愛犬のパピヨンのパロは食いしん坊だ。スルメも大好きで、その匂いに敏感だ。すぐにねだりに来る。
スルメは昔は安い食べ物だったが、今では酒のつまみのスルメを愛犬に気楽に沢山分け与える気にはなれない。つまり、犬に主食のように食べさせたことはない。
スルメを酒の肴にすると、愛犬とのやり取りが忙しい。のんびり酒も味わえない。愛犬のパロのねだりはしつこいので、スルメを小さく噛み切って与えている。一瞬のうちに飲み込んで、またねだる。飼い主がゆっくり噛み砕いて味わって食べている口元を覗き込むように見つめる。少し分け与える。もっと沢山ちょうだいとねだるが、ナッツなどパロが食べないものを渡してごまかしている。
なお、パロは生の刺身のイカは食べない。調理したものだけを食べる。
犬にイカを食べさせると腰が抜けるという被害妄想的な風説風評が広く浸透している。どの程度食べさせたら、腰が抜けたようになったり、中毒するかなどの科学的な記述は見当たらない。他人から聞いたことを真偽を確かめもしないで、さも事実であるかのような記述も多い。枯れ木に枝葉を付けたしてあだ花を咲かせている感がある。風評被害が人から人に広がって多くの愛犬家が疑心暗鬼になっている。
ペットフードなどの犬猫の食べ物を販売している業者のホームページやブログには身勝手な我田引水の無責任な記述が多い。自分たちの商品を少しでも多く売るために、イカやスルメだけではなく、人の食べ物の多くを犬には食べさせてはいけないと記述している。一種の詐欺商法だ。
人の食べ物は犬にとっても最高の食べ物だ。犬は有史以前から人の食べ残しを食べて繁栄してきた。残飯に味噌汁も最高の食べ物だ。その味噌汁には塩分もイカの調理品も入っている。それを食べて飼い犬が死んだという史実はない。腰を抜かしたという事実を確認した信頼できる記述もない。又聞きのでっち上げの捏造らしい話がネット上に満ち溢れている。風評被害のあだ花だ。
犬に主食のようにスルメやイカを食べさせない限り、あるいは、犬種によっては腹一杯食べさせても、犬は腰をぬかしたり、中毒することはないだろう。
ではなぜ、犬にはイカやスルメを食べさせてはいけないという間違った風説風評が広がったのだろうか。
科学的な根拠があるかどうかを調べてみた。
イカ、タコ、エビ、カニ、カイ類は他の食べ物の生き物と何が違うのか。それがわかると、犬が食べてもいいかどうかがわかる。
イカ、タコ、エビ、カニ、カイ類は背骨のない無脊椎動物だ。イカ、タコ、カイ類は軟体動物で、エビとカニは節足動物だ。血液の色が赤ではなく、青なのだ。見た目には無色だ。
人や犬などの哺乳類等の血液が赤いのは酸素運搬機能のあるヘモグロビンというタンパク質が赤いからだ。 貧血の時に鉄分を摂取いた方がよいというのは、ヘモグロビンには有効成分として鉄が不可欠なためだ。ヘモグロビンが不足すると貧血になり、体内が酸素欠乏状態になりやすい。
一方、イカ等の無脊椎動物の血液中にはヘモグロビンの代わりに、ヘモシアニンがある。
鉄原子の代わりに、銅原子が錯体の中心にある。その錯体が青いのだ。お寺などの屋根の錆びた銅版の色と同じだ。微量なので,無色に見えるだけだ。だから、イカ等の無脊椎動物を食べると、銅を食べたことになる。
人間もイカ等の無脊椎動物を食べると病気になる人がいる。銅が肝臓等に蓄積する遺伝性のウィルソン病だ。3万~4万人に1人の割合で発症する。
小児期に重い肝炎や肝硬変を起こしたり、震えや言葉が聞き取れなくなるなどの中枢神経障害を起こす病気のようだ。
普通の人は必要量の銅を体内に残し、余った分は体外に排出する。だから問題は起こらない。イカなどにはタウリンなどの有益な成分が多く含まれているので、適度に食べた方がよい。
