20歳から30歳にかけてよく金縛りにあった。
ソビエトの政権が崩壊するとき、私は日本海側に住んでいるので、軍が暴走するのではないか?と心配して、ソ連兵が自動小銃を持って街中に現れる夢をよく見ていた。そんな夜、よく大きな声を出して寝言を言っていたようです。
妻の親が枕元に現れて、娘をよろしく、と私に覆いかぶさるようにした時、恐怖で起きようとしたけど体が言うことを聞かず、必死で叫んでいたのを翌日妻から聞かされたこともある。
昔は、金縛りと霊を混同していましたが、今は、金縛りが「睡眠麻痺」であることを知りました。深い眠り(ノンレム睡眠)の時と浅い眠り(レム睡眠)の時、そして、起きている(覚醒)時があるが、金縛り、正式には睡眠麻痺は、レム睡眠の時に起きる。
夢を見ているときは、体を動かさないように、脳から指令が出ているそうだ。そこで、レム睡眠状態で夢を見ている時は、全身の筋肉にブレーキがかけられている状態。もうほぼ目が覚めているのに、脳からの指令が解除されていないから、体が動かない状態なので恐怖に陥る。夢と現実の区別がつかない状態。親父さんの霊が来てどうのこうのと霊能力者の仲間入りしたように勘違いする。あるいは、UFO好きな人が夢を見て睡眠麻痺に陥ると、「宇宙人が寝ている間に来て何かされた。」と言って、超能力を身に着けたように勘違いする。
2016年は3月18日、東京大学は神経細胞のコンピュータシミュレーションと動物実験を組み合わせることで、睡眠・覚醒の制御にカルシウムイオンが重要な役割を果たしていることを明らかにしたと発表した。つまり、カルシウムイオンが脳に入り神経細胞を休ませると眠くなることが明らかになったといえる。
長時間の取り調べで睡眠を取らせず、「お前がやったんだろ!」と何回も言われ続けると、幻覚や幻聴が起きて、やってもいないのに「やった。」と言ってしまうのもうなづける。