花守

四季の花はそれぞれやさしく咲きこころなごみます
折々に咲く花を守りこころかすめる思い出など綴ってみたいです

あの時言いたかったこと

2019年08月04日 09時34分42秒 | 母を想う
今日も真夏の暑さ35℃と予報されています
涼しくして過ごしましょう
昨日近くのコンビニでアイスキャンデー買って来ました
ブログで教えて頂いていたものです
午後の暑い時間帯に楽しみたいものです







でも何と平和な日々ですこと
私はふとどうしようもない70年以上も以前のことを鮮明に思い出すのです
昭和20年8月4日のこと
この日は未だ幼なかった私にとっても忘れ難い日になっています
戦死した父の遺骨が帰って来て
戦時下で空襲を繰り返す悪状況の最中に
それでも集える親類縁者で法要をしたのです
その夜母がこれまで私が見たこともない綺麗な髪飾りなどを拡げて
私に言ったのです
こんなにきれいなものはもうどんなお店に行っても買えないものばかり
どれでも好きなものを選びなさい
そしてそれを持って
ここにいたら毎日空襲があって危ないから
明日の朝早く小父叔母と兄と一緒に疎開先に帰りなさいと

私は涙がいっぱい溢れてことばにもならないのです
あのときに私が言いたかった本当のことは
「どんなにきれいなものでも私は要らないから
今はただお母さんと一緒に此処にいたいだけ」

それなのにあくる朝早くに小父叔母と兄に連れられて
私は母の家を出発したのです
その二日後 8月6日に原爆で全焼してしまった家です