すべての人に合う「万能薬のような水」は決して存在しないのが実情です。脱水症状といった特殊なケースばかりでなく、日常的なレベルでも、その人の年齢や体調によって有効な水は異なります。
たとえば、お年寄りにはカルシウムをふんだんに含んだ硬度の高い水がいいでしょう。一般に、お年寄りはカルシウム摂取量が少なくなりがちで、そのうえ、腸管からの吸収もよくないので、血液中のカルシウムがしばしば不足します。
それを解消するため、骨に含まれているカルシウムを血液中に溶出させようとします。結果として骨粗鬆症が多くなってくるのでです。さらに、骨からのカルシウムの溶出は、体液が酸性になったとき( アシドーシス)に促進されるから、カルシウム含有量の多いアルカリ性の硬水がいいことになります。
アルカリイオン整水器にはカルシウムを添加する機能をもったものがある。そのような整水器から得られたアルカリイオン水は骨粗鬆症を予防する効果が最も期待できます。マウスにアルカリイオン水と水道水を別々に与えた実験では、水道水のほうは毛髪が脱落し、骨折や活動の減退が見られたのに対し、アルカリイオン水のほうはそれらが見られなかったという京都大学の報告があります。
また、疲れてへトヘトになっている人も、アルカリイオン水などアルカリ度の高い水を飲むといいということになります。なぜなら、人間のからだは疲れると酸性になるので、それを弱アルカリ性の状態に戻してやるにはアルカリ度の高い水がいいからです。
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