌向けに改稿したものです。
上田昌文(市民科学研究室・電磁波プロジェクト)
pdfはこちら→http://archives.shiminkagaku.org/archives/emf_018.pdf
電磁波の問題の中でいま一番大きなテーマは携帯電話でしょう。携帯電話はいま日本で9475万台ほど使われています(2005年11月末時点、PHSを含む)。
国民の8割近くが使っている計算になります。
そういう中で、携帯電話の発する電磁波が人体に与える影響をどう考えたらいいのか、ということが常々問題になります。
10年とか15年ぐらい経ったときに「ああ、一部の人が騒いでいたほど心配することはなかったじゃないか」となるかもしれません。
あるいは全く逆に、携帯電話を使っている人の中で、かなりの割合で脳腫瘍が発生して集団訴訟が起きるかもしれません。
健康影響が確定的になっていない時点で、国がどういう判断を下して、どのような政策的な対応をしていくべきか、個々人がいかに対処していけばよいのか、といったリスクのとらえ方の話をしたいと思います。
◆各国でバラバラな規制値
●電波防護の新国際ガイドラインに、NICTが実施した多くの研究成果が反映されました
https://www.nict.go.jp/info/topics/2020/04/20-2.html
2020/04/20
5Gの安全かつ安心な利用と普及を促進 国立研究開発法人情報通信研究機構
国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)が策定を進めてきた電波の人体防護ガイドラインの改定版が2020年3月11日に公開されました。
電波の人体防護ガイドラインは、これまでも世界保健機関(WHO)が推奨する等により、我が国をはじめ世界各国の電波防護規制の根拠として採用されてきました。
新たなガイドラインでは、今後利用が本格化する第5世代移動通信システム(5G)等で用いられる電波の安全性を適切に判断するための抜本的な改定がなされており、その根拠として、NICTが開発した数値人体モデルや人体を構成する様々な組織の電磁気的な特性データに基づいた人体の電波吸収特性や温度上昇特性など、NICTの研究成果が多く引用されています。
新たなガイドラインの公開により、5Gの安全かつ安心な利用と普及を促すことが期待されています。
●電磁波による人体への影響|電磁波と上手く付き合おう
https://www.e-smog.jp/electromagnetic/infuluence.html
電波などの直接影響を感じない低周波の電磁波による人体への影響が注目されています。
日本ではまだ取り組みが遅れていますが、大きな課題とされています。
欧米ではいち早く、人体への影響を考えて、電磁波防護基準の法制化がなされ、電磁波測定方法の規格化が進められています。
ただ、未だに研究途中であり、確定した評価までは至っておりません。
それでも無視できない一貫性が報告されており、一般的には人体に有害であると認められているのが現状です。
疫学的研究では、87年の米国サビッツ博士の調査において、
「2mG(ミリガウス)以上の磁場で小児白血病が1.93倍、小児筋肉腫瘍3.26倍」という結果が出ました。
スウェーデンでは、1992年にカロリンスカ研究所を中心とした大規模な疫学調査の結果、北欧3国集計で「2mG以上の磁場で小児白血病が2.1倍、小児脳腫瘍1.5倍」との調査結果を発表。
低レベルでも電磁波にさらされることにより、小児白血病やがんの発生率が増加する恐れが指摘され世界に大きな反響を呼びました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます