花守

四季の花はそれぞれやさしく咲きこころなごみます
折々に咲く花を守りこころかすめる思い出など綴ってみたいです

ふるさと

2016年03月15日 21時52分53秒 | 日記


昨夜のことです
遠方に住む友人から「最後のお墓参りに出かけたい」と電話が掛かってきました
それで私の住む町を通過するのでJR駅でもいいから会いたいということです
只ならぬ友人の心中を想い胸がいたみます
思えばその友人のご両親には学生時代に優しくしていただいたものです
私はお墓参りにご一緒することにしました
いまではご両親も亡くなられて住む人もなくひっそりした空き家となっている友人の実家にも立ち寄りました
そして庭先に腰を降ろして
「兎追いしかの山 小鮒つりしかの川・・・・・・」と一緒に歌いました
昔の賑わった家の様子が思い出されて家の中から人々の声が聞こえてきそうです
つくづくと涙を誘う歌だと思います
子供が成長して独立して家を離れ両親は他界して住む人もなく廃屋になっていく
状況をよく見聞きします その一軒一軒に忘れがたい大切な思い出があるものなのに

今日はあたたかな春の日でしたが友人のこころをおもいとても寂しい一日となりました



お墓参りにご一緒して帰り道に可愛いお地蔵さまがありました
友人のお母様が一歳で無くなったお子様のためにたてられたものだそうです



お墓参りのあとで海を眺めました 春の海は静かです