2025年1月26日(日)夜の間も雨みたいだったが、日中は雲が多いものの晴れてくれた。真冬の寒さはなかった。
相撲は巴戦になり豊昇龍が優勝となった。石破首相が内閣総理大臣杯を授与 した。首相の国技館登場は6年ぶりとやら。
オートファジーとは?part3 ルビコン
細胞というのは、ミトコンドリアが栄養分や酸素を取り入れてエネルギーに変える重要な働きをするが、その時に活性酸素を放出する。活性酸素はいろいろな場面で登場するが、強いストレス状態にある時は最大の活性酸素を放出し、寿命を短くしたり病気を起こしたりもする。
しかし、白血球の好中球やマクロファージという免疫細胞がこの活性酸素を役立てている。細菌などの外敵を白血球の中に取り込んで殺すときに大量の酸素を消費して活性酸素を作り出して、その強い毒性で殺す。
まさしく、すべてはバランスの中で動いていることを痛感する。
もう一度確認しよう。
☞人間の細胞内に膜が出現する
☞たんぱく質などを包み込んで球状の構造「オートファゴソーム」を作る。
☞オートファゴソームに、たくさんの分解酵素が入った「リソソーム」という袋が接触・融合する。
☞中身のたんぱく質などが分解される。
つまり、オートファゴソーム内に活性酸素等の有害物質が入っているから、これが分解され除去される。さらに、たんぱく質がアミノ酸まで一度分解され新しいたんぱく質として再合成される。
人間は体内の細胞の中身を少しづつ入れ替え新鮮さを保っているということになる。
しかし、ここでも一方的な状態を許さない物質があるようだ。
ルビコン
2019年に、「ルビコン」と呼ばれるオートファジーのブレーキ役となるたんぱく質を発見した人がいる。大阪大学栄誉教授の吉森保氏だ。
この物質は加齢とともに増加する。
上記のオートファゴソームにたくさんの分解酵素が入った「リソソーム」という袋が接触・融合しようとする段階で、ルビコンが分解酵素との融合を妨害するそうだ。
オートファジーは起きなくなり一方的な働きが弱まる(老化)。
しかし、ルビコンをコントロールすることで、老化を止められる可能性も出てきたとも言える。ただ、現実的には健康寿命を寿命まで伸ばすことは希望できるのではないかと言える。
参考:大阪大学栄誉教授 吉森保氏
注:大阪大学栄誉教授 吉森保氏は生命科学者で専門は細胞生物学。大隅 良典 氏の研究を引き継ぎ発展させている。
参考資料:日経トレンディ
参考資料:東工大ニュース
参照