犬の場合も犬種によっては人のウィルソン病に類似した銅蓄積症が発生する。発病する犬は遺伝的な体質を先天的に持っているとのこと。
ベドリントン・テリア、ドーベルマン、アメリカン・コッカー・スパニエル、イングリシュ・コッカー・スパニエルの4犬種の犬に関する発病の記述はあるが、その犬種の犬がすべて発病するとは書いてない。発病する犬はきわめて少ないのではないかと思っている。パピヨンなどの小型犬種には発症例は見当たらない。
パピヨンは銅蓄積症の遺伝子は持ってないようなので、愛犬のパロがスルメをねだると、少量を分け与えている。おやつにもならない量だとパロは思っているかも知れない。
スルメイカ、ヤリイカ、コウイカ等90種類以上のイカが日本近海でとれる。その内蔵には血液成分の銅が多く含まれている。その内臓を腹一杯食べた犬が病気になったので、イカを食べると、犬は腰を抜かすと広まったのではないかと推測してい る。
特殊な事例を取り上げて、少量でも、どの犬にも当てはまるかのように騒ぐのは間違った風説風評を広めることになる。多くの愛犬家が風評被害を受ける。
「人もイカを食べるとウイルソン病になる。だから、人もイカは食べてはいけない。」と世の中に向かって大騒ぎする人がいたら、その人は社会良識があるといえるだろうか。犬の場合はそういう人が偉そうな顔をしている。犬の専門雑誌などに多い。
言い換えると、何事も量の問題だ。犬にタマネギもチョコレートも適量だと健康によい。下記の随想に詳述した。 適量な酒は人の健康増進になり、暴飲は肝硬変になるのと同じだ。
関連随想
1 残飯に味噌汁もよい!犬にも塩分は大切だ!
2 愛犬はチョコレートやケーキが大好きだ!
3 犬にタマネギも心配しすぎ!適量は有益か!
4 愛犬も人のおやつが健康的!塩分も大切だ!
5 鳥の骨は加熱したものが愛犬に最高の食材!
参考随想
狂犬病ワクチンの副作用と法律改廃54編の随想集
狂犬病予防注射の問題点については通常のHPにも詳述。
狂犬病予防ワクチン注射のからくり
狂犬病予防法は御用済みの悪法だ
スルメは昔は安い食べ物だったが、今では酒のつまみのスルメを愛犬に気楽に沢山分け与える気にはなれない。つまり、犬に主食のように食べさせたことはない。
スルメを酒の肴にすると、愛犬とのやり取りが忙しい。のんびり酒も味わえない。愛犬のパロのねだりはしつこいので、スルメを小さく噛み切って与えている。一瞬のうちに飲み込んで、またねだる。飼い主がゆっくり噛み砕いて味わって食べている口元を覗き込むように見つめる。少し分け与える。もっと沢山ちょうだいとねだるが、ナッツなどパロが食べないものを渡してごまかしている。
なお、パロは生の刺身のイカは食べない。調理したものだけを食べる。
犬にイカを食べさせると腰が抜けるという被害妄想的な風説風評が広く浸透している。どの程度食べさせたら、腰が抜けたようになったり、中毒するかなどの科学的な記述は見当たらない。他人から聞いたことを真偽を確かめもしないで、さも事実であるかのような記述も多い。枯れ木に枝葉を付けたしてあだ花を咲かせている感がある。風評被害が人から人に広がって多くの愛犬家が疑心暗鬼になっている。
ペットフードなどの犬猫の食べ物を販売している業者のホームページやブログには身勝手な我田引水の無責任な記述が多い。自分たちの商品を少しでも多く売るために、イカやスルメだけではなく、人の食べ物の多くを犬には食べさせてはいけないと記述している。一種の詐欺商法だ。
人の食べ物は犬にとっても最高の食べ物だ。犬は有史以前から人の食べ残しを食べて繁栄してきた。残飯に味噌汁も最高の食べ物だ。その味噌汁には塩分もイカの調理品も入っている。それを食べて飼い犬が死んだという史実はない。腰を抜かしたという事実を確認した信頼できる記述もない。又聞きのでっち上げの捏造らしい話がネット上に満ち溢れている。風評被害のあだ花だ。
