いつの間にかみかんが大きく育っています
もう少しすると色つき始めるのかも
蝉の抜け殻が幾つものこされていて
夏の暑さを語っているようです
以前 まださくらの樹があった頃には蝉はやたらと多くやってきて
けたたましい鳴き声で大合唱でした
虫取りの少年が母親と一緒に蝉を採りにやって来て
でも一緒に来られた母親が
「蝉をとらせてやってください」と挨拶されたのです
麦わら帽子を被って日焼けした少年は虫かごと虫取りの網を持って
でも思ったものです
昔の少年達ならば逞しくてひとりでもどこまでも求める虫たちを
追っかけたものなのに
夕方には少年達の虫かごの中には蝉たちが
まるで佃煮でも出来そうなくらい捕獲されていたものです
少年時代たくましく遊んだ思い出が多いほど
心豊かに育っていくように思うのは私だけかしら
櫻の樹も伐って仕舞った今ですが蝉はいろんな樹から樹へと飛回るのですね