もう何年も以前のことです 忘れられないでいます
定期健診を受けてその結果報告で次回は胃カメラを受けるようにと
書かれていました
その後胃の調子が悪くなって次第に食欲もなくなり
お粥を食べる日が続きました
思いきって受診して胃カメラを受けることにしました
当日の朝出かける前にもしも結果が最悪であっても決して取り乱さず
よい家庭人でいよう もし残された期間がどんなに短いものであっても
周辺の片づけを最後まできちんとして家人に迷惑をかけないように
「付いて行こうか?」主人の言葉を振りきって
だって重い宣告であれば私一人で聞けばいい
たくさんの心配を重ねて出かけました
でも胃カメラの結果は想像もしなかったもので
「何にもありませんよ 二十歳代の胃です」と言って戴きました
心のなかいっぱいに覆われていた黒い重い雲がぱあ~と晴れた感じでした
帰りの電車を待つ駅のホームでは「いい日 旅立ち」のメロデイーが
大きな音量で流れていました
こんなにも平和な幸せな気分が私にも残されていた・・・・・・・
そう 私も幸せな旅に出てもいい~な
ああ、日本のどこかに
私を待っている人がいる
いい日旅立ち羊雲をさがしに
父が教えてくれた歌を道連れに
私も小さな声で歌いました
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高砂芙蓉今年は背が高く成長して沢山咲きました