犬に主食のようにスルメやイカを食べさせない限り、あるいは、犬種によっては腹一杯食べさせても、犬は腰をぬかしたり、中毒することはないだろう。
ではなぜ、犬にはイカやスルメを食べさせてはいけないという間違った風説風評が広がったのだろうか。
科学的な根拠があるかどうかを調べてみた。
イカ、タコ、エビ、カニ、カイ類は他の食べ物の生き物と何が違うのか。それがわかると、犬が食べてもいいかどうかがわかる。
イカ、タコ、エビ、カニ、カイ類は背骨のない無脊椎動物だ。イカ、タコ、カイ類は軟体動物で、エビとカニは節足動物だ。血液の色が赤ではなく、青なのだ。見た目には無色だ。
人や犬などの哺乳類等の血液が赤いのは酸素運搬機能のあるヘモグロビンというタンパク質が赤いからだ。 貧血の時に鉄分を摂取いた方がよいというのは、ヘモグロビンには有効成分として鉄が不可欠なためだ。ヘモグロビンが不足すると貧血になり、体内が酸素欠乏状態になりやすい。
一方、イカ等の無脊椎動物の血液中にはヘモグロビンの代わりに、ヘモシアニンがある。
鉄原子の代わりに、銅原子が錯体の中心にある。その錯体が青いのだ。お寺などの屋根の錆びた銅版の色と同じだ。微量なので,無色に見えるだけだ。だから、イカ等の無脊椎動物を食べると、銅を食べたことになる。
人間もイカ等の無脊椎動物を食べると病気になる人がいる。銅が肝臓等に蓄積する遺伝性のウィルソン病だ。3万~4万人に1人の割合で発症する。
小児期に重い肝炎や肝硬変を起こしたり、震えや言葉が聞き取れなくなるなどの中枢神経障害を起こす病気のようだ。
普通の人は必要量の銅を体内に残し、余った分は体外に排出する。だから問題は起こらない。イカなどにはタウリンなどの有益な成分が多く含まれているので、適度に食べた方がよい。
犬の場合も犬種によっては人のウィルソン病に類似した銅蓄積症が発生する。発病する犬は遺伝的な体質を先天的に持っているとのこと。
ベドリントン・テリア、ドーベルマン、アメリカン・コッカー・スパニエル、イングリシュ・コッカー・スパニエルの4犬種の犬に関する発病の記述はあるが、その犬種の犬がすべて発病するとは書いてない。発病する犬はきわめて少ないのではないかと思っている。パピヨンなどの小型犬種には発症例は見当たらない。
パピヨンは銅蓄積症の遺伝子は持ってないようなので、愛犬のパロがスルメをねだると、少量を分け与えている。おやつにもならない量だとパロは思っているかも知れない。
スルメイカ、ヤリイカ、コウイカ等90種類以上のイカが日本近海でとれる。その内蔵には血液成分の銅が多く含まれている。その内臓を腹一杯食べた犬が病気になったので、イカを食べると、犬は腰を抜かすと広まったのではないかと推測してい る。
特殊な事例を取り上げて、少量でも、どの犬にも当てはまるかのように騒ぐのは間違った風説風評を広めることになる。多くの愛犬家が風評被害を受ける。
「人もイカを食べるとウイルソン病になる。だから、人もイカは食べてはいけない。」と世の中に向かって大騒ぎする人がいたら、その人は社会良識があるといえるだろうか。犬の場合はそういう人が偉そうな顔をしている。犬の専門雑誌などに多い。
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参考随想
狂犬病ワクチンの副作用と法律改廃54編の随想集
狂犬病予防注射の問題点については通常のHPにも詳述。
狂犬病予防ワクチン注射のからくり
狂犬病予防法は御用済みの悪法